加害者の心理教育2 | 中村だいすけの歌う心理学

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臨床心理士&シンガーソングライターをしています。心理学&音楽活動日記です♪

開業7年目となり、利用者や研修の機会も増えてきたため、オフィスの中を新しくしました!





そして、新しくなった相談室で、昨年の中国での研究発表を覚えて下さっていて、中国の刑務所の矯正教育に今後生かしたいということで、中国の蘇州大学の陶教授、立命館大学の吉教授、通訳の院生さんらが訪ねてこられ、交流やソンディテストの勉強会をしました。






矯正教育については、日本では2006年に施行された刑事収容施設法により、明治以来100年ほど続いた監獄法が刷新し、刑務作業の義務に加えて、これまで任意で実施されていた改善指導を法的に義務づけることになりました。

 

少年非行では生きにくさを感じても、それを自覚して援助を求めるスキルが未熟で、過激な反抗や問題行動を示しやすいともいわれています。

 

加害者の心理教育では、処罰、禁止、命令といった法による強制と、信頼関係や本人の自主性を基盤とした心理援助とが協同しています。

 

立場が異なるようですが、広く考えてみると強制的な枠組み自体は、性別や家族、風土や時代、欲求など生まれたときから存在していて受け入れながら生きています。

 

強制的な枠組みを縛りと考えるか、絆と考えるかで見える景色が変わりますね。

 

こうした中、カウンセリング、心理鑑定を担当していたケースで、最終の審判で「今後もカウンセリングを受けていくということに期待する」という趣旨の発言があったと聞かされました。

司法の場で心理鑑定だけではなく、今後のカウンセリングについて言及されたことは、心理士の役割としても意義があったのではないかと思いました。

 

加害者のカウンセリングが再犯防止、更正、家族間の再生などが目的として実施されていても、加害者本人の内省力や変わろうとする真摯な態度は、強制されたものではありません。

与えられた環境、強制された枠の中にも未来を変える力はあり、ソンディテストの運命心理学を勉強しながら、改めてその奥深さを考えさせられました。



今日はサクラFMでは宇宙と心理学を絡めてお話しさせていただきました(^^)

生きることを考えると生命の起源にさかのぼることになり、宇宙の存在に関心がいくのです。



さらに、午後からは神戸大学の学生NPOの方々が訪ねてこられました。

不登校支援や海外交流について、熱い情熱を感じたので、またアドバイザーとして協力できることはしていきたいと思います。

 




そして、ラジオ岸和田「中村だいすけの映画で語る心理学」毎週土曜の深夜0時~1時で絶賛放送中です

今月のゲストは僕も所属しているNPO法人スキマサポートセンターの代表理事佐藤さんをお呼びして、薬物犯罪についてお話をしています。こちらもチェックしてみてください。



ライブ活動もやってます♪

先週の尼崎のイベント

寒い屋外でしたが、リラックスできて、歌いだしたら沢山の方々に集まっていただけました(^^)

まだまだ寒い日が続きますが、体調には気をつけて下さいね!