シャイなもんで

京都を拠点に芝居をしている中野劇団主宰 中野 守の演劇に関する雑文やら、日記やら、映画の感想やらを綴ります。


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片瀬が指定したファミレスに向かった。
店に着いて、席をぐるっと見回すが、片瀬の姿は見あたらなかった。
いればすぐに気づく。
時間帯が遅かったこともあって、空席が多い。
適当に空いていたテーブル席に腰掛ける。
ドリンクバーを注文して、ホットコーヒー二杯目にさしかかった時、入口から片瀬が入って来た。
小柄で短髪なのは俺が中学の時、兄貴に紹介されて初めて会った時と殆ど変わっていない。
「おー隆くん、ごめん、ちょっと病院寄ってたから」
他の客が視線を寄越すほど大きな声で近づいて来る。
相変わらず片瀬はちょっと鬱陶しい。
どうやら片瀬も知らないらしかった。
「転職してから連絡とれなくなって、俺もここんとこいろいろ忙しかったから」
片瀬がおしぼりで首を拭きながら言った。片瀬の父親が事故で大きな怪我をしたというのは訊いていたので、多分、そのことだろう。
話題の後半は片瀬が興味のある今の政治の話になっていった。
兄の話以外興味がなかったので、適当に聞いているふりをしていたが、それも辛くなったので、ありもしない用事がこの後控えているからと、一時間程で店を出た。
「何か判ったら連絡するよ」
多分宛にならないだろうという苦笑いが思わず顔に出たが、片瀬は別の意味に取ってくれたようで、俺の背中をポンと叩いて、「じゃあ」と去って行った。

目が覚めて、頭のクラクラするのはだいぶましになっていた。
洗面台で、うがいをして、口の中の不快な感覚を洗い流す。
片瀬はこのゲームのことを知っているのだろうか。

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あの披露宴で兄貴はどんなことを話していたんだっけ?
記憶を洗い出す。
しばらく見ていなかった兄貴の笑顔が印象的だった。
親父にビールを注ぐ仕草が、大人っぽいなという印象だったのを覚えている。

転職しようと思っている。
決まったらまた知らせると言っていた。
母親はこの不景気にわざわざ今の仕事を辞めるなんて勿体ないと心配していた。
「IT関係?」
「まあ、そんなとこ」
「変なとこじゃないの?」
「違うよ。一昨年辞めた会社の先輩が立ち上げた会社なんだ」
「村松さん?」
「ああ、片瀬から訊いた?」

兄貴の後輩である片瀬という男が滅多に連絡を寄越さない兄貴の代わりに兄貴の現状報告をしていたので、母親が片瀬から訊いたということがすぐにわかった。
片瀬は兄貴がいなくても実家にうちの行ってるらしく、うちの母親と何故か仲が良かった。性格は賑やかで、小者臭がする。
ずっといると鬱陶しいが、悪い奴じゃない。うちの家族のことを家族以上に思ってくれたりする一面もある。

兄貴から連絡が取れなくなって、真っ先に連絡したのが片瀬だった。
「隆くん、どしたよ?」
「兄貴が今何してるか知ってますか?」
「え? いや。どうして?」
「音信不通なんです」
「マジで?」
「ちょっと逢えないですか?」
「わかった」

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4日目
朝から調子が悪い。
喉が痛し鼻が詰まっている。
風邪をひいたらしい。

雨の音が聞こえる。
外界の様子は一切わからないと思っていたが、雨の音は聞こえるのか。
「おはようございます」
「遅いな」
「ちょっと調子悪くて」
「大丈夫?」
「風邪かも。頭がクラクラして」
「雨降ってるからかな。じゃあ、今日はあまり無理せん方ええよね」
「すいません」
「けど、時間勿体ないし、ウチ、無理せん程度に村の周りいろいろ見てきます」

画面をつけっぱなしにしてベッドで横になった。

兄貴とは普段そんなに会話をかわす方ではなかった。

子どもの頃はもっと仲がよかったが、いつ頃からだろう。
兄貴が大学に行った頃から、急に距離が遠くなったような。
実際、兄貴は高校卒業と同時に家を出たので、会う機会自体少なくなっていた。
久しぶりに再会したのは三つ上の従姉妹の結婚式の時だ。
その時、兄は就職して東京で暮らしていた。
携帯電話の番号は聞いていたが、習慣的に連絡をとることもなく、
その結婚式の直前に兄貴も来るのかということが訊きたくて久しぶりに電話をかけたくらいだ。番号が変わってしまっているかと思ったが、それだったら母親が連絡してくるはずなので、何も連絡がないところをみると、今もこの番号で合っているのだろうと。
「隆之か? 久しぶりだな」

その披露宴の席では結構楽しく喋った。兄貴も上機嫌だった。
しかし、その日を境に兄貴とはぷっつり連絡が途絶えた。
「隆之、お兄ちゃんの携帯番号知らない?」
母親から電話があった。
「え? 変わってるの?」
「うん、現在使われておりませんって。あの子何も連絡してきてないんだけど」
「俺の所にも何も連絡ないけど?」
「そう?」

そんなやりとりの二月後、俺は男に案内され、この部屋に連れて来られた。

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あの迷路の平原のように同じ景色が繰り返すこともなく、次々に違う景色が現れる。
川はまっすぐではなく、蛇のようにぐねぐねとうねっている。
時々小さな橋が架かっており、対岸へ渡らなければ先へ進めないような地形になっていたりする。
川が見えないくらい遠ざかっては、また近づいたりして、どんどん歩き続けた。
一方、戦闘の方は
敵のエンカウント率が高くなり、新たな種類の敵が登場した。
うさねずみに羽根の生えたような奴だ。
このゲームの敵キャラのデザイナーは余程うさねずみが気に入っていたのだろうか。羽根が生えているため、攻撃が時々空振りしてしまうが、相手の攻撃力は弱く、何ターンかかければさほど苦労せずに倒した。ただ、倒すのに時間がかかるようになったため、いい加減鬱陶しくなってくる。

暫く進むと小さな村が見えてきた。
川沿いに進めば村のひとつもあるんじゃないかという気はしていた。

村の入口には水車があり、カタカタと回っている。
店があったので換金することにした。
結構な額になった。武器も防具も一ランク上のものが揃えられるだろう。
小さな建物の玄関に宿屋の看板が出ている。
「takaさん、今日はここに泊まって終わりにしよっか?」
「そうですね」
宿屋に泊まって今日のゲームはここで中断することに決めた。

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「どうします? kayumiさん」
本殿の裏側から見えた二つの町のどちらかに向かうか、あるいは、階段の踊り場から見えた塔のあった方角目指して進むか。
下まで降りてくると、塔の姿は完全に見えなくなったので、辿り着けるかかなり不安だが、あれだけ高い塔ならある程度近くまでいけば、嫌でも視界に現れるだろう。

「塔に行きたいかな。あれだけでかい塔やから、行ったら誰かおるかも知れへんし」
俺もそう考えていた。裏側に見えた町か城下町の方が確実に近そうだが、ボートで元の桟橋まで戻ることにした。

着るものが底を尽きた。
クローゼットにある最後の一枚を着て、今まで着た衣服をまとめて洗濯する。
冷蔵庫のストックはまだかなりある。
しかし、これ以上プレイヤーをこんな狭い部屋に閉じこめておくというのであれば、これはかなり問題だろうに。
もし俺とkayumi以外にもプレイヤーがいたとして、誰も途中で部屋から出たいと思ったりしないのだろうか。
kayumiは「別に大丈夫」と言っていたが、太陽がいつ出ているのかもわからないような部屋に何日も閉じこめて、アクシデントが起こらないとは限らない。
主催者はどういう意図でこのゲームをプレイさせているのか。

何事もなく、桟橋まで戻ってきた。
桟橋に接触すると、二人のキャラが下船した。
桟橋にボートが停泊した状態に戻る。
桟橋に着く前に湖岸の他の場所で下船できないか試してみたが、できなかった。
どうやら中央の島以外は、この桟橋でしか船から降りられないようだ。
やっぱり最初にここに来た時、誰かがこのボートに乗って、あの島に渡っていたんだ。
そう考えるのが自然だ。

正面には夏のゲレンデのようなだだっ広い上り坂があって、その上に俺達が通ってきた森がある。そっちの方へは向かわずに、坂の右側へ湖畔に沿って迂回する。
森が0時の方角だとしたら、塔が見えたのは確か1時と2時の間くらいの方角だった。

湖畔を進むと、湖から細い川が流れている。その流れの先にずっと進んだ方に塔があった。
川づたいに進んで行くことにした。

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「宝箱?」
「takaさん、これ、蓋が開いてる」
「空、みたいですね」
「誰かが先に取ったってことかな?」
「誰かって?」
「他のプレイヤー?」
もしそうだとしたら…。
このゲームに俺とkayumi以外に参加者がいて、アイテムを入手できるのが最初の一人のみなのだとしたら、重要なアイテムは他人に取られる前にどんどん取りに行かないと、この先、ゲームを進める上で不利な立場に立たされることになる。
「もっと急いだ方がいいってことかな?」
「そんな感じですね」

この宝箱の中身を手に入れた誰かは、きっと、俺らが湖畔の小屋でもたもたしている間にあのボートに乗って、桟橋に戻ってきたのだろう。

本殿の中にはもう何もないようなので退出する。
本殿以外の建物もくまなく調べて見て回ったが、情報ひとつ、アイテムひとつ手にいれることはできなかった。
本殿の裏側に回ると、湖の反対側の光景が一望できた。

湖の向こうは森になっている。
森の中に二箇所、建物が集まっているような場所を発見した。
近い方が小さな町、遠い方は結構大きいようで、城壁のような巨大な建造物がうっすら見えた。

この頂上へのルートはひとつしかないようなので、もと来た階段を降りていく。
宝箱の中身を持っていった者がまだ湖畔の何処かにいるのでは。
そう思って、踊り場に立ち止まっては遠くを眺めてみる。
が、視界の中で動いているのはkayumiの髪と服、それと下の石畳の広場にあった大きな火鉢だけだった。

そしてまた階段下の広場まで戻ってきた。
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「塔が見える…」
ポリゴンの彼女が、一瞬本当に生きているように思えた。
静かに呟くその声と、じっと塔を見る彼女の後ろ姿が綺麗に同調していた。
「あの塔、…ここからかなり遠そうだね」
俺の言葉を聞いて、彼女がゆっくりと振り返る。
「…今の駄洒落?」
違う。断じて。何だその真顔は? いや、出会った時からずっと真顔だけど。

階段の踊り場に木の立て札が立っているのを発見する。
見たことのない文字。
何が書かれているのか読めない。
ただの背景的なオブジェクトだろう。

最上段まで登り切ったと思ったらそこは踊り場で、まだ奥に、更に上へ向かう階段を見つけ…。
それをその後二度程味わって、漸く本当の「てっぺん」に辿り着いた。

頂上部分には、いくつか相当古そうな木造の建物が厳かに建っていた。
建物に四角く囲まれるように広場が存在する。
人の気配はない。
正面奥に見える建築部は他のものより一回り大きく、威厳に満ちている。
東洋風オリンポス神殿と言ったところだ。
彼女は何も言わず、広場をまっすぐ進み、本殿と思しきその正面の建物に向かって歩き始めた。

本殿の中は薄暗い。
いきなり目の前に巨大な異形の者が待ちかまえていた。
「敵?」
「いや、銅像?」
それは現実サイズで言えば10m程の、恐らく神様らしき存在の青銅像だった。
首から下は人の姿で、首の部分から三本目の足が生えている。
顔が足。
怖い。
「近づいたら敵ってことないよね?」
「どうかな?」
どうやら近づいても動かないようだ。
その足神様の、顔じゃない方の足下に、何かがあるのに気づいた。
それは東洋風の世界観に似つかわしくない、西欧色満々の、こてこてRPG定番の宝箱だった。

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湖を渡っている間は敵との遭遇は一切なかった。
一分程漕ぐと島に辿り着いた。
普通のRPGであれば長すぎる時間だが、このゲームにしてはあっという間だった。
この世界は現実よりは勿論狭いが、普通のゲームよりは圧倒的に広い。無駄に。

島の岸は砂浜になっていて、ボートが接触すると、自動的に二人のキャラがボートから降りた。
ボートは何もない砂浜に上げられてじっとしている。
島の一番外側は見える範囲砂浜。
砂浜の内側にぐるっと高い草が生えている。
その草の方に向かって進もうとしても、壁になっていて進めない。
何処かに入口があるんだろう。
草に沿って進んでいく。
案の定人が通れる程の切れ目があったので、そこから島の内部に入っていく。
背の高い草の壁を抜けると、少し広い空間が広がっていた。
正面に二本の石柱が見える。
立方体に削り出した石を積み上げたような石柱だ。
近づいてみると表面には壁画のような絵が彫られていたが、特に変わった様子はなかった。
ただの門のようだ。
門を潜ると、BGMがクロスフェードして、神秘的な雰囲気の曲に変わる。
石畳の広場があって、広場を三等分する位置に2つの大きな火鉢が設置されている。
両方とも炎がともり、近づくとキャラクターがちょっと炎の色に染まった。
広場の奥が丘の麓になっていて、斜面の土を削って作った階段が丘の上へと伸びている。
階段は恐らく何度もうねりながら、この盛り上がった島の中央目指して続いている。
宗教的な施設だろうか。
「この上に何かありほうやね」
「たぶん、畔から見えてた建物があるんだろうね。今、何か食べてます?」
「ううん、髪の毛縛りなおしてた、ゴムくわえてたから」
「あ」
「何?」
「いえ、何となく髪の毛後ろで括ってるのイメージしてたから」
「ひとりやからね。外ではあまりせえへんけど」
「黒髪?」
「正解」
「癖っ毛?」
「凄いなあ、ええ? ウチのこと見えてるん?」
「見えてないです。勘です」
「勘ええなあ。じゃあゴムの色は?」
「ゴム? …えっと、黄色?」
「ああー惜しい」
「え? 違いました?」
「紫色」
惜しい? 補色で?
ああ、むらさ、きいろ?

階段を上っていく。
勿論ゲームだからいくら階段を上っていっても疲れることはない。
だが、時々立ち止まってみる。
高い場所に立ってみると、自分が進んできた森の出口から下ってきた坂、湖畔の桟橋、小屋その他一望できた。
随分遠くに何か塔のような高い建造物が建っているのも確認できた。
「塔が見える…」

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小屋の中に入ると、フィールドのBGMが消えて急に静けさが部屋に広がる。
繰り返し流れて飽きていたはずなのに、それが止むと急に心細くなる。
自分のキーボードを叩く音が部屋に響き、ずっとこの部屋にひとりでいることを思い出させられた。
小屋の中を歩くと床が軋む効果音が「ギッ、ギッ」と鳴る。
小屋には誰もいないようだ。
そう言えば二つ目の町を出てから、人間のキャラに一度も出会っていない。
階段があって、そこから二階に行けるが、そこにも人の気配はなかった。
ただ、宿屋と同じようにベッドが並んでいて、ここでも回復できるようなので、そうすることにした。
中から扉の前に立って、「Search」をコマンド選択すると「鍵をかけますか?」と尋ねられ「Yes」を選ぶ。

外へ出ると、フィールドのBGMが復活した。
少しホッとする。
ふと桟橋に目をやると、小さな木造のボートが繋がれていた。
「takaさん、あれ、ボート」kayumiもほぼ同時に気づいたようだ。
「小屋に泊まったらボートが現れるようになってるってことですかね?」
「か、もしくは、ウチらが小屋にいる間に誰かがあの島から戻って来たか」
「誰か?」
反射的に聞き返したが、kayumiが言っているのは他のプレイヤーのことだろうと、すぐにわかった。
しかしこれだけ広い世界だ。
数人くらいがプレイしていただけでは、最後まですれ違いで、遭遇することなくゲームを終了してしまう可能性もあるんじゃないか。
他にプレイヤーがいるのであれば、もっとどんどん出会ってほしい。
ひとりよりはましだが、二人でも淋しいことに変わりはない。

桟橋の上に乗ると、自動的にキャラがボートに乗り込んだ。
「あ、メッセージが出てる」
「何って出てます?」
「【一緒にボートに乗りますか?】 って意味かな? 乗った方がいい?」
「そうですね」そこは迷わないでほしい。
そして、彼女が「yes」を選んだだろう間ののち、彼女のキャラが早歩きしてボートに乗り込んだ。


【誰が操縦しますか?】という旨の英語がメッセージウインドウに表示される。
そこには「taka」と「kayumi」の選択肢。
「takaさんでいい?」
「俺ですか? わかりました」
takaを選択すると、ボートを自分のキャラと同じように矢印キーで動かすことができた。
そのまま遠くに見える島を目指して、船を進めた。

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石像を越えるとそこは森だった。

進路の両側に木が並び、草が生い茂り、道なりにしか進めなくなる。
これでいちいち枝を確認しなくてもよくなった。
上空から見たらすぐに木の枝が迷路の壁を作ってるってわかったんだろうか。
とすれば、このRPGは中盤以降に、空を飛ぶ手段が用意されていることになる。
そこへ序盤に入り込ん
でしまったのは、「お前達はここへ来るには早すぎる」場所であるという意味だろう。
だがこのゲームの不親切さを考えれば、逆に期待も持てる。

そして、もうひとつ変化が起こった。
敵の種類が増えた。
けどやっぱり「うさねずみ」の亜種。
今までのと色違いで茶色く、鋭そうな爪が生えている。
うさぎとねずみともぐらを足して3で割ったような外見の敵。
敵キャラをデザインしたスタッフはあまりやる気がなかったのだろうか。
今までのより少しHPが高いが、単体でしか現れないので、二人で攻撃する分には楽勝だった。
だが、普通のうさねずみに比べて攻撃力とすばやさが強いため、先制攻撃でヒヤッとするダメージを受けることもある。

森の切れ目に到着する。
そこから先はまた木がまばらにしか生えていない。
と言ってもさっきまで迷っていた平原とも風景は異なる。
長く幅広い下りの勾配が目の前に広がっている。
「takaさん、あれ」
その下り坂を下りきった先には湖が存在していた。
「行ってみますか?」
「うん」

坂の途中は敵とのエンカウントもほとんどなかった。
斜面を一気に駆け下りて、湖の畔まで辿り着いた。
湖の向こうに島が見える。綺麗に盛られたチャーハンのような形の島。
丘の上に何やら建物がいくつか建っているようだが、あそこに行く方法はあるのだろうか。
水辺まで来ると、湖岸沿いに進んだ先に木でできた桟橋らしきものが見えた。
桟橋に辿り着く。
小さなボロい桟橋で、渡し船はなかった。
実際に桟橋に乗ってみたら船が来る可能性もあるかもと試してみたが、何も反応がなかった。

桟橋から更に向こう、湖岸から少し離れた所に、今度は小さな小屋があるのが見える。
二人ともどちらが言い出すでもなく、自然と足を向ける。
本当に生身の彼女と歩いているような気さえした。
それまではまだ仮初めのように感じていたが、本当にパーティなんだなと、ぼんやり意識した瞬間だった。

ペタしてね

******

台詞の色だけ変えてみました。
kayumiは
takaはです。

もっともっと読みやすくしたいんやけど、
文章力やなあ。
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