遺伝の特徴

4染色体の先端にハンチンチン遺伝子があるがその中にCAG配列の繰り返しがあるがこの繰り返しの数でハンチントン病の発症が決定される。通常の方はこのCAG配列が835回の繰り返しであるがハンチントン病を発症するかたはCAG配列が36回以上の繰り返しがある。つまりCAG配列がある一定以上多くなるとハンチントン病を発症する仕組みとなっている。(以後ハンチンチン遺伝子をハンチントン遺伝子と呼ぶ)

 

CAG配列の繰り返しの重要な意味

ハンチントン病有病率は欧米では10万人に4-8人で日本人は10万人に0.7人であり欧米の1/10程度である。浸透率100%で常染色体優性遺伝のハンチントン病が自然淘汰されずに生き残っているのは何か特別な意味を持っているではことではないかということでCAG配列の繰り返しに関して研究が進められている。

 

ハンチントン遺伝子の起源

10億年以上前から生息しているキイロタマホコリカビにハンチントン遺伝子を見つけることができその遺伝子を持つことによって動き回ることができるようになり食べ物があるところに行くことができるようになり「偽変形体」となり多細胞体となり生き延びることができる。その後CAG配列をもったハンチントン遺伝子が形成されるようになりCAG配列が繰り返しの数は生物の神経系統の発達と相関していく。例えば人間は8-35でサルは7-18、マウスは7、牛は15、豚は18、ネズミは6とヒトから離れるほど反復配列は少ない。

 

神経ロゼットの形成とハンチントン遺伝子

マウスの胚性幹細胞が神経上皮細胞へ分化していく過程で神経ロゼッタと呼ばれる「花びら模様」を形成するがこれにハンチントン遺伝子が関与しておりCAG配列の繰り返しが多いほどきれいなロゼッタ形成をしていく傾向にある。

 

CAG配列の繰り返しの数と能力の関係

ハンチントン遺伝子のCAG配列の繰り返しが36回を超えない程度に多い方は体の動きの指揮・制御に関わる脳領域の「淡蒼球」の神経細胞の数が多く社会的交流能力や認知能力に優れていることが示されている。CAG配列の繰り返し36回を超えていずれハンチントン病を発症する方も発症前は優れた認知能力を示している。またハンチントン病方のCAG配列の繰り返しの数は子孫に受け継がれるにつれて長くなる傾向にあり多い方は240回を超えているようである。