映画-建築-ロンドン by gronkgw

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 何年かぶりで、ハイドン・チャンバー・オーケストラのコンサートに行った。場所は地下鉄のハイブリー・イズリントン駅から徒歩7分のクライスト・チャーチ(写真1)。このオケはイズリントン在住のセミプロのミュージシャンで結成されており、看護師の友人の同僚だったドクター・ピッチャーがバイオリンを演奏するときに行くことになっている。最初にこの教会コンサートに来たのは、私が学生の頃だからもう7、8年前になるので、月日の流れる速さに驚く。

 

曲目は

ハイドン 交響曲第6番「朝」

シューマン ピアノ協奏曲

メンデルスゾーン 交響曲第1番

 

Jonathan Bloxham 指揮

Ashley Fripp ピアノ

 

 ハイドンの「朝」は指揮者のジョナサン・ブロクサムがチェリストだからか、チェロのソロ演奏の見せ場が多い曲。ドクター・ピッチャーによると、指揮者はソリストとしてバーミンガム交響楽団と近く共演することになっている前途有望な若手(写真2)。一方、ピアニストのアシュレイ・フリップもギルドホール音楽院のディプロマのトップで浜松国際コンクールやリーズ国際コンクールで入賞した20代。同音楽院で博士課程を始めたばかり。ただし、今回のコンサートは二人共手弁当 (Free of Charge) とのこと。クラシックの演奏家がプロとして生計を立てるのは如何に難しいかをよく聞くので、ため息が出た。シューマンのコンチェルトはオケの人数も多く、ピアニストは熱演したのに、スタインウェイが古くて鍵盤によって音にバラつきがある上に、響きがなくて籠った音しか出ず、大変気の毒だった。教会のピアノでもスタインウェイだから「良し」としなければならないのかも。しかも、脚部の補強として、車のついたキャスター部分を切って、脚元に三角形でアルミの骨組みがつけ足してあるグランドピアノは初めて見た。ドクター・ピッチャーを含む団員の皆さんでピアノを運んできたので、「手作りコンサート」という印象を受けた。最期のメンデルスゾーンは作曲家15歳のときの作品とのことだが、「完成度も高いし、発表はもっと後だから、手を加えたのでは!?」などと友人と話した。ドクターの話だと「この曲が(第一)バイオリンにとっては一番難しい」そうで、演奏後はスポーツをしたかのように汗だく。観客席は演奏者と1メートルも離れていないので、曲間に世間話ができるほどリラックスした演奏会だった。

 

 クラシック音楽は教会で発達したのだから当前のことかもしれないけれど、クライスト・チャーチの音響効果はコンサートホールのように良好だ。天井の仕上げが木で、音を吸収することもあって、天井が高い割に反響や残響がない(写真3)。平面図で考えると十字型の中心が教会の規模と比較して大きめな八角形なので、中心に35人のオケが入っても、オケを囲むようにクロスの短辺に客席を確保することができる。短辺の突き当りはガラスドアになっているので、開放感もあるし、道からコンサートの様子が見えるのは楽しい(写真4)。ジャズコンサートにも使われるそうで、教会自体が地域のコミュニティーセンターの役割を担っているようだ。どこか温かい感じのする教会で良いデザインだと思う。

写真1:クライスト・チャーチ        写真2:指揮者のJonathan Bloxham

 

   

写真3:木の天井       写真4:ガラスドア

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