医師に腰部脊柱管狭窄症と診断された患者さんが、数年前から増加しているように思います。この要因は、よく解ってりませんが?、運動不足がベースにあるように思いますが、医師の診断方法に加えて、これまでに検査では発見できなかった病院での検査機器(MRIなど)の精度が向上したことが要因にあるようにも思います。

 ある民間療法などでは、脊柱管狭窄症の病態を充分に把握してないためにすぐに治癒するようなことをPRしているような先生が少なくありません。この脊柱管狭窄症は、年齢に加え長年の腰部に対する立位・中腰・座位を長く続けるような仕事などによる負荷が原因であり、簡単に治癒するものではありません。

 はり治療についても、運動と併用することにより、ごく軽症のような場合や、急に症状が一時的に悪化した場合は、改善が期待されることもありますが、その他は現状より悪化しないように二次的に症状の悪化予防して、脊柱管狭窄症と付き合うことが最善であると思います。歩行が困難で脊柱管狭窄症と、このような付き合い方ができない場合は、手術を行うこともやむを得ないかもしれません。

 脊柱管狭窄症は腰部の下位にある脊柱が、狭くなることで神経・血管を圧迫して下肢のシビレや々な症状が起きると言われていますが、特徴的なのはしばらく歩くと足に力が入らず、歩行が困難となり、しばらく休むと再び歩行が可能(間欠性跛行)となることです。

 現在、健康な方も是非散歩などの運動を開始されて、今から予防することが一番です。また、身体がふらついたり、歩行が困難な方も、是非、軽い運動に心掛けて、諦めず!身体の為に症状が悪くなるようなイメージは決して考えない方が良いと思います。気持ちだけは元気でいて下さることを祈ります。