初めまして。

小説家を目指しているOLの浜菊(はまぎく)まことです。



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『視野を広げて見たら、小さな発見だらけ』

ということを読者の方に伝えたいという思いで書いています。


主に、小説を投稿しますが、

時々、日々の気づきなどを書いてきます。


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  • 23 Apr
    • 【連載小説】13『青空の花火』長編

       『青空の花火』著者 浜菊(はまぎく)まことプロフィールはこちらからどうぞ  これまでのお話プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫  第1章  毎日帽子が変わる女 その11   「おはよう、椿。ほら、約束の時間は10時でしょ。早く起きないと遅れちゃうよ」  ベッドの下からの声に目を覚ます。  誰のせいで起きられないと思ってるんだ。  昨日、カメリアの推理解説の相手をしていたせいで寝不足の私と違って、カメリアは至って普通というよりも、いつもより数倍元気な気がする。 「なんでそんなに元気なの?カメリアって寝なくても大丈夫なの?」 「私からしたら、休息って感じなんだけど、人間からしたら睡眠のことになるのかな。椿みたいにまとめて寝るわけじゃないけど、1日に必要な睡眠はちゃんととってるよ。椿が学校に行っている間とかにね」 「へえ、そうなんだ。道理で元気なわけだ」 「まあね、便利に出来てるでしょ。そんなことより、早く準備しないと遅れるよ。早く早く」  今日の尾行に乗り気のカメリアに急かされながら支度をして、小走りで待ち合わせ場所へと向かう。 「待ち合わせ場所って、商店街の花屋さんだよね」 「ああ、うん、そうだけど。って何で普通に話しかけてくるわけ?もう外なんだけど」 「誰も見てないし大丈夫だよ」 「一人で話してるの見られたら私が変な人に見られるじゃん」 「気にしすぎだって。人ってそんなに人のこと見てないから」  花屋に到着するまで言い争いは続いた。    商店街には、花屋は一つしかない。  「フラワーショップ音李根(ねりね)」という、変わった名前のお店だ。  キラキラネームとか都会では流行っているようだけど、読みにくい当て字はどうかと思うし、ネーミングセンスを疑ってしまう。  何か意味があって付けたのだろうとは思うが、知らない人からしたら、さっぱり意味が分からない。  でも、その変わった名前のおかげで、覚えてもらえるしインパクトもあるから、戦略としてはいいのかもしれないと、実はこっそり思っている。  花屋の外見は、昔からあるため新しくはないが、綺麗に手入れされているし、入りやすい雰囲気だ。  そういえば、椿の英名を知ったのもこの店だった。何かと縁のある店だなあと店の前でぼんやり考え事をしていたら、背中に何かがぶつかった。   続く   エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 20 Apr
    • 【連載小説】12『青空の花火』長編

       『青空の花火』著者 浜菊(はまぎく)まことプロフィールはこちらからどうぞ  これまでのお話プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪  第1章 毎日帽子が変わる女 その10    日差しが強い季節になりつつあるからか、思いのほか帽子を被っている人はいた。 しかし、帽子を被っている女性がいても、1日で被り姫さんかどうか判断することはできない。 しかも、全ての人の帽子を記憶するなんてことはできない。  「すみれ、帽子被っている人を全部記憶するなんてできないけど、どうするの?」 「そのことなら、私に任せてください!!」   そう言って意気揚々と鞄の中から取り出したのは、スケッチブックだった。 「これにスケッチしていけば大丈夫です」 「いや、これだけたくさんいるんだし、そんなに速く描けないでしょ?」 「ああ、大丈夫です。私、見たものを記憶するの得意なので」    今、サラッととんでもないことを言った気がする。  「まさか、もしかして、瞬間記憶能力っていうやつ?」 「ええ、そうですね」  すみれは特に高ぶることもなく、自然なトーンで答えた。  言うなれば、「身長は160センチ以上ある?」と聞かれて、「ええ、ありますよ」といった感じである。  すみれの様子から、彼女にとって瞬間記憶能力は、単なる個性あるいは得意といった位置づけなのかもしれない。  すみれのそのスタンスは、彼女らしいと言えば彼女らしいが、やっぱりちょっと変わっている。  でも、スケッチブックを得意げに撫でている彼女が、私は好きだ。    私とすみれで手分けをして帽子を被っている女性を探し、見つけ次第すみれに教えて人数をカウントしていき、人気がなくなってきたらすみれがまとめて描き始めることにした。  人数が多くて遅くなる時は、すみれの持ち帰り作業となっていた。  そんな張り込みを始めて2週間後の金曜日、ようやく一人の女性が浮かび上がってきた。     スラリとした体型で、被る帽子によってロングの髪をアレンジする女性だった。  初めは単にオシャレ好きな人かと思っていたが、2週間経って毎日帽子が違うのは彼女だけだった。 「やっと見つけられましたね、被り姫さん。早速取材に行きますか」 「いや、いきなり行ったら失礼だし、どんな人かもわからないから、慎重にした方がいいんじゃない?」 「なるほど、尾行ですね。そういうことなら私は得意です。椿は私の後をついてきてくだされば大丈夫ですので、心配はいりませんよ」 「まあまあ、ちょっと待って」  被り姫さんらしき人を見つけたことがよほど嬉しかったのだろう。興奮気味で今にも尾行を開始しそうだったすみれをすかさず引き留める。   すみれは放ってくとすぐに突っ走ってしまうところがあることを肝に銘じておく必要があるようだ。 「ほら、今日はもう遅いし、また明日にしよう。それにすみれも、準備万端でやりたいでしょ?」  「確かにそうですね。椿もなんだかんだ言って、しっかり考えてくださっているんですね。私嬉しいです」 「ああ、うん、まあね」  人混みが解消され、ポツンと取り残された駅を背に帰路についた。     「最近、楽しそうだね椿」  カメリアが私の部屋の床に寝転がって、いじけたような口ぶりで話しかけてきた。  確かに初めは気乗りがしなかった張り込みだったが、すみれに振り回されながらもこの2週間続けていくうちに、少しずつ楽しくなってきていたのは事実だ。  どうやら、張り込みが終わって帰宅後は疲れ果てて、カメリアの相手も適当に済ませて寝ていたため、拗ねているようだ。  心当たりがたくさんある私は、素直に謝ることにした。  「ごめんね、カメリア。最近忙しくて疲れててカメリアの話もちゃんと聞けてなかったね。でもようやく落ち着いたから、これからは色々話そうね。ほら、カメリアも気になるでしょ、被り姫さんの正体とか」  「別に拗ねてるわけじゃないけど、まあ、椿がそこまで言うんだったら私の話を聞かせてあげてもいいよ」    素直に拗ねていることを認められないカメリアが可笑しくて、可愛らしく思えて、あえて反論はしない。今回は、カメリアの思うようにさせてあげよう。  「ありがとう、カメリア。色々とカメリアの話を聞かせてくれる?明日からの参考になるかもしれないし」 「聞きながらメモとってもいいよ」  床で胡坐をかいて腕組しながら話し始めたカメリアの声は、外が明るくなるまで止まなかった。    続く    エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 19 Apr
    • 『視野を広げよう』と思った理由

       小説『青空の花火』執筆中浜菊(はまぎく)まことプロフィールはこちらからどうぞ 前回は、『私が小説家を目指す理由』について書きましたが、今回から数回に分けて、『私が伝えたい想い』について書いていきます。(間に小説投稿する予定です)  私が小説やこのブログを通して伝えたいことは『視野を広げてみたら、小さな発見だらけ』ということです。  このブログでも『視野を広げること』については何度も書いてきたと思いますが、 実は私もまだまだ自分の『視野を広げること』に関して満足いっていません。 「ああ、自分はまだまだ視野が狭いなあ」と感じることもたくさんあります。 ついこの間も、落ち込んでいました。  未熟者なので、これからも『視野を広げる』ための行動を続けていきますが、 そんな未熟者で成長段階の私だからこそ、お伝えできることがあるのではないかと思っています。  まずは、なぜ私が『視野を広げよう』と思ったのかについて書いていきたいと思います。  『自分の視野の狭さを思い知ったから』  はっきり自覚したのは、大学生になってからです。 サークル、アルバイトで出会った人達は今まで関わったことのない人たちばかりでした。  色々な考えを持ってる人がいる。自分の常識が他の人の常識とは限らない。 当たり前のことなのに、気づくのにずいぶん時間がかかりました。 「気づく」というよりも、「腑に落ちた」と言った方が正しいのかもしれません。 たくさんの人と関わって、自分の視野の狭さを痛感しました。  他にも、大学の講義でも思い知りました。 マスコミ論の講義で 世に出るニュースがいつも正しいとは限らない伝え方次第で左右されることもある ということを知りました。 過去にマスコミの影響で冤罪事件が起きてしまったことも取り上げられました。他にも、私が知らないことばかりで、衝撃の連続でした。  教授がおっしゃっていたことで今でも覚えている言葉があります。 ■□■□■□■□■□ 「マスコミは信じられない」「あの週刊誌は信じられない」「新聞は正しい」「ネットニュースは信憑性が薄い」などという物事を一括りにして捉える考え方は危険だ。 『マスコミ』『週刊誌』『新聞』『ネットニュース』などと一括りにせず、1つ1つのニュースに対して考えを広げてほしい。 全てのニュースをじっくり考えろと言っているわけではない。 時には流し読みもいいだろう。 でも、自分が興味を持ったニュースについては、ちょっと考えてほしい。 そのまま受け取るのではなく「このニュースは何を伝えようとしているのか」「人の思惑が隠れていないか」考えてみてください。 ■□■□■□■□■□  大学生活の中で自分の視野が狭いことを痛感した私は、自然な流れで『視野を広げよう』と思いました。 意識して生活すると『小さな発見』がたくさんありました。 そして、ますますその想いが強くなり、今の私の『想い』に繋がって、活動の軸になっています。   次回は、『視野を広げる』と具体的にどうなるのか私の経験を踏まえてお伝えします。   小説『青空の花火』プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪  エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369 

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  • 16 Apr
    • 私が小説家を目指す理由

       小説『青空の花火』執筆中浜菊(はまぎく)まことプロフィールはこちらからどうぞ  私が「小説家になりたい」と思い始めたのは中学の時ですが、何しろ10年も前のことですし、きっかけを覚えていません。 きっかけになった本とかがあれば格好がついたのかもしれないけれど、それすら覚えていませんし、そういう本があったのかも分かりません。 でも、「過去の自分」と「今の自分」と「未来の理想の自分」を考えた時、理由が分かりました。  理由は2つあります。  1つ目は、 「表現力をつけたい」という向上心から  昔から相手に伝えることが苦手だった私は、誤解をさせてしまったり、伝えられなくて悔しい思いや辛い思いをしたりしていました。  口から出てしまった言葉は、もうどうすることも出来なくて、 どうしてあんな言い方しちゃったんだろうとか 上手い言い方があればなあとか 考えてばかりでした。   『伝えること』に昔から苦戦していた私は、 『文字として』の言葉だったら、伝えられるかもしれない と思い始めたのだと思います。  話し言葉は苦手でも、 まずは書き言葉が上手くなれば 相手に伝える表現力が身につけられれば という、悩める中学生ながら考えたのだと思います。  今でも、『伝えること』は得意ではないけれど、それでも『伝えたい想い』があるから、私は書き続けます。    2つ目は、  『表現』の魅力に惹きつけられたから  高校生の時、漢文の授業で出会った韓愈の『雑説』の比喩表現がきっかけです。 「千里の馬」に例えて当時の制度を批判したものなのですが、単純に「すごい!!」と感激しました。 「こんな伝え方もあるのか!」と感動し、大学進学も中国文学を学べる大学を目指しました。 大学では、「中国古典詩」を専門で学び、更に「表現」の魅力に惹かれました。 専門以外の講義でも「メディア」について学んだりして色々な「表現媒体」があることも再認識し その中でもやっぱり私は、言葉で「表現したい」と思いました。  『表現』そのものに興味があるから日常生活の中でも面白い表現を見つけるとワクワクします。   『向上心』と『好奇心』のこの2つがあって『小説家を目指す私』があるのだと思います。  私の本質を大事にしながら、今後も楽しく小説家を目指していきます!!  次回は『私が伝えたい想い』について詳しく書きたいと思います。     小説『青空の花火』プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪  エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 14 Apr
    • 【連載小説】11『青空の花火』長編

       『青空の花火』著者 浜菊(はまぎく)まことプロフィールはこちらからどうぞ  これまでのお話プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩   第1章  毎日帽子が変わる女 その9  ◇ 「やっぱりこれといって目新しい情報はなかったね」 「そうですね~。残念です」  綾女商店街の人々に、被り姫さんのことをもっと詳しく知っている人はいないか聞いて回ったが、予想通り、既に知っている情報ばかりだった。  誰かが面白がって流した噂なのではないかという疑惑も少なからずある。都市伝説のようなものかもしれない。  しかし、見るからに落ち込んでいるすみれには正直なことは言えない。  彼女は商店街の取材で何かしら情報が得られると思っていたようだった。   「まあ、ほら、逆に張り込みに気合が入るし、いいんじゃない?」   落ち込むすみれの扱いに困って、つい心にもないことを言ってしまった後に、訂正をしなければと焦ったが、遅かった。   「そうですよね。この少ない情報で探すのは至難の業ですが、きっと見つけれられた時の感動は一入でしょう。記者魂の見せ所です!!!」    一気に復活したすみれは、迷いのない足取りで駅に向かった。    駅は、帰宅ラッシュで混みあっていた。あの人が群れる中には入りたくはない。  「すみれ、ほら、全体がよく見える場所があるから、そこで張り込もう」   今にも人混みの中に参戦する勢いだったすみれの腕を掴んで、駅前のロータリーに併設された、何かの記念像のようなものが建てられている場所へと連れていく。  ロータリーを見渡せる程の高さの階段を登ったところにそれはある。  ずっと昔からある記念像のようなもの自体は古いが、階段は最近になって造られたらしい。  昔は、駅前にひっそりと佇んでいたのを誰かが不憫に思ったのか、目立つ程の高い位置に設置するように資金提供したと聞いたことがある。  文字が刻まれているけれど、何と刻まれているのか解読できないので、皆が記念像のようなもののことを「高見像」と呼んでいる。   正直、この街の人のネーミングセンスを疑う。 その上、謎が多い街だとつくづく思う。 生まれてからずっとこの街に住んでいるけれど、知らないことが多い。  「では、早速張り込み開始ですね。張り込みと言えば、これですよね。椿の分もありますよ、どうぞ」   渡されたのは、牛乳とアンパン。   昔の刑事ドラマで見たことがあるような気がするけれど、本当に持ってくるとは思わなかった。   「ありがとう、わざわざ私の分まで。というか、いつの間に買ったの?」 「商店街で聞き込みしている合間に買いましたよ」  すみれが聞き込みをしている最中は、邪魔をしないように、いや、あの熱気に耐えられなくて、ちょっと離れて聞いていたから気づかなかったのだろう。  それにしても、彼女の用意周到な様には頭が下がる。  準備万端となった私たちは、高見像の前にどんと腰を下ろして、いよいよ張り込みを始めた。    続く    エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 11 Apr
    • 「失敗の経験は情報になる」って本当でした。

        小説『青空の花火』執筆中 浜菊(はまぎく)まこと プロフィールはこちらからどうぞ       失敗してもなんとかなりますよ。   前回の記事で、私がネガティブからポジティブになったきっかけをお話ししましたが、そもそも私がネガティブだったのは、おそらく、失敗を異常に恐れていたからじゃないかなあと思うんです。     たったちょっと失敗しただけで、   「ああ、自分はダメだ。何でこんなこともできないんだ。」   と自分を責めて、「失敗すること」を避けるように安全な道しか進みまないようになっていました。     でも、あることがきっかけで、 「失敗すること」に対して以前より恐怖心は小さくなってきたかなあと最近気づきました。       私は過去に3回、フルマラソン大会に出場したことがあります。   「失敗」に関わることなので、ちょっと詳しく説明させてください。     【1回目】 大学1年生の時、サークルの決まりで参加。 練習は多少はしたものの、完全に練習不足のままだった。   失敗1:事前準備 ・天気予報を調べておらず、冬の雨の中はただで際寒いのに、半袖半ズボンで出場。(晴れでも初心者は長袖長ズボンが基本らしいことを後で知る)   失敗2:ペース配分 ・練習不足のくせに、何を考えたか、周りに流され飛ばしてしまい、途中で失速。   <結果> 寒さとペース配分ミスで、途中リタイア。 正直、マラソンなめてたと思うし、恥ずかしかった。       【2回目】 大学4年の時、1回目と同じ大会に出場する。 卒論や就活を言い訳にまたもや練習不足。 でも、一度やると決めたらやり遂げたかったから参加。   失敗1:一緒に参加した仲間についていかなきゃと焦り、序盤無理をする。   ◎:でも、途中から無理していることに気付いて、一人で走ることにする。自分のペースで走ることが出来た。 (でも、孤独との闘いだった)   ◎:快晴だったけれど、長袖長ズボンで出場し、走りやすい服装だった。   失敗2:コースの地形を把握しきれていなかった。   <結果> リベンジを果たし、完走できた(いくつかある関門をぎりぎりクリア)。タイムは8時間半。やはり悔しさが残る。       【3回目】 社会人になって、地元の大会に参加。 練習は過去と比べるとしっかりできていた。 でも、やはり仕事で疲れてると言い訳するところがあった。 (親には完走はできないだろうと言われた)   ◎:序盤から、周りのみんなをよく観察して、同じペースの人を探してついていく。   ◎:ウェアはお気に入りのものを購入し、気分を上げた。   ◎:偶然、芸能人ランナーとプロのサポーターランナーを発見。 「プロの人についていけば、完走できる!!」と思って、絶対に離れないようについていった。(ペースメーカー代わり)   ◎:地元だったので、コースの地形は熟知していた。不安はなかった。   <結果> 制限時間(6時間30分)ぎりぎりの6時間26分で完走。やっぱり諦めなくて良かったと改めて思った。       ここまで、私のマラソン大会出場履歴を書いてきましたが、別に「頑張って走ったんだよ」というのを伝えたかったわけではなくて、   「失敗」は次に生かせる!!   というのを伝えたかったのです。     私は、「失敗」を次に活かしてきました。 (練習不足なのは、まだまだ反省すべき点で、課題です。)   そうして、少しずつタイムを上げました。     私はこの経験で、 おまけとして 「失敗してもなんとかなる!」 と 「諦めなければできる!」 という考えを身につけました。     恐れていた失敗でしたが、 「やってみて」失敗しても どうにかなるし、 悪いものではないと気づきました。     だから今でも、 失敗しても 「ああ、自分ドンマイ!!」 とポジティブに考えられるようになりました。       ネガティブ思考で、自信のないあなたも、 何でもいいからとりあえずやってみてください。   失敗しても、特に問題はありませんよ。(^∇^)     ほら、日常でもよくありませんか。   観たことのないジャンルの映画を観て、小説を読んで、「ああ、なんか違う」ていうこと。   これだけでも、この失敗活かせますよね。 「今の私」にこのジャンルは合わないんだって気づけますよね。   自分の好みを知る情報になりますよね。   小さなことからぜひ、やってみてくださいね。≧(´▽`)≦     あなたの何かの参考になれば幸いです。             あなたに伝えたいことを、小説という物語に乗せています。  今の私から、あなたへの精一杯の応援メッセージが伝わるように、日々執筆中です。  ぜひ、読んでみてください。   小説『青空の花火』 プロローグ ① ② 第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩     エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。     Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。 よろしければ登録よろしくお願いします。   こちらです↓ @hamagiku7415369  

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  • 09 Apr
    • ネガティブ思考の私が、人から「ポジティブ」だと言われるようになった理由。

       小説『青空の花火』執筆中浜菊まこと(ペンネーム)[まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ   ネガティブ思考で自信がない・・・   かつて私は友達に何度も「ネガティブだね~」言われていました。  ネガティブな自分が嫌で、ポジティブになろうと努力してもできなくて、また更に自信をなくして・・・という負のスパイラル。  自分が嫌いで嫌いでたまりませんでした。   でも、いつのまにか人から「ポジティブ」だと言われることが多くなりました。   自分でも何でかなあと思ってその間の出来事を思い返してみたら、大学時代の経験が私を変えたのだと気づきました。    結論から言うと、    世の中、色んな人がいる。  自分の価値観とは全く別の人もたくさんいる。  あの人も、この人も、その人も、皆違うけど面白い。  違うから面白い。  だから、私も私のままでいい。  自分のありのままを認めよう。  そんで、あの人のことも認めよう。   という考えに至ったから、今の私がいます。    大学って、本当に色々な人がいます。 今までの人生の中で初めて出会う様な人もたくさんで、正直最初は驚きました。  でも、彼ら彼女らも、それぞれ色んな考えがあって、それは本人たちにとっては当たり前のこと。  どちらが間違っているとか、上とか下とかそういことは関係なくて。  この世の中に安心したんです。  高校生の内に世の中知ったふりをしていた自分。 まだまだ全然知らないことばかりでした。    私の場合は、被害妄想が激しい上に、色々な人と比べて勝手に落ち込んでネガティブになって、勝手に自信を無くしていたので、 「色んな人、色んな考えがある」 ということを知ったことがきっかけで、ポジティブに変われました。    それは、現実世界だけではありません。  小説、映画、ドラマ、漫画、バラエティ番組などなど、人が登場するものなら、何でも知ることができます。  物語であっても、その登場人物を作るのは、「人」ですよね。  読んだり観たりするときは、もちろん集中していますが、見終わった後は、時々考えます。  どういう考えでこの作品を作ったのかなあ、演じているのかなあ、何を伝えたいのかなあと。  そうすると、想像になりますけど、「色々な考え」が出てきます。  ネットニュースなり、感想レビューなりを活用してもいいですね。   「知ること」 だけでは変わらないかもしれないけど、その先に 「考える」 「行動する」 が必要かもしれないけれど、 まずは、急がずに 「知ること」から始めてみませんか?   もちろん、人それぞれ環境や考え方が違ますし、あくまでこれは私の場合です。  ご参考程度に≧(´▽`)≦     あなたに伝えたいことを、小説という物語に乗せています。 今の私から、あなたへの精一杯の応援メッセージが伝わるように、日々執筆中です。 ぜひ、読んでみてください。 小説『青空の花火』プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩  エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 08 Apr
    • 【連載小説】10『青空の花火』長編

       『青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ  これまでのお話プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨   第1章  毎日帽子が変わる女 その8    「え、ちょ、何いきなり」  すみれのあまりの勢いに体が反り返る。 「何って、そのままの意味ですよ。この街の綾女商店街を、毎日違う帽子を被って歩く女性がいるらしいんですよ」   「うん、それは聞いた」 すみれの興奮した声が廊下まで響くので、とりあえず部室に入って扉を閉めて一息ついてから再びスミレに向き直った。   「で、それがどうかしたの?そんなに大騒ぎすること?単に、オシャレな人か裕福な人か、そんなところじゃないの?」  すみれの興味がわくポイントがいまいち理解できずに、正直に思ったことを聞いた。   「確かに、普通に考えればそう思いますよね。でも、ちょっと変なんです、その女性。商店街って西口から入って東口から出て真っすぐ進むと駅じゃないですか。毎日同じ時間に西口から歩いて駅まで向かって歩いて、駅にしばらく滞在したら電車に乗らずにまた引き返すらしいんですよ、被り姫さん。しかも、1日に2回も。朝と夕方らしいです。変だと思いません?気になりますよね」   「え、その前に被り姫さんて、もしかして、その女性のこと?」   「もちろんですよ。彼女以外にありえませんよ」   「そっか、だよね、うん」  会話の途中に突然入ってきたニックネームらしきものを聞き逃すことはできなかった。  毎回予想だにしない言動をするすみれに、やはりまだ慣れないが、聞き流すということを覚えた方が良さそうだ。 「確かに、ちょっとというか、変質者的な臭いがするね」 「でしょう?ということで、椿の入部後、初めての取材対象は、被り姫さんに決定ですね」 「え、マジ?」 「マジです。大真面目です。今からだと少し時間がありますが、商店街などをで聞き込みしながら、現場に行きましょう」  現場とは、駅のことだろうか?嫌な予感がする。   「もしかして、駅で張り込む気?」 「もちろん、当たり前です。取材の基本ですよ」    曇りのないすみれの笑顔が眩しい。  例の女性、被り姫さんの情報は微々たるものだ。  おおよその時間と帽子と駅に滞在しながら電車に乗らないということだけ。  この街は都会ではないけれど、田舎でもない。  駅だって毎日たくさんの人が通勤通学で利用する。  おそらくすみれの言う張り込み、一日では終わらないだろう。  すみれも私も、被り姫さんの顔を知らないのだから。   大勢の中から探し出すには、何日間か張り込みしなければならない。  考えただけで気が遠くなる。  初部活動早々にやる気がなくなる。   「張り込みって、顔も知らないんだから、何日かかるか分からないよ。それでもやる気?」  何とかすみれを説得できないかと、薄い期待をしつつ、問いかける。 「時間がかかるのは当たり前です。そうやって、私達が汗を流して得た情報は、巷での噂とは別格で、確かな情報となります。私達の流した汗が証拠になるのです」    なるほど、言っていることは分かる。  だが、この件にそこまでするべきだろうかと、やや納得がいかず、返事を渋っていた。    しかし、すみれが得意げで尚且つ満面の笑みで放った一言で、小さな攻防は幕を閉じた。   「部長命令には部員は従うべきだと思います」    暗黒が丘に関する弱みは持ち出してこない彼女は、中々人を扱うのが上手く、侮れない。  一応弱みを握られているにも関わらず、私も何か必殺技の様な一言が欲しいと小さな野望を抱きながら、スキップを始めそうな足取りのすみれの後を追った。    続く     エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 07 Apr
    • 【連載小説】9『青空の花火』長編

       『青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ  これまでのお話プロローグ ① ②第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧   第1章  毎日帽子が変わる女 その7  ◇ 「椿、椿!新聞部とかすごい楽しそうじゃん」   自室に帰ると、予想通り食いついてきた。  でも、その話をする前に聞きたいことがある。  「それはそうと、カメリア。どうしてさっき、全く反応しなかったの?すみれにはバレいているから、あの場所で話しても問題なかったのに」   夕方のカメリアの態度に、理由を問い詰めながら、自分が少し腹が立っていたことに気付いた。  「いやあ、ほら私照れ屋じゃん」 「いや、照れ屋とか関係ないし。すみれには見えないんだからいいじゃん」 「今日はえらく強気だね。怒ってるの?」 「そりゃね。・・・もしかして、私だけに見えるっていう話、嘘なんじゃない?」 「・・・え、まさかあ、私は嘘はつかないよ」    カメリアのバレバレの嘘に思わずため息が出た。  顔は見えないのに私から顔をそむけようとする人間らしい行動を見て、バレないとでも思ったのだろうか。   「カメリアって嘘をつくのが下手くそだね。他の人にもカメリアは見えるんだね。どうしてわざわざ嘘なんかついたの?」   嘘をつかれたことに腹が立った私は、剥れながら問い詰める。 「いやあ、それは掟というか・・・」 「掟?何の掟?カメリア以外に意思のある影がいるってこと?」 「え、ああええと・・・」    言葉に詰まるカメリアの様子が、真実だと語っている。   私はてっきり、カメリアは私の心の闇が作り出したものかと思っていた。昔読んだ物語の中に出てきた「かげ」のような存在だと。    でも、「掟」という言葉には違和感がある。  掟があるということは、影たちの共同体があるということではないだろうか。  カメリアの存在を何と定義すればいいのか分からない。   私は、カメリアについて知らないことが多すぎる。  先延ばしにしていたことだったけれど、こんなにも早く壁にぶつかるとは思っていなかった。   真剣な顔をしてカメリアを見つめ、返答を待つ。    「黙っていたことは謝るよ。椿の想像通り、私以外にも意思のある影はいるよ。まあ、簡単にいうと影の世界っていう、まあそんな感じのところがあって、そこの掟で、自分の分身以外に動いたり話したりする姿を見せることは禁じられているんだ。詳しくはまだ話せない。ごめん。でも、いつか必ず話せる時が来るから、それまで待っていてほしい。」    正座をして話すカメリアから、いつになく真剣な様子が伝わってくる。   正直、気になって仕方がない。  でも、出会ってからまだ日は浅いとはいえ、カメリアが今嘘をついていないことは分かる。   「分かったよ、カメリア。その時が来るまで待つよ。」  ため息をついて返事をすると、カメリアはホッとしたように正座を崩して、私に抱き着くような仕草をしてきた。   「ありがとう、椿」    抱き着くことはできないから、お返しにカメリアの頭をそっと撫でた。   しばらく、しんみりとしていたが、私が寝る前にはもう、いつものカメリアに戻っていた。  すみれのことや新聞部のことについて、興奮気味に話しているのを聞きながら、眠りについた。  ◇  「椿!この街の商店街を毎日違う帽子を被って歩いている女性のこと知っています?」  新聞部の部室の扉を開けて早々、やる気全開のすみれが迫ってきた。  続く      エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369  

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  • 06 Apr
    • 【連載小説】8『青空の花火』長編

        『青空の花火』 著者 浜菊まこと(ペンネーム)          [まいこ] プロフィールはこちらからどうぞ     これまでのお話 プロローグ ① ② 第1章 ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦       第1章  毎日帽子が変わる女 その6           「椿さんの様子を観察しながら、ずっとここから街を眺めたかったんですよ。思った通り、眺めがいいですね」    川島さんは私のいつものお気に入りの場所で、私に背を向けながら景色を楽しんでいる。  それに、いつのまにか下の名前で私を呼んでいるあたりから、どうやら完全にもう新聞部の仲間となってしまったようだ。   私だけの、いや私とカメリアだけの場所だったのに、と少しがっかりしながらも、ちょっと鼻が高いし嬉しい。思わず笑みが零れる。      優しい風が吹いて、川島さんの髪を揺らし、綺麗な髪だなと思った。    先程は、あまりよく彼女を見ていなかったけれど、改めてよく見たら、整った容姿をしていることに気付いた。背も高いし、顔もきりりとしていて、何よりポニーテルの黒髪がきれいだ。    風に揺られる髪を眺めながら、彼女が話しかけてくるまでぼうっとしていた。       「ところで、いつ精霊さんは現れるのですか?もしかして、もうすでにここにいるのですか?」      しばらく景色を堪能して満足した川島さんは、輝く瞳をこちらに向けながら近づいてきた。        精霊って言われても、カメリアは精霊ではなくて私の影だしなあ。説明しようにも他の人には見えないっていうし、カメリアに相談しようにも、カメリアは他の人の前だと全く反応しないし。    いや、そもそも見えないのなら自由に話しかけても良いいのではないだろうか、という疑問が出てきた。    それに、彼女にはもうバレているのだし。     「ちょっとカメリア、出てきてよ。もう川島さんにはバレているし、問題ないから」      下を向いて、カメリアに何度か話しかけるが、私の影は微動だにしない。やはり答える気はないようだ。    ため息つきながら、こちらに注目している川島さんに顔を向けた。    案の定、キラキラ輝く瞳をこちらに向け、期待しているのがよくわかる。   「ごめん、川島さん。実は、私がこの丘で話していたのは、精霊ではなくて私の影なんだ。ずっと言おうと思っていたんだけど、川島さんが精霊に対してすごい憧れを抱いていたようだったから言えなかったんだ。」     「え、椿さんの影?」     「そう、私の影。私はカメリアって呼んでいて、いつも勝手に動き回っておしゃべりなんだけど、今日はビクともしないんだよね。カメリアの話だと、カメリアの姿は私にしか見えないらしいから、バレている川島さんの前なら何か答えてくれるんじゃないかと思ってたんだけど」            しばらく沈黙が続いて、やはり川島さんをがっかりさせてしまったと、罪悪感に責められていた。     「本当にごめんなさ」 「素晴らしい!!」        川島さんに謝ろうかと思ったが、彼女の大声に遮られた。今度はこちらが驚く番だ。       「椿さんの影が動くだなんて、想像もしていませんでした。精霊よりも珍しいですよ」        精霊の話をしていた時の数倍割り増しで、瞳を輝かせている。       「他の人に見えないのは残念ですが、それが見える椿さん、やはりあなたは私が期待していた通りの、いや、期待以上の方ですね。これからの新聞部としての活動が楽しみです」   「そ、そっか、良かったよ」        興奮気味の彼女に押されながらも、何はともあれ彼女が嬉しそうで良かったと、ホッとした。    喜ぶ彼女が今後について熱く語っているのを見ると、どこかカメリアに似た無邪気さを感じ、微笑ましく感じた。     「ところで、川島さんって何年なの?」   「え、ああ、私は2年ですよ。椿さんと同じです。隣のクラスですよ」   「あ、そうなんだ。てっきり3年かと思ってた。雰囲気が大人っぽいし」   「あら、ありがとうございます。それはそうと、川島さんなんて呼び方他人行儀で嫌です。これからは部員仲間として仲良くやっていくのですから、すみれと呼んでくださいな。私は椿と呼びますから。ああ、敬語は私の癖なので気にしないでくださいね」       「・・・すみれ」   「改めてよろしくお願いします、椿」      自分の名前を呼び捨てにされるのも、同年代の子を呼び捨てにするのも、照れくさい。    実は、友達と名前を呼び捨てにし合うことに憧れていた。高校生になったら、そんな親しい関係の友達が欲しいと期待していたけれど、上手くいかなかったから、素直に嬉しい。    呼び捨ての響きに慣れるのには、少し時間がいるようだが、彼女とならすぐに慣れそうだと思った。        微笑んでいる彼女は、変わり者だし、これから振り回されるのが容易に想像できるけど、僅かにそれが楽しみでもある。    この数分の間に大分心境の変化があり、自分のことながら驚いている。    カメリアの時もそうだった。      この丘のおかげだろうか。    それとも、僅かながらもすみれの人となりを知ったからだろうか。                  まあ何にせよ、この場所で出会ったカメリアも存在自体が不思議だけれど、確実に私のモノクロ世界に色を指してくれた。    すみれもまた、きっと色を付けてくれるに違いないと、確信している。       「よろしく、すみれ」      感謝を込めて、心からの笑顔をプレゼントした。   ◇     「で、新聞部って何をするの?」    すみれは、スクープだとかなんとか言っていたけれど、いまいち活動内容が分からない。素朴な疑問を投げかけてみた。     「椿も新聞部としての活動にやる気になってくれたんですね、嬉しいです!新聞部とはですね・・・」            すみれは自分の興味のあることは興奮気味に、マシンガントークを繰り広げることはもう分かっているので、要所をおさえながら話を聞く必要がある。    どれくらいの時間すみれは話していただろうか。ようやく話し終えた頃には、日が沈みかかっていた。     新聞部の歴史やら、過去の功績などを含めての話だったが、要点は分かった。   すみれが気になる街や学校の不思議なことを独自に調査して、新聞を作成することが主な活動内容のようだ。   調査方法については、尾行やら張り込みやらと少し気になる部分もあったが、彼女の楽しそうに話す様子を見て、私も楽しみになってきた。     童心に帰ったようなワクワク感、悪くない。    明日新聞部の部室に集合と約束した後、カメリアもきっとこういうの好きだろうなと思いながら、帰路についた。             続く         エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。     Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。 よろしければ登録よろしくお願いします。   こちらです↓ @hamagiku7415369    

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  • 04 Apr
    • 【連載小説】7『青空の花火』長編

        『青空の花火』 著者 浜菊まこと(ペンネーム)          [まいこ] プロフィールはこちらからどうぞ             第1章  毎日帽子が変わる女 その5       「何のことですか?」     僅かな望みをかけて、しらを切ろうとする自分に若干呆れながらも、間違いであってほしいと食い下がる。     「とぼけようとするのは無駄かと思います。新聞部はいつもカメラを持ち歩いているので、証拠写真もバッチリです。後、動画も少々撮らせてもらいました」       ああ、終わった。   このことがばれたら、これまでの努力が無駄になってしまう。       彼女が持つ写真を見つめながら、これから先の学校生活の様子が目に浮かぶ。     不気味な丘の上で、誰もいないはずなのに一人でしゃべって笑っている様子を見れば、誰もが気味悪がり、今の地位から転がり落ちる。       どうすればいい?   どうすればいい?        高校入学して以来の窮地に立たされている私は、微笑む彼女をよそに、これからどう対処すべきか頭をフル回転させる。     「私、これをネタに内山さんを脅すつもりなんです」     いやに丁寧な言い方が気になるが、脅すということは、秘密にする代償を支払うということだろう。   学校でも有名な人だから、何を言われるのか冷や冷やしながら見守る。         「秘密にする代わりに、我が新聞部に入部してくださいな」           「・・・え、そんなことでいいの?」          拍子抜けした。    もっと、ひどいことを言われるのかと思った。       「そんなことって、大事な事なんです。今、我が新聞部は、部員一名。   そう私一人なのです。   先生が1名で部活は認めないとおっしゃっていて、すぐにでも部員が必要なのです。   いい人はいないかと探していたところに、あなたが丘の上に登っていくところをたまたま見かけて、尾行して、証拠を写真に収めました!   あなたは私が求めていた人材です。   内山さんあなた、精霊かなにかとお話ができるのですよね?   素晴らしいです!私そういうものとご縁が無くて、うらやましい!!   そんな素晴らしい力を持つあなたとなら、スクープネタに遭遇できると思うのです!さあ私と一緒に、未知の冒険をしましょう!」          悲しい顔をしたり、羨望の眼差しを向けてきたり、意気込んできたりと忙しい人だと呆気にとられたが、最悪の事態は回避できるようだ。    この変わった彼女、川島さんに振り回される未来が容易に想像できてしまうが、これも致し方ないとため息をついた。         「あらあら、そんな辛気臭い顔していないでくださいよ。これからの新聞部の未来は明るいのですから。では、ここで立ち話でもなんですから、とりあえず、丘登りましょうか」    人の意見など聞かずに物事を進めるのは、彼女の一種の才能かもしれない。    深呼吸をして自分を落ち着かせ、彼女のあとを追った。               続く             ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲   エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。     Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。 よろしければ登録よろしくお願いします。   こちらです↓ @hamagiku7415369      

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  • 03 Apr
    • つまらなくさせているのは自分です

      浜菊まこと(ペンネーム)[まいこ]です!プロフィールはこちらからどうぞ  最近「小説家になる」ことを公言して、『あなた』に届けたい思いを小説に乗せて連載し始めましたが、今日は、ちょっと別の話をお届けします!  毎日同じ時間に起きて、同じような仕事をして、同じ時間に寝る。  毎日毎日その繰り返し。  ああ、私の人生ってつまらないなあ。こんなもんかあ。  って悲観的になっていませんか?   その気持ち、とてもよくわかります。私もそうでした。  就職して、毎日同じことの繰り返しで、ああ、このままあっという間に年を取るのかなあと未来に希望も何もありませんでした。 小説家になりたいという夢は、中学生の頃から持っていたけれど、だからといって夢をもっていただけで、「自分はいつかこの場所から離れるのだ」と現実逃避していただけでした。  でも、つまらなくさせているのは、他の誰でもなく、自分だったのだと気づきました。  毎日同じような生活にしているのは自分です。 だったら、日常を変えられるのも自分次第!! 考えるのも、行動するのも、自分ですものね≧(´▽`)≦   1つの視点からしか物事を見ていないから、つまらないと感じるのです。  同じように過ごしていても同じ瞬間は二度とありません。  だから、その一瞬一瞬を見逃さないで周りを自分をよく見て変化を感じ取ってみてください。   「ああ、今日は調子悪いなあ」↓なんでだろう?  「今日はなんだかワクワクするし、やる気いっぱい!」↓なんでだろう?   あなただけのストーリーがあって、作者はあなたです。  考え方・行動次第でつまらない感じる人生にも希望あふれる人生にもできるはずです。   どんな「ストーリー」なら、楽しいですか?  ■□■□■□■□■□■□■□ アメブロにて自作小説『青空の花火』を連載中です。 エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369

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  • 02 Apr
    • 【連載小説】6『青空の花火』長編

      『青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ   第1章  毎日帽子が変わる女 その4   カメリアと出会ってから1週間が経ったけれど、以前のモノクロな暮らしにほんの少し色が付いたぐらいで、学校生活も至って変わりはない。  毎日放課後に暗黒が丘に立ち寄り、カメリアと話をしてから帰るという習慣がついたぐらいだ。  ああやっぱり、変わらないのだ、今とは変わると期待していたけれど、結局変わらない。 1週間前の希望に満ちた心境とは打って変わって、がっかりしていたこの日、思いもよらぬところから、非日常が飛び込んできた。    「内山椿さんですよね」     放課後いつものように暗黒が丘に向かう途中、同じ制服を着た見たこともない女の人に声をかけられた。  同じ制服だったからいくらか安心感はあったが、声をかけられる覚えはなかったので、その人を用心深く見つめた。    「ああ、ごめんなさい。いきなり見知らぬ人に声をかけられたらそりゃ驚くし、警戒もしますよね。申し遅れました、私、新聞部部長の川島すみれと申します。あ、一応名刺渡しておきますね。以後お見知りおきを」   素性は分かったけれど、嫌な予感がした。  そういえば、新聞部にすごい人がいると聞いたことがあるのを思い出したのだ。  何がすごいのかは知らないけれど、その人には気をつけろと学校で有名になるほどの人だから、よっぽどの人なのだろう。  瞬時に関わりたくないと思った私は、会話を早々と切り上げて立ち去ろうとした。 「確かに私は、内山椿ですけど、あなたが知っている方とは違います。人違いです。では失礼します」  我ながら強引だったとは思うが、変な人に関わるのは良くない。 軽くお辞儀をして、彼女に背中を向けたその時。  「あなたが、毎日放課後に暗黒が丘で何をしているのか知っていると言えばいいかしら」    背筋が凍る思いとはこのことだと痛感した私は、絶望した顔を彼女に向けた。     続く    ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369

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  • 01 Apr
    • 【連載小説】5『青空の花火』長編

      『青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ   第1章  毎日帽子が変わる女 その3    しかし、次の日学校に来てみると、山本早苗さんは退学することになっていた。  この時、梨華がどうやったのかは分からなかったけど、間違いなく彼女が関わっていると確信した。  その証拠に、彼女が退学になることを悲しんでいる顔の彼女の瞳にわずかに喜びの感情が浮かんでいるのを垣間見た。  まさか、漫画のようにそんなことあるわけがないと、何度も自分を元気づけようとしたけれど、あの時の梨華の声が頭の中で木霊して、受け入れるしかなかった。    そしてその後すぐに私は、梨華の取り巻きの位置についた。  山本早苗さんを可哀想だとは思ったけれど、彼女を教訓にさせてもらった。  山本さんは、目立ちすぎたのだ。 綺麗で明るくて、クラスでの発言も多くて、梨華よりも目立ちすぎた。   そう、ただそれだけ。   目立たず、地味すぎずをモットーに努力した結果、取り巻きの座を獲得した。  あの時の判断は、間違っていなかったと今でも思っている。    私は自分でも容姿が整っていることを自覚しているし、頭もいい方だ。  もしあの時、梨華の本性に気付かなければ、次は私の番だったかもしれないという恐怖が拭えない。  だから、あの時の私は正しかったのだと何度も何度も言い聞かせている。   「椿!おーい、ちょっと私の話聞いてる?」   思わず身を固まらせたが、すぐに安堵する。  梨華の前で話を聞いていなかったらまずいことになっていたが、私に声をかけたのはカメリアだった。  一年前のことを思い出していたけれど、ちゃんと梨華の前では失態を侵さず、放課後を迎えていたようだ。  「ああごめん、考え事してた」「まったくもう、せっかく放課後になって椿と話せるのに」  ちょっとプリプリ怒りながらも、ようやく自由に動ける暗黒が丘に来れたので走り回るカメリアを見ていると、ホッとするのはなぜだろう。  優しい風に包まれながら、カメリアが私の影として色々なものを目にした時の感想を、彼女の気が済むまでしばらく聞いて一日を終えた。    続く    ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369   

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  • 31 Mar
    • 【連載小説】4『青空の花火』長編

      『(仮題)青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ    第一章  毎日帽子が変わる女 その2   私も自分の身を守るためなら何でもした。  常に梨華の機嫌を伺い、彼女が遠まわしにターゲットを指定するサインを見逃さないように細心の注意を払わなければならない。  彼女は頭がいいので、絶対に表立って悪口は言わない。  取り巻きである私達にも警戒を怠らないのだから、ある意味尊敬する。  そんな彼女の小さなサインに気付かずに行動しなかった者は、次からは取り巻きから外されることになる。  私は何度もその光景を見てきた。    取り巻き仲間の、絶望する顔。  悲しそうな顔をしつつ、瞳は鋭い梨華。    私は取り巻きたちの中でも運がいい方だ。初めの段階で彼女の正体を偶然知ってしまったのだから。   あれは、高校に入学してわずか1週間が経った頃だったと思う。  いくらか緊張がほぐれ、でもまだよそよそしさが残っている教室の雰囲気。  私の苗字は内山で、梨華の苗字は藤咲だったので、特に関わる機会もなく、クラスの面々の様子を窺っていた。    誰が権力のある人か、つるむ相手を見極める大事な時期だ。    梨華のことは、綺麗な子だなとは思っていた。  いつも笑顔で優しそうだし、割と好印象だった。  綺麗な子が上に立つ法則があると思っていたので、彼女が上に立ってくれたらいいな、なんて呑気なことまで考えていた。  でもあの日、帰宅途中でいつも通りかかる小さな公園の隅で、彼女がこちらに背を向けてコソコソと電話しているのを目撃した。  私の通学路側の隅だったけれど、別にわざわざ挨拶をする間柄でもなかったから、目が合わなければそのまま通り過ぎようしていた。  しかし、思わず立ち止まってしまうような言葉が聞こえたのだ。  「は?つべこべ言わずにやれ。山本早苗を潰せ」   耳を疑う様な言葉と話し方だった。  いつも穏やかな話し声が遠くから聞こえていたのに。  あまりの怖さにそのまま走って帰り、「あれは聞き間違えだ」と自分に言い聞かせて、良くない予想をかき消そうとした。     続く   ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369

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  • 29 Mar
    • 【連載小説】3『(仮題)青空の花火』長編

      『(仮題)青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ     第一章  毎日帽子が変わる女   今日もまた日常が始まる。 起きて早々、今日一日のことを思うと憂鬱になる。 息苦しい。 あと何回、この朝を迎えなければならないのだろうか。誰もいない所へ行きたいという願望を叶える力も勇気も持ち合わせていない自分に苛立ちさえ感じる。窓から見える、外の世界に行きたい。せめて、ここじゃないどこかへ行きたい。   「おはよう、椿」    いや、今日は、今日からは違うのだった。 「おはよう、カメリア」 一気に昨日の出来事が蘇る。自分の影が話しかけてくるという、非日常を体験したのだ。 私が身支度を済ませる間も、話しかけてくるカメリア。どうやら興味深いらしい。いつもの身支度も特別に感じる。自分の影を愛おしく感じるのは、自分の分身だからか、それともカメリアの存在自体に対してなのか。  なんにしても、カメリアの存在が、私の日常に色をつけてくれた。モノクロの世界に色がさした。  これから見る世界はきっと別世界になると、根拠もなく確信している。    高校から徒歩で十五分程の距離に住んでいる私は、毎日重い足を引き釣りながら登校していたが、今日は足取りが軽い。何ならスキップもできるくらいの軽やかさ。 身支度中は絶え間なく動いて話していたカメリアも、さすがに人目のある通りでは、大人しくなった。  でも、確かに私の足元にカメリアはいる。 日の当たる道を歩くと、彼女の存在を確かめることが出来るから、安心する。昨日出会ったばかりなのに不思議。  安心感と、非日常への期待を胸に秘めて、校門をくぐった。      教室までの道のりは気を抜けない。 「おはよう」  あちらこちらで交わされる挨拶という名の自己防衛を怠ると、すぐに足をすくわれ攻撃対象になってしまう。  常に笑顔を張り付けて、細心の注意を払う。これが鉄則である。  そうして、教室の扉の前で立ち止まって深呼吸。今日も大丈夫、頑張れ私、と自分を奮い立たせて、いざ戦地へという意気込みで、扉をくぐる。    さあ、今日も自分を守るため闘いが始まる。  ◇  「椿って本当に綺麗で羨ましいなあ。髪型のボブもすごく似合ってるし、美人でスタイルもいいし。おまけに頭もいいから、文句の付けどころがないよね。自慢の友達だよ」  はい、出た。いつもお決まりの会話に内心ため息する。 「いやいやそんなことないよ!梨華ちゃんに比べたら、私なんて。梨華ちゃんは読モしてて人気だし、あの有名な塾の模試でもいつも一番だし、ご両親も立派な方だし、こっちの方こそ羨ましいよ」 「え、そうかなあ。まあ、否定はしないけど、ありがとう。やっぱり椿って好き。あ、そういえばこの前はパパとママにあれ買ってもらったの・・・」  自分を煽ててもらうためにまず他人を褒めて、そこから延々と自慢話を続ける彼女。梨華は、このクラスの、いやこの学校の頂点に立つ女の子。容姿端麗、成績優秀、父親は病院を営む院長で、母親は有名なアーティスト。素行も良く、先生方からの評判も上々で、高校二年生でありながら、学校のトップ。  そして、私はそんな彼女の取り巻きその一だ。  高校入学と同時に引っ越してきた私は、運良くか運悪くか、梨華と同じクラスになった。  中学での失敗を教訓に過ごしていたら、いつのまにか梨華の取り巻きになっていた。安全地帯だと思っていたけれど、全くそうではなかった。  彼女には、裏の顔があったのだ。  自分よりも優秀で目立つ存在を目の敵にし、自分では手を下さず、取り巻き立ちに嫌がらせをやらせるのだ。    続く   ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369

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  • 28 Mar
    • 【連載小説】2『(仮題)青空の花火』長編

      『(仮題)青空の花火』著者 浜菊まこと(ペンネーム)         [まいこ]プロフィールはこちらからどうぞ  ~プロローグ その2~     風は一瞬のことで、すぐに静けさを取り戻した。「そういえばさっきあんたさ、影さんて言わなかった?」「ああ、言ったけど。それがどうかしたの?」「いや、確かに私はあんたの影だけどさ、影さんてそのまんまじゃん。」「じゃあ、あなたの名前は何? いや、そもそも影に名前なんてあるの?」「ないよ。名前なんて。影に名前なんてありません。」 影は椿の言葉にいじけた口調で答えた。顔は見えなくても、いじけている様子が伝わってくる。後ろで腕を組んで俯きながら、何もない地面を蹴っている。人間らしい仕草をする影が妙に可愛く見えた椿は、ため息をつきながらも笑顔で影に向き合った。 「それなら私が名前をつけようか?」「ほ、ほんと?名前つけてくれんの?」 影は嬉しさを抑えきれないようで、やや前のめり気味に聞き返した。「いいよ。私があなたの名づけ親になるよ。んーどんなのがいいかなあ。」 椿が名前を考えている間、影はそわそわと落ち着かない様子で、椿を見つめた。  風もだんまりをきめこみ、沈黙の時を見守る。  そんな中しばらくして、黙りこくっていた椿がやっと声を発した。 「かめりあ」   それはとても小さな声だった。そっと命が生まれるように。 「そう、カメリア」 今度ははっきりと大きな声で、目をランランと輝かせて影に向かって名を放った。  椿の背中に向かって強い風が吹いた。「いいね、その名前!かっこよくて品のある響きすてき」 椿は自分の周りを踊るように回って喜びを表現する微笑ましいカメリアを見守った。 「気に入ってくれたのなら良かった」「ありがとう、椿。すてきな名前を付けてくれて。そういえば、どうしてカメリアって名前なの?」「カメリアって日本語で椿って意味なんだよ。あなたは私の影だから、同じ意味でぴったりでしょ」「え……」  昔たまたま得た知識を使えたことに満足する椿とは対照的に、その意味を知ったカメリアは表情を硬くし、黙り込んだ。カメリアに表情は無いため、なぜ黙り込んだのか読み取ることは難しい。名前の由来にがっかりしているのか、とカメリアが身動き一つとらない間、不安が募った。  カメリアの沈黙に業を煮やした椿は、意を決して声をかけた。「カメリア。黙り込んで、どうかしたの」「……えっ。あ、ああごめん。びっくりしてフリーズしちゃった。いやあ、まさか椿がここまで凝った名前を考えるとは思いもよらなくてね。よく知ってたね、椿の英名」  何かをごまかすかのように急に饒舌になったカメリアを不審に思ったが、気にしないことにして話を合わせることにした椿は、ほっとした表情で会話を繋げた。 「なんだ、びっくりしただけか。気に入らなかったのかと思った。ああ、椿の英名はね、昔、花屋さんで教えてもらったの。ちょうど花屋に行った時に、外国の方がいてね、カメリアを下さいって言ってて、どんな花なのか聞いたら椿だったんだ。もうびっくりしたよ、花の名前って英語にすると、また違った感じになるんだね。どう違うのか聞かれると答えられないんだけど」「なるほどね。まあなんにせよ、カメリア気に入った!ありがとう。この名前はもう私のものだから、返さないよ」  カメリアは子どもがおもちゃを取られるのを嫌がるように自分の胸に手を当てた。急に現れたときは大人びた印象だったのに、子供っぽくもあるし、変わった影だな、と呆れを顔に滲ませる椿だったが、存在自体が常識はずれなことを思い出して思わず笑みが漏れた。「名前を返せなんて言わないよ。これから私の非日常に付き合ってよ、カメリア」 夕焼けの下、青空の花が咲いた。  ◇ 「ところで、カメリアって実際どういうものなの?影だけど自由に動き回れるし、しゃべれるし、他にも色々と聞きたいことがあるんだけど」「そんな一度に聞かれても困るって。まあ、今日は重要なことだけ教えとくよ。私が動いたり話したりしているのが分かるのは、椿だけだから。他の人の前で私に話しかけたりしたら変人扱いされるから気を付けてね。」「それ聞いててよかった。明日学校で変な目で見られるところだった」「それもまた面白かったかも」「ちょっとカメリア。まだ他に重要なこと隠してないでしょうね」「さあね。まあ、追々話すよ。この先長いんだしさ」「ま、それもそうか」 今日出会ったばかりの二人は、旧知の友人のように談笑しながら帰路についた。       続く ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ エブリスタ(小説投稿サイト)にも同作品を投稿しています。  Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。よろしければ登録よろしくお願いします。 こちらです↓@hamagiku7415369 

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      テーマ:
  • 27 Mar
    • 【連載小説】1『(仮題)青空の花火』長編

      『(仮題)青空の花火』 著者 浜菊まこと(ペンネーム)          [まいこ] プロフィールはこちらからどうぞ         ~プロローグ~     「息苦しくない?」  ある日突然、私の影が話しかけてきた。       高校に入学して二度目の梅雨が明けた七月のある日のことだ。佐藤椿は、学校帰りに毎日立ち寄る丘の上に来ていた。   街の中にぽつんとある丘の名を、人は『暗黒が丘』と呼ぶ。誰かがそう呼び始めただけで本当の名は別にあるけれども、誰もその名では呼ばない。木々が辺り一面に生い茂っていて日の当たる場所などほとんどなく、昼間でも薄暗く不気味な丘。   目印になるほど目立つのに誰も寄り付かないそんな場所。   それでも椿は小高い丘の上まで登ることを日課としていた。その丘こそが、唯一の息抜きの場所だからである。    いつものように丘の上に立ち、ふっと息を吐いた時にふと聞こえた声。少し不気味に感じながらも、ここには誰もいないはずだから気のせいだと思いなおして、もう一度息を吐いた椿だったが、生温かい風が吹いて再び声が聞こえた。   「息苦しくない?」    さっきは不気味に感じたのに、今度は不思議と温かく感じる。風のせいだろうか。でも今度ははっきりと聞こえた。この丘に誰かいる。椿はこわばりながらも辺りを見渡したが誰もおらず、いつも通りの丘の上の景色が広がっているだけだった。   「確かに声がしたのに、空耳かな・・・。私疲れてるのかな。」  独り言を呟きながらため息を吐き俯いたその時だった。 「気のせいじゃないよ。ここだよ。」  椿の影が彼女の意思とは関係なく独りでに動いたのである。影は自分自身を指さして、ここにいるよと示している。  自分の目を疑う椿だったが、半信半疑で話しかけてみた。   「あなたが話しているの?」 「もちろんそうだけど。なんならもっと動いてみようか。」 影はジャンプをしたり、しゃがんだりして自分の存在をアピールし始め、椿はようやく今起こっていることは、現実なのだと認識した。 「わかった、これは信じたくないけど現実なんだね。」 「あ、やっと認めてくれたんだ。」 「そりゃあ、こんだけ勝手に動いて話かけているのを見たら信じるしかないでしょ。」  椿は疲れたようにため息をついた。   「でも全然嬉しそうじゃないね。」 「当たり前でしょ。自分の影が勝手に動いて話せるなんて、非日常的なことが私の身に起こるなんて。ただでさえ、日常生活で手一杯なのに、これ以上考え事を増やしたくないの。」 「えーあんたまだ高校生でしょ。日常生活で満足してないで、もっと色々なことに目を向けなきゃ。自分の影が勝手に動くなんて滅多にないんだから、もっと喜びなよ。これからの非日常に胸を躍らせなよ。」    影は呆れたような口調でいうと、椿を説き伏せよう身振り手振りで喜びや楽しさを表現しようとしていたが、椿にはその心は届かなかった。   「そんなこと言われたって、今の私にはそんな余裕ないよ。学校って、高校生って、あなたが思っているようなお気楽なところじゃないの。」    気落ちした言い方をする椿に、影は腕を組んで黙り込んだ。椿は、影が大人しくなったのでいつものように街の景色がよく見える古びた柵のある場所に移動すると、ぼうっと街を見下ろし静かにそこに佇んだ。    椿以外に誰もいないそこは、木々を揺らして音を鳴らす風しかいなかった。椿は影に一番初めに話しかけられた時の言葉を思い返していた。  初めに不気味に感じたのは、急に聞こえた声に対してもだが、その掛けられた言葉自体にもである。息苦しくないのかと聞かれたのは初めてであったが、いつも椿が感じていることをあまりにもぴったり表す言葉だったからだ。  日常生活では常に気を張っていて、気疲れしている椿は息苦しかった。だから毎日丘の上で息抜きをしていたのだ。    自分の心の内を見破られたのかと肝を冷やしたが、その正体が自分の影だと知り、非現実的なことながらも納得した。自分の影ならば知られてしまっても不思議ではない。  椿は我ながら順応が早いなと自分自身に対してあきれたが、その反面妙に清々しくもあった。    毎日の窮屈な生活に突風が吹いたような気がしてきた。    ようやく、自分の影と向き合う覚悟ができた椿は下を向いた。 「あれ、影がない。」  どうやら椿が移動した時について来なかったようだ。自分に影がないなんて変な感じだけど影にも意思があるのなら、と先程よりも軽い足取りで影と出会った場所まで戻った。   「あら、戻ってきたんだ。どう、気分は晴れた?」 「まあね。やっとこの現実を受け入れたよ。そういえばさっき、ずっと腕組んで黙り込んでたけど、もう考え事は終わったの?」 「あんたがずいぶん時化た顔してるから、どうしたもんかと思ってね。でもまあ、大丈夫そうで良かったよ。」 「そうだったんだ。いつもの場所で街を見下ろしながら色々考えてたら、なぜだか楽観的になってさ。これも何かの縁だと思うし、よろしく影さん。」 「さっきとは大分違うね。まあ、こっちとしては嬉しいけど。」   椿の変わりように驚きながらも喜ぶ影の様子が、表情は見えなくとも椿には分かり、椿自身もそれを見て嬉しく感じた。ここには椿と影と風だけしかいないけど、寂しさを全く感じないひと時だった。その時、風に吹かれる髪の毛が視界を遮る程の強く暖かい風が、二人を包み込んだ。       続く   ■□■□■□■□■□■□■□   Twitterで小説(ブログ)の更新をお知らせします。 よろしければ登録よろしくお願いします。   こちらです↓ @hamagiku7415369      

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  • 22 Mar
    • プロフィール

      『小説家になる』 浜菊(はまぎく)まことです。 宮崎県在住 23歳  OLです。 小説家になる予定です! 好きなもの/こと(人) 小説・映画・ドラマ・漫画・アニメ ジグソーパズル・写真 散歩・探検 ONE PIECE ジブリ 走ること インテリア・旅行 音楽(まらしぃ・バンド系、他マイブームが時々変わる) 家でゴロゴロ・妄想 お肉(特に焼き肉) きゃりーぱみゅぱみゅさん 芳根京子さん 広瀬すずさん イモトアヤコさん 嫌いなもの/こと 考えを押し付けられること 怒られること 平気な顔でマナー違反する人 【小説家を目指す想い】 中学生の頃は、ただ漠然と『小説家になりたい』思っていました。 自分の考えを、相手に伝えることが苦手だったので、上手い表現を見たり聞いたり知ったりすると、ワクワクしていました。 いつか私も、好きな『言葉』で書く小説で自分の考えを伝えたい、という想いばかりが募り、上手く書こうとしてなかなか筆が進まない自分が嫌でした。 でも、「行動しないと変わらない」ということを、尊敬する方々の姿や言葉から学び、このブログで小説を書いていくことに決めました。 私は小説家になります。 小説家になって、 ・『視野を広げる』ことの大切さ ・視野を広げることで、楽しいことも幸せなことも増えること ・周りに感謝することが増えること ・世界は広くて温かいこと などなど、 私が経験したこと、学んだことをもとに 『視野を広げること』を軸に伝えていきたいです。いや、伝えます!!!   (『私が小説家を目指す理由』について詳しくはこちら) よろしくお願いします。 浜菊まこと

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    • やりたいこといっぱいでワクワクです。

      きっかけ作りガイドのまいこ改めいずれ小説家になる浜菊まこと(ペンネーム)です。↑プロフィールあります。今日は、ワークライフスタイリストである根路銘ゆりかさんの個人セッションとブログセミナーを受けてきました。ゆりかさんはブログを読んで想像していた以上に明るくて、笑顔が素敵で、お話も的確な内容でした。これから、やること(やりたいこと)がスルスルと出てきて、楽しみでなりません。楽しみがあるから、仕事も頑張れる気がします。ということで、タイトルも変えたのですが、私の中学生からの夢であった『小説家になる』こともう、夢ではなくて『小説家になる』と決めたのでブログも変えていきます。これからは、『小説家になる』までの道のりを書いていきます。具体的には、『小説』を載せたり、時々、『小説家になる』私の日々の気付き、『小説を書くこと』に関することなどなど、やってみて変わることもありますがトライ&エラーを繰り返しながら書いていきます。読んで下さってありがとうございました。浜菊まこと

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浜菊まこと

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小説家を目指すOLです。 『視野を広げる』といいことがたくさんあることを、小説を通して伝えていきた...

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