サプリって本当に必要? RDAとSRの違い | ナチュロパスなみのBeyond Naturopathy

サプリって本当に必要? RDAとSRの違い

RDA とは Recommended Daily Allowance (栄養所要量)の略、またDRI (Dietary Reference Intake)とも言われます。




SR とは Supplementary Range (もしくはTherapeutic Dosage=治療量)のことです。




RDAは欠乏をおこさないための必要最低限の栄養所要量と考えてもよく、栄養素によってはRDAが極端に低いものもあります。




「健康的な食事を心がけていますが、サプリメントは必要なんでしょうか?」




という質問をされることがよくあります。




1000人を超えるクライエントとコンサルテーションをし、必ずFood Diary(1日にどんなものを食べるか、場合によっては7日間の食事の記録)を書いてもらいますが、どんなクライエントでも必ず3つは不足していると思われる栄養素を上げることができます。




現代の土壌に含まれるミネラル量は20年前に比べて極端に少なくなっています。




50年前に比べるともっと少なくなっています。




日本のミネラル土壌は欧米と比べると特に少ないとも言われます。




当然植物のミネラル含有量も減少しています。




日本人の平均寿命は1947年に男性50.6歳だったのが2008年には79.29歳、女性は53.96歳が86.05歳まで延びました。




サプリメントのなかった昔は食事から栄養素を採っていたはず、、、。




確かにそうですが、平均寿命がこれだけ短期間に劇的に伸びた上、全体的に食事のクオリティーは落ちてきていること(土壌のミネラル不足、精製、加工された食品、環境汚染、農薬の使用など)などを考えると、上記の質問に対しての私の答えは「YES」です。




例えばですが、人間の関節が元々は50年くらいは健康的に機能することができるとしたら、平均寿命の延びた現在、50代を過ぎてからOA(Osteoarthiritis=変形性関節炎/骨関節炎)を発症する方が多いのは納得できるような気がします。




OAはWear (すり減る) & Tear (傷つける)によって起こります。




骨関節炎の予防には、ビタミンC、ボロン、グルコサミン、コンドロイチン、MSM,プロリンなどの栄養素が必要ですが、RDAではなくSR(治療量)を摂取することで初めて予防ができます。




あ、炎症性関節炎に必要な栄養素はまた違ってきますので、あしからず!




たとえばビタミンC。




ビタミンCのRDAは100mgですが、日本人は国民平均でフルーツの摂取量が極端に少ないこと、野菜などにも熱を加えた調理法(煮物、炒め物、揚げ物など)が多いこと(ビタミンCは熱によって破壊されます)などを考えるとRDAに達していない人は少なくはないのでしょうか?




RDAはあくまでも欠乏をおこさない程度の摂取量です。




ビタミンCは水溶性のビタミン。




体内には貯蔵されないので、毎日取ることが必要です。




RDAが100mgなのに対してSRは250-10,000mgです。




範囲が広いのは、治療する疾患、症状によって治療量が違ってくるからです。




年齢、性別、食生活、環境、持病の有無、薬歴などによっても、足りない栄養素は変わってくるので、一概には言えませんが、基本的なサプリメントとしてお勧めするのが、やはりマルチビタミン&ミネラルでしょうか。




オーストラリア産のブランドですが、RDA基準値以下しか入っていない他ブランドのマルチと比べると、Microgenicsから出ているWomen's Wellness Multiは質がよく、各ビタミン・ミネラル量も高いほうです。




欧米ではSolger(Solgar)のマルチがお勧めです。


その他には、やはりボケ防止、心臓病の予防、コレステロール値、中性脂肪値の正常化、うつ病予防、抗炎症などの効用もあるオメガ3脂肪酸のEPA・DHAのサプリもお勧めです。 




一般にFish Oil (魚のオイル)として売られているEPA/DHAですが、市販されているものでも水銀やカドミウムなどの重金属レベルが少ないものを選ぶのが賢いと思います。




日本で市販されているマグロの目から作られたEPA/DHAのサプリは水銀含有量が高いそうです。




ちなみにEPA/DHAのSRは1000-3000mgです。




Fish Oil 1000mgと謳っているサプリメントは、決してEPA/DHAを1000mg含んでいるわけではなく、魚のオイルを1000mgということです。




Fish Oil 1000mg(1カプセル)につき、EPAは280mg、DHA120mgの含有量が平均です。




じゃあ残りの600mgは何なの?と不思議に思った方。




600mgのほとんどはオメガ6です。


その他のお勧めのサプリとしては、やはり私の大好きなプロバイオティックですね!




プロバイオティックというのは善玉菌/乳酸菌のことですが、オーストラリアでは本当に色んな種類の菌が選べるんですよ。




アシドフィラスLやビフィズス菌を始め、最近注目されているのはやはりSB(Saccharomyces boulardii)ではないでしょうか。




SBは抗生物質を飲んだ後に起こるDysbiosis(腸内毒素症)に有効で、最近クリニックでみられるCandidiasis(カンジダ症)にもよく効きます。




長くなってしまったので今日はこの辺で!




また次回!








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