最終面接前に彼女にフラレても内定をもらえた理由

7月になっても内定ゼロ。そして、やっとつかんだ最終面接。しかし、前日に彼女にフラれて、心はボロボロ。そんな大学生が内定を貰うまでの就職活動日記。志望動機から自己PRの作成の仕方まで学べます。


テーマ:

広告代理店の結果を待って1週間。


その日は雨だった。




4月にもなると冬用のスーツはつらい。




雨が降ると空気がこもるような感じで不快だ。


そんな日に限って、試験会場が遠く、


空気のこもった地下鉄ばかりを使用しなければならなかった。





その日は大手新聞社の筆記試験。


わざと他社と試験日が重なるように日時が調整されていた。





午前はA新聞社、午後はB新聞社。




普通なら、A新聞社に行ってから、


B新聞社に行こうというところだけど、


A新聞社の会場からB新聞社の会場まで距離があり、


A新聞社を受けてからでは間に合わなかった。




しかし、それでも両方受けようと


遅刻して、受験をしようとする人もいた。





何で遅刻してきたのかはバレバレだ。





試験会場は都内の大学。


その大学にはとても思い入れがあった。


僕が大学受験の時に受験したことがある学校だった。


そして、高校受験でも行ったことがある学校だ。




高校受験、大学受験も同じ教室で受験をしていた。




高校受験は失敗をしてまったけど、


見事に大学受験でリベンジを果たした。


就職活動が始まった頃、このことを自己PRをしていた。




「私はどうしてもK大学に入りたくて高校受験に失敗をし、大学受験では見事合格しました。ただ、その時はK大学よりもっと良い大学に入ろうと上の大学を目指していました。しかし、落ちてしまい、今の大学に入ることになりました。」




大学に入っている人は友達も含め、


たくさんいるのでアピールにはなっていなかった。


ごく稀に大学に入学したことを受験で頑張ったことについて


アピールする人がいるけど、自己PRにはならない。





僕はたいてい「負けず嫌い」の一例として話していた。






会場に着くと、ゼミの友達を発見。


こんなところで会うとは思っても見なかった。


彼女は男性に負けないくらい強気な性格をしているのだけど、


就職活動がなかなかうまくいかず弱気になっていた。



始まる前は「絶対に総合職」と言っていたのに、


最近、「一般職にしようかな」なんてメールがきていた。




「鷹野さんも受けていたんだ」


「久しぶり。入ゼミ以来だね。最近はどう?」


「ぼちぼち。内定も一応貰ったし、少しは気が楽になったかな」


「あまり納得していていないけど。私もやっと1社もらえたよ」




内定を貰っていても、強気な性格は戻っていないようだった。




「それにしても、よくエントリーシートに受かったと思うよ。「最近気になること」に「G1」について書いたのに」


「G1ってなに?」


「競馬のレースのレベルで、春になるといくつものレースが開始されるんだけど。例えば、「天皇賞」「皐月賞」。予想をエントリーシートに書いてみたんだよね。このぐらいのことをしないとマスコミのエントリーシートに通らないような気がして。」


「そこまでは私にはできないな。私はいつもどおり書いて通過したけど」




そのあと、鷹野さんは


競馬関係の企業から内定を貰い、自分より競馬に詳しくなる。


久しぶりの会話を楽しんでいると、男子学生が声をかけてきた。



「鷹野さん」


「お~、林君、こんなところで会うとは。受けていたんだ」





さわやかでお金もちっぽそうな雰囲気の人が声をかけていた、


この手のタイプが僕はとても嫌いだった。


彼女はそれを察知したのか、すぐさま僕に紹介をした。




「塾講師で一緒だった林君。東大出身なんだよ」


「どうも、鷹野さんと一緒の大学の木村です」



さらに僕の嫌いな要素が加わった。


その嫌いな人から一番聞きたくない言葉を聞くことになる。



「あ、そういえば、この前受けいていた広告代理店の面接どうだった。何とか、今、2次面接を受けているんだけど」


「通過したんだ。私は結果が来ないのでだめだったかも。林君は大手広告代理店向きだよね。」



この時点で、僕の第一志望の落選が決まってしまった。


よりによってこんなところで聞くことになるとは思わなかった。


もうショックで試験どころではなかったが、


「もう時間だから」と負け惜しみを言いながらその場を去った。



試験会場に着くと、とても静かだった。


スケジュール帳や時事問題の本を読んで、


他の受験生がひかえていた。



僕は冷静さを取り戻すため、スケジュール帳に貼ってある


彼女の写真を眺めながらリラックスをしていた。




試験は一般常識問題と作文。





一般常識問題はとてもレベルが高く、


4択問題だったので半分以上は勘だった。


政治経済からスポーツまで幅広く出題された。


新聞でテレビ欄とスポーツ欄を欠かさず見ていた僕でさえ、


スポーツの問題はわからなかった。





特にわからなかったのが「相撲やF1」。




普段からこれらの記事は飛ばしていた。


毎日、新聞を読んでいたとしても解けない問題ばかり。


受験のようにできる問題を確実にとるしかない。




そんな中、遅刻して試験会場に入ってきた学生がいた。


前に他の新聞社を受けていたのだろう。




「電車が止まってしまいまして・・・・」




誰もが「見え見えなウソ」と思ったに違いない。


その学生は何ごともなかったように席に着いた。




一般常識問題は半分以上解けなかった。




次は「作文」。


前にも出版社で通過していたので自信はあった。


テーマは「鏡」。すぐには思いつかなかった。


5分ほど、エピソードを出すことに時間を割き、


余白に箇条書きに書き出すことに。



「電車の中でメイクをする女子高校生」


「自分を見れる唯一の手段」


「凶器になる」




僕は心理学が好きで、人はよく話したり、会ったりする人に


好意を持つという理論を思い出した。


そこで「作文のテーマ」を決めた。





「鏡を見る回数が多いほど、人はナルシストになる」





ナルシストだから、鏡を見るのではなく、


鏡をみるから、ナルシストなんだという主張を書くことにした。


作文を作る際には「引き出し」が必要。



アイデアというものは


自分が見たもの、聞いたものからしかでてこない。


日ごろから色々な体験をすることが大切になる。




エントリーシートと同じように人に興味を頂かせるには


「誰にも書けないことを、誰にもわかるように書くこと」が大切。




アイデアは思いついたのが、


なかなか「起承転結」の構成が思い浮かばない。


小論文の勉強は就職活動中にしたことはなく、


知識は中学生でストップしていた。




中学生時代は国語の先生から


クラスで1番くらいの評価を得ていたが、それも中学レベル。


SPI以外にも取り組んでおけばよかった。




そんな風に悩んでいるうちに、ひとりの女子学生が立つ。



トイレか何かと思いきや、帰り支度を始めた。

会場の係員のところまで歩いていった。




「よろしくお願いします」




首にはスカーフ、髪型も長い黒髪を結っており、


まるでキャビンアテンダントのような人だった。


世の中には色々な人がいるんだと実感。




試験時間は50分なのに、彼女は20分で終わらせてしまった。


その後、試験が終わるまで席を立つものはいなかった。




そんな僕はギリギリまで粘っていた。


消しゴムを何度も使用したので、


試験用紙がくしゃくしゃになっていた。


僕の心を表現していたのかもしれない。


最後は何とか、文字数ギリギリの


800文字ピッタリで書き上げ、試験は無事終了した。




【教訓】


新聞社の筆記試験は一般常識問題の参考書を勉強したからといって解けるものではない。日ごろからニュースには関心をもつこと。


作文は「誰にも書けないことを、誰にもわかるように書くこと」が大切。



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