再生システム事件簿 その②−1 | 中屋敷左官工業(株)

再生システム事件簿 その②−1

一昨日、お伝えした再生システム事件簿①。
いきなり労働基準監督署の臨検監督が来た〜でした。


続いて、再生システム事件簿 その②

事件簿①が胸キュン度80%だとすると、事件簿②は胸キュン度98%でした。

その事件は、足場も全て解体終了し「無事足場も解体できて、よかった、よかった・・・」と安堵感を味わっていた、お盆休み直前の8月11日に起きました。

11日は祭日、山の日。
私は事務所で事務仕事をしていました。
その日はこの再生システムの営業を担当している山内さんも出勤していました。
午後2時頃だったでしょうか・・・山内さんの携帯電話が鳴りました。
「はい、この度はお世話になりました〜」なんて会話が聞こえたので、相手がビルのオーナーさんだなというのは私にもわかりました。

すると「えっビックリマークえーーーーっ!!、え〜〜〜〜っ!!
と山内さんの驚いている声。
あの普段は動じない山内さんが驚いているとはただ事ではない・・・私はいや〜な予感MAXダウン

電話を切った山内さん。
「今日の夜、建物に看板を取り付ける工事をするのに、看板屋さんが現地確認に来たら、アンカーボルトの穴がほとんど埋められていて看板を付けることができないってオーナーさんに電話が入っているそうです」

「なぁ〜〜〜〜にぃ〜〜〜っっっ!?ドクロ

詳しくはこうです。
もともと「はなび」という居酒屋さんの大きな看板が建物に3ヶ所取り付けられていました。



再生システムの工事を施工するのに当たり、看板屋さんが一時撤去し、工事完了後最取付を行うという計画でした。
この看板工事はオーナーさん直接発注の別工事。

看板撤去後。


施工前の打合せで、看板屋さんから「看板を取り付けるためのボルトを固定する穴は埋めないでください」と言われていました。

それがほとんど埋まっている・・・と。

「まじかよ・・・」胸キュンMAXですーーーー

そこで私は山内さんに看板屋さんと直接連絡を取り、現状を聞き、アンカーボルトは何カ所あったのかを聞くように指示。
すると看板一枚当たり18ヶ所らしい・・と。
ということは18×3ヶ所・・・54ヶ所ということかドクロ「まじかよ・・・」ドクロ

番頭の平木君もこれまたタイミングを合わせたように会社に戻ってきてその話を聞いてビックリ!

工事担当の平木君に「この穴は埋めないように全員に周知されていたのか?」と聞くと「そのはずです」と心配気な表情。

アンカーの穴を埋めてしまっている可能性はふたつありました。
一つは、再生システム施工中に、壁の補修等をしている際にポリマーセメントモルタルにて埋めてしまった。
そして二つ目は、足場解体時に足場が倒れないように足場とコンクリート壁をつなぎ止めていた足場つなぎに使用していたアンカーボルトがあるのですが、その穴は足場解体時にシーリング材で埋めていくのです。
足場解体時にその埋めなくてはならない穴と一緒に、埋めてはいけない穴まで一緒に埋めてしまった。

二つ目のシーリングで埋めてしまっていたというのなら、もしかするとなんとかなるかもしれない。
でも、樹脂モルタルで埋めてしまっていたら、もう完全にアウト!
新規にアンカーボルトを打ち込まなくてはなりません。

こういうピンチの時こそ、落ち着いて・・・落ち着いて・・・・。

「よし、まずはくわしい状況把握から始めよう!」

そこで現場で作業中の菊地職長も作業を中断してもらい事務所に戻ってもらって、問題解決に向けた作戦会議が始まりました。

つづく・・・