2006年に携帯電話業界は今以上に大競争になることは既に見えています。わたしが考えているインパクトの大きい事柄を以下に示しましょう。
・ 携帯電話事業への新規参入
・ 番号ポータビリティの開始
・ コンシューマ市場の飽和
・ パケット定額制による収益悪化
・ 販売奨励金モデルの限界
・ 技術革新
などが考えられます。ここですべてを述べると論文になってしまいますので、簡単にお話しますが、まず新規参入ですが、2GHzへはライブドア、ウィルコム、アイピーモバイルがデータ通信を中心としようとしている会社、1.7GHzには既存のドコモ、ボーダフォンや、新規参入のソフトバンク、イーアクセスが考えられています。それらが参入すると皆が考えるようにさらに競争が激化するでしょう。何せ、現在は8兆円をほぼ3社で分け合っているに、それが何社か増えるのですから。特にソフトバンクは今から何をやってくるのか興味深く見られています。ただ、ソフトバンクが発表している内容を分析してみますと、新規に顧客を開拓するというよりも、まずは自社が抱えている、yahooBB、日本テレコムなどの既存で抱えているお客様に対して携帯を提供することを考えているようです。この点はADSLとはまったく違ったビジネスモデルを展開しようとしている、と見えます。
番号ポータビリティでは、予想でauに300万ほどのユーザが移動すると見られています。auの独自性が評価されているようです。ただし、ドコモはお客様が減るようなことはあまりなくて微増を予想しています。これはビジネス層をほぼ取り込んでいるのと、ブランド力によりそれほどユーザが減少しないだろうと予想されています。
その他については、また記述したいと思います。