2005-03-02

これが働きたい会社だ

テーマ:業界研究
業界研究を皆さん、日々がんばっていることと思いますが、ちょっとした刺激と多少の理解を深める為に、この本を紹介しましょう(もう読んだ方も多いかもしれませんね)。


トヨタ自動車、日産自動車、NEC、ソニー、キヤノン、松下電器産業、富士通、シャープ、三井物産、三菱商事、日本生命、東京海上火災保険、みずほ銀行、NHK、朝日新聞社、リクルート、全日空、アクセンチュア、野村総研、日本IBM、NTTドコモ、NTTデータ、サントリーといった、いわゆる有名人気企業を狙う方には、これからのほとんどの企業の選考はこれから本格化する時期でしょうし、それなりに役立つはずだと思います。





著者: 渡邉 正裕
タイトル: これが働きたい会社だ 社員が教える企業ミシュラン


ちなみにマスコミ用もあるみたいです(こちらは私も読んでいませんので、内容に責任は持ちませんが)。




著者: 渡邉 正裕
タイトル: これが本当のマスコミだ―社員が教える企業ミシュラン


『これが働き会社だ 社員が教える企業ミシュラン』は、私が読んだ感じでは、やや極端な例に引っ張られていたり、仕事・生活・対価の格付けは勘違いしてるだろって突っ込みたくなったりしますが(特に”仕事”の評価については、目新しいものを評価しすぎで、これ書いている人は、あまりビジネス経験無いんだろうなって思う)、まあまあまとまっている印象です。



ちょっと前まで有名だった、



著者: オバタ カズユキ, 石原 壮一郎
タイトル: 会社図鑑!〈2000〉 天の巻―業界別カイシャ・ミシュラン





著者: 石原 壮一郎, オバタ カズユキ
タイトル: 会社図鑑!〈2000〉地の巻―業界別カイシャミシュラン



『会社図鑑』が、企業ごとのディフォルメ化をしようとしているのに対して、企業ミシュランは可能な限り若手社員へのアンケート調査などをして一定の声を反映させ体系的にまとめようという姿勢が感じ取れます。

私が友人・知人から伝え聞く話とも、だいたい整合性があっています。もちろん、最初にも書いた通り、たぶんアンケートとかに突拍子な例があるとそれに簡単につられてしまって偏りがあることは否めませんが、何とか実態をまとめてやろうとって努力姿勢は感じる一冊です。



2ちゃんねる、会社図鑑よりは、ずっと安心して読める気がします。もっとリアルでおもしろい。


活用方法としては、①気分転換の読み物として、②業界研究の材料として、③志望企業の実態を覚悟するものとして、って感じかな。言うまでも無く書いてあることを受け売りして、そのまま、OB訪問や面接で話しても「はぁ?」って感じですから、そこは注意しましょう。あくまで、読み物、材料、覚悟のための一冊です!


ちなみに書籍の内容の一部は、My News Japanというサイトで見ることができます。これらに外部からの書き込みが寄せられてて(本に書いてあることなど、実際は無い、みたいなことも!)、
これまた興味深いです。


ぜひ参考にしてみてください!

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2005-01-25

プロが教える業界研究 ⑨続き

テーマ:業界研究
前回は、自己PRってのは、何度も何度も叩いてブラッシュアップするんだってことを書きました。

どちらかと言えば、自己PR一般の話で、今のテーマである業界研究とはあまり関係なかったですね。


今日も、業界研究の話ってよりは、自己PRメインの話になるかもしれませんが、読んでやってください。


自己分析で少しは自分のことを知って、ワクワクする企業を見つけて業界研究もちゃんとやった。そして、業界研究の結果を軸にした自己分析もやった。


これらを統合して、自分をアピールする自己PRを作っていきます。具体的には、エントリーシートと面接で語ることになるわけですが、その前段階として自己PRのコアコンセプトみたいなをのしっかりと用意しておくことが重要。


これを作るのが、すごくすごくセンスがいるんですよ。同じことでも、話をおもしろくできて、笑いをドカンドカン取る奴と、何かつまらなくていっつも滑る奴っているじゃない?あの差みたいなもんです。センス無い奴は、数をこなせってのが昨日の話でした。



自己PRのコアコンセプト、これをどうやって作って行くかってことなんですが、意識としては自分が主人公でオリジナルの壮大なストーリーを作り上げると思ってください。もう、映画監督にでもなった気持ちでやることですよ。


注意して欲しいのは、観客は面接官です。隣りのタルそうな顔してる友達じゃない。ある程度、大人がうなずく話である必要があります。自分じゃすごいと思ってても、実は大したこと無いなんてこともたくさんある。


もちろん、ここで「〇〇大会優勝の時の主将やってました」みたいなすごい経験とかあれば良いんですけど、普通は無いでしょ?良いんですよ、皆さんの普通にがんばった経験で(これが無い人は、昨年、書いたように、ウソをつくか、コネでも無い限りは、無理です)。


幸いなことに、世の中でヒットする感動の映画だって、実はけっこう地味なストーリーのものはたくさんあったりする。全てが全て、金をかけたCGで派手にやる作品ばかりじゃないし、実はストーリーだけだとシンプルだったりする。



例えば、感動したかどうか知りませんが、『ハウルの動く城』だって、「イケメンだけど病んでる奴と、本当はかわいいのに老けてる女性が、変わった家で共同生活してたら、どっちも元気で幸せになった」という見方をすれば、派手な話じゃないですよね。それこそ、「大事な彼氏のためにスリムビューティクリニックみたいなところに通ってダイエットして、ステキなカップルになりました」って話(よく山手線の中のTVで流れてる)と、コンセプトだけなら大差無いかもしれない。


でも、ハウルはすごい(と言われている)!

なぜ、すごいかって言えば、やはり宮崎ワールド独特の世界観がありますよね。町の風景、一人一人のキャラクターなどなど、細かいディテール全てに宮崎監督の天才的なセンスがあって、その総和としてハウルって作品ができている。


何を言いたいかって言うと、皆さんも、どうせやっていることなんて、テニサー、バイト、飲み会、ゼミとか大差無いんだろうけど、細かいディテールにこそ個性はあるはずで、そこをしっかりと出せば良いわけです。そこから、あなたという人間が見えてくるんです。



例えばよくある「私は、やらずに後悔するなら、やって失敗したいと思う人間です。」みたいな自己PRをされてもダメなんです。そんなもん、スリムビューティーに来る女性だって、たぶん好きなものを我慢して後悔したくないと思って、馬鹿食いして失敗してるんです。これだけじゃ、あなたという人は見えてこないのです。


無理にすごいことなんて言わなくて良いから、自分ががんばった経験(そして、これは前に書いた通り、たいていの場合は主体的に困難に挑戦した経験です)を、しっかりディテールまで描きながら、将来やりたいこと、働来たい会社のことと結びつけて、そこから自分なりの壮大なストーリーにして行くことが大事なのです。


((うーん、どう続けよう))
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2005-01-24

プロが教える業界研究 ⑨

テーマ:業界研究
⑨自己PRに展開する
=============

ついに最終テーマに辿り着きました!!

就職活動ってのははっきり言えば、働いても良いって思える企業に、ちゃんとした自己PRをして、内定をもらうってことができれば良いわけです。だから内定がもらえるような自己PRができれば、まあだいたいOKなんです。

そのためには、良い自己PRを作れること、その自己PRをちゃんと面接の場などで伝えられること、が必要になってきます。

そして、良い自己PRを作るためには、自分のこと、企業、仕事のことなんかを考えなきゃいけない。その中で、企業、仕事のことについてこれまでずっと書いてきました。

今日は、そこから自己PRに完成させるには、どうするべきかを説明して行きましょう。

とは言え、前にも書いた通り、ここが就職活動で一番、難しい。はっきり言ってセンスがいる。このセンスってのは、生まれつきの性格、能力もあるだろうし、後はやっぱりこういうセンスの養われる環境にいたかどうかもある。こういう人は、こんなBlogに書いてあることなんて、当たり前かくだらないかのどっちかだと思う。「え、そんなことしなくても内定なんて貰えるじゃん」、おっしゃる通りです。

ただ、社会人になってから、多くの学生と会う中で、この当たり前がわからない、できない、やろうとしないって人が、本当に多かったんです。一つは、学生さんの意識の問題もある。何か楽なハウツーが転がっているんじゃないか、内定必勝法があるんじゃないかって、そればかり探している。一方で、それを金儲けにする情けない社会人もたくさんいる。内定必勝法があるかのように見せかけて高額の金を集めようとする、本当にくだらない連中。


じゃあ、センスが無い人はどうすれば良いのかって言ったら、そこそこちゃんとしたやり方で、数をこなすしかない!


当たり前のことを愚直にやるんですよ。知り合いの知り合いに遊びながら人気企業10社から内定を取った人がいるらしい、その人のやり方を真似れば自分もそうなれるんじゃないか、そんな誘惑に負けないこと。その人は、センスがある人なんです(もちろん、アナタもそうかもしれませんが、だったらたぶんこんなBlog読まないと思います)。


数をこなすってのを言い方を変えれば、仮設検証サイクルを回すってことです。具体的に書けば、次のようなことをちゃんとやり通せるかってことです。


オレの自己PRはこれで良いんじゃないかな?
⇒もう一回、自己PRに沿って業界研究をして合うかどうかチェックだ
⇒うーん、少し修正がいるな
⇒よし、今度こそ。これでどうだ?
⇒OB・OG訪問で自己PRを聞いてもらうことにしよう
⇒うわ、ボロクソに言われてしまった!
⇒もう一回、気合で自己PRを練り直したぞ!
⇒でも、それをベースに自己分析をやってみたけど、どうも弱いなぁ
⇒ちょっと、もう一回、OB訪問して次は率直にわからないことを聞いてみよう
⇒なるほど!!やはり働いている人の声は説得力がある!
⇒OBの言っていたことを盛り込んで、作り直してみた
⇒これをもう一回、OB訪問して叩いてもらおう
⇒おっ、前とは違って、今回はけっこう感心してくれた
⇒アドバイスを元にして微修正しておこう
⇒最後に提出する前に、今まで会ったOBにメールで最後の意見をもらうか
⇒あ、何人かレスをくれてる。あ、そっか、ここはちょっとわかりにくいみたいだな
⇒よし、少し直して、これでエントリーだ!!

・・・・・・・・・

そして、この後も面接を受けながら、他の企業に向けて、ドンドン、改良して行くんですよ。


どうせ、

オレの自己PRはこれで良いんじゃないかな?
⇒ちょっと恥ずかしいけど、友達に見てもらおう
⇒おっ!何か、オマエらしくて熱くて良いねって褒められた。行けるかも!
⇒一応、サークルのOB・OGで同じ業界の人がいるからメールで見てもらってみようかな
⇒メールしたけど、何かレスを待って、また書き直すのも面倒な気がしてきた
⇒友達も褒めてくれたし、他にも企業なんてたくさんあるし、これでエントリーしちゃえ


って人がほとんどじゃないでしょうか。まだ友達、OB・OGに見てもらってれば良い方で、自分で適当に書いて、そのまま出して、ハイ、終わりって感じじゃないかな。で、だいたい書類落ち、1次落ちして、訳がわからなくなって、ハウツー本とか怪しい就職塾とかに入ってしまうわけですね。でも、基本姿勢として、当たり前のことをちゃんとがんばってやるって意識が無いから、まったく結果は良くなりません。しまいには、そんな企業に合わせてまでやる必要無いとか、就職が全てだとは思わないだとか、語学留学をしてもうちょっと考えてみることにしたとか、要するに現実逃避を開始するわけです。



良いですか、しっかり就職活動に取り組んで、自分が卒業後に能力を発揮して活躍できる環境を得るためには、まずは働いてみたいと思う企業の内定をいくつか取ること。

そのためには、センスがある人を除けば、ちゃんとしたやり方で仮説検証サイクルを回して、数をこなすことを、愚直にやること。


ちょっと説教臭くなってしまいましたが、そういう覚悟が就職活動の時から無い人ってのは社会に出ても通用しないですから。


そう、実は、逆説的に言えば、企業が求める人材⇒仕事ができる人⇒就職活動もちゃんとできる人、なんですね(就職活動だけはちゃんとできるけど、社会では通用しない人ってのもいますが)。


((続く))
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2005-01-18

プロが教える業界研究⑧ 続き

テーマ:業界研究
自己分析と業界研究を関連付けることの重要性を説明するにあたって、前回は典型的な内定の決まる人と決まらない人の就職活動のフローを書きました。

決定的な違いは、要するにアウトプットを前提とした仮説検証サイクルを持っているか否かってことです。

このアウトプット指向の仮説検証サイクルを、これまで見てきた業界研究と、きっと皆さん、どうやって良いか悩んでいる自己分析とで、ちゃんと活用してやると、とても効率的なんですね。


極論すれば、しっかり考えてきた業界研究でぼんやりと見えた業界像、企業像、仕事像に対して、自分の過去の経験からどういうアピールをすれば良いかを考えてやれば良いのです。この後者の考えるってのが、検証であり、ある意味で自己分析なのです。


自己分析をやれば、自動的にアピールできる本当の自分が見つかって、同時にその延長戦上に天職が見つかると信じ込んでいる人って、多いんだよね。

そして真顔でそういうことをアドバイスする、井の中の蛙みたいなエセ社会人もけっこういる。


んなことあるわけないじゃん!!


このへんの話は、散々してきたけど、本質だけ言えば、世の中、やってみなきゃわからないことだらけだし、正解(天職)らしきものもたくさんあるんです。働く前から、ちょろっと机の上で1ヶ月ぐらい変な表をうめて、マークシートを塗れば、天職がわかるってんだったら、苦労はしません。


重要なのは、唯一絶対の解を探すことじゃぁなくて、最後は自分次第ってことで、現時点で何となくワクワクするような環境から内定をもらうことです。それでワクワクする会社数社から内定をもらってから、また10月1日の内定式までじっくり悩めば良いんです。この方が、まだ確度の高い正解にありつける可能性はある。

そして、ワクワクする会社から内定をもらうには、どうすれば良いかと言えば、当たり前ですが、ワクワクする会社に的確に自分をアピールするしかないわけです。

つまり、ワクワクする会社のこと(業界、企業、仕事)をしっかり理解して、それに適切なアピールをすることが大事なんです。

そう、さっきの極論すればってことと一緒ですね。相手ありきで、それに対して何をアピールすれば、ちゃんと伝わるかを考えるのです。


でさぁ、もうイチイチ、フォローするのも面倒なんだけど、こういうことを書くと、相手に合わせて就職活動するのなんておかしいとか、自分を曲げてまで内定を取りたくないとか、言い出す純粋まっすぐちゃんがいらっしゃるんだけど、別に、相手に合わせるとか、曲げるとかとは次元が違いますよ。


むしろ、本気で自分の可能性を広げられる会社に入ろうと思って、人よりもがんばって企業のことを調べて、受け売りせずにしっかり自分の頭も使って、その上でちゃんと自分の働きたい、絶対にがんばれるって気持ちを理解してもうらには、何を言えば良いかを考えるのって、すごく立派なことじゃないですか?これのどこが自分を曲げているんだろう?将来のために、軸を貫こうとちゃんと汗かいているんじゃないか?


親の金で大学に行かせてもらっておいて、相手に合わせるのはおかしいとか、自分を曲げるのは変だなんて、要するに自分は努力したくないって言っているガキですよ、ガキ。


で、そういう奴に限って、「お客様の笑顔を見るためなら、私はがんばれます」「サークルで人を喜ばせるのが得意だった私は、社会人になっても顧客を喜ばせたい」とか言っちゃうんだけど、おいおい、就職活動の顧客ってのは雇用主である企業じゃないのかって、突っ込みたいですね。


もちろん、ボクは自分を曲げてでも内定を取れ、自分に嘘をついてでも相手に合わせろ、なんて言っているわけじゃないですよ。


ちゃんと自分が働きたいと思っている企業に自分をアピールするなら、企業のことを考えてそれに合った自分の過去の経験を伝えるべきだって、言っているわけです。

簡単に言えば、海外にドンドンと進出している企業で自分も世界を飛び回って活躍したいなら、この「したい」って気持ちの根拠となる過去の経験を考えて整理しておきなさいってことです。


120円を持っているかどうかもわからないのに、120円で何を買うのが自分にとって最適なのかってことを考え始めると、そんなもん答えなんて簡単には出ません。


あぁ、喉が渇いた!目の前に自販機がある!コーラがおいしそうだ。コーラは、120円か。今日ってコーラを飲むのに使って平気な120円は持ってたかな?で良いんです。


ちょっと考える順番を正反対にしてみましょう。グンと上手く行き出すはずですよ。
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2005-01-16

プロが教える業界研究⑧

テーマ:業界研究
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
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自己分析をなぜやるかって前にも書いた気がするけど、ちゃんとした自分探しも重要ですが、それ以上に面接でPRすることを作って意味の方がはるかに大きいわけです(そういう意味では、業界研究の目的と同じ)。

ここで、いきなり就職関連の本とかにあるような表みたいなモノに過去のことを整理して行ってもあまり何もわからなかった人って多いでしょう。

それはなぜかって言うと、目的をわかってないからです。大事な目的はあくまで自己PRを作るためなんです。整理するのは、自己PRを作るための手段に過ぎないのです。

すると、はっきり言えば、ある程度の自己PRの方向性が見えてから、それを軸に自己分析をやった方がずっと効率的なんです。

そう!散々、説明してきた仮説思考ですね。自己PRの方向性=仮説を定めてから、それを確かめるために過去を分析して行くってやり方!


で、自己PRの方向性の一つが、ずばりこれまで見てきた業界研究の結果である志望動機なわけですよ。


業界研究の目的は、会社選びと自己PR作りって言って来たのは、まさにこの部分で、うまく業界研究の結果と自己分析と結びつけて自己PRに展開するわけですが、ここで自己分析だけで突っ走るよりは、発想を変えて業界研究の結果を仮説として自己分析をした方が効率的なことも多いのです。


ちょっとまどろっこしい話になってしまっているので、具体な例で決まる学生と決まらない学生の就職活動のやり方の違いを見て行こう。

初公開!!けっこう、興味深い話だと思いますよ。


典型的な世の中の8割の学生の就職活動】
①何か自己分析が大事とか言われるので、いきなり自己分析を開始(サークル、ゼミとかバイトとかについてとにかく就職本のシートとかに整理して行く)
②整理しても何もわからない気がするが、とりあえず無理矢理まとめる
③当然、すごくチープでありきたりのものしかできない
④自己分析ばかりやっているからいけないのだと、同時に業界研究を開始
⑤企業、仕事について見る視点を知らないので、これまた書いてあることの受け売りで終わる
⑥結果として、すごくチープな自己分析と低レベルな業界研究しかやっていないため、大した自己PRは作れない
⑦しかも、ES、面接の練習もしないで伝わらない
⑧内定が決まらない




【面白いほど内定が決まる学生の就職活動】
①自己分析も業界研究もあくまで目的は自己PR作りと意識しておく
②その上で、まずは簡単に自己分析。具体的には過去からこれまでを紙にメモしておく(詳しくは昨日の記事を)
③大学受験から今日までの流れをだいたい抑えたところで、次に業界研究も同時に開始する
④『プロが教える業界研究』で見た来たようなポイントを抑えて、仮説思考でしっかりと企業、仕事を考える
⑤そこから見えてきた企業像、仕事観を仮説として、もう一度、じっくり自己分析をしてみる(今日の話)
⑥段々と、過去の経験、将来やりたいこと、入りたい企業に軸の通った深みある自己PRが見えてくる
⑦ここで止めずに、その自己PRで問題無いか、もう一度、自己分析、業界研究(仮説の進化!)
⑧自己PRを伝えるために、適切な文章表現、コミュニケーションについてもしっかり練習
⑨周りの学生との差は歴然なので、結構な確率で、内定が決まる



けっこう本質をついた比較だと思いませんか?周りのダメな先輩だとか、就職、就職って空回りしている人って、まあ、前者に近い就職活動をしているはずです(じゃないと少なくとも決まります)。

そして、バンバン決まる人は、必ずしも後者の例通りじゃないかもしれませんが、概ねこれらのエッセンスの上でやっているはずです。

最初はまったく決まらなかったけど、最後の最後で何とか希望の内定を得られた学生ってのは、前者のパターンで苦しみながら、どこかで後者のようなアウトプット指向(①)をベースにした仮設思考プロセスに切り替わる人だと思います。


そして、最初から後者のような流れで就職活動ができる人は、本当に面白いように内定が出ます。人気企業、内定総ナメって人です。こういう人は自分では自覚せずに当たり前のようにやってしまっていますが、おそらくサークルやゼミ、バイトなどで早くにOB・OGと接する環境にあって、どういうアピールをすれば社会人にメッセージを伝えられるかを感覚的にわかっているのでしょう(名門ゼミ、名門体育部が、何やかんやで有名企業に多く内定者を輩出するのは、こういうサイクルが組織内にあるためだとボクは考えています)。




ビールを飲みながら書いてたら、ちょっと酔いがまわってきたので、続きはまた明日。


アウトプット指向って言うとつい「内定を取るためだけに自己分析、業界研究をやるなんて間違ってる!」なんて突っ込みがあるかもしれないけど、そういう人は前者のやり方でがんばってください。

全体的に酔った勢いで、結構、鋭いこと書いたんじゃないかなぁ。
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2005-01-10

プロが教える業界研究⑦続きの続き

テーマ:業界研究
さぁ、今日でとりあえず業界研究の方法は終わり。

明日からは、業界研究をどうやって活用するのかって話ですので、しっかりと今日までの流れ(業界研究の目的、仮説思考、情報特性の理解、業界・仕事を見るポイント)を理解してくださいね。

最後は、思いっ切り自分の経験則から私見を展開してみたいと思います。これまでは私見じゃないのか?!って突っ込みが入りそうですが、私見と言うのもおこがましいぐらい、事業の現場では当たり前すぎる話なんですね。いかに就職活動関係者が、世の中、社会の仕事のことを知らないかがよくわかります。


でも、今日は思いっきりボクの私見なんで、当たり前かどうかは保証しません。


働く環境を感じろって話をしてきましたが、ボクが想うに、一番、大事なのは、そこにあこがれられる人がいるか、これに尽きる気がします。


この先輩の下で働いてみたい!


数年後、自分もこの人のような人間になりたい!



こういう気持ちが湧き上がるかどうか、それがボクの仕事選びの基準でした。

別に会社選びじゃなくて、入社後の仕事の中での案件選びでも、「ああ、このお客さんと働けたら、すごくやりがいがあるだろうな」って時も同じです。

そして、こういうあこがれるような人がいる環境にいない場合は、プロとして手抜きこそしませんが、まあ最低限のことだけやって、後は遊んで人間の幅を広げるか、勉強して力をつけるかをやっていました。


どうしてあこがれる人で働く環境を見ると良いかと言うと、自分が働く中で求めることが容認される環境である可能性があるからです。


例えば、会社に入った後もしっかり勉強して公認会計士の資格を取りたいと思っているとします。ただ、仕事が忙しくて勉強なんてできるのか、そもそも会社がそういうことに賛同してくれているのか、取った資格を評価してくれるのか、気になることです。

これについて調べるのは、けっこう大変です。

でも、もし出会ったOBで、仕事もバリバリやりながら、何か難関資格を取って、その上でさらに活躍している。普通なら、あこがれますよね。

同時にここで、「ああ、この会社は、もちろん自分次第だろうけど、仕事をしながら資格の勉強をして、それを活用することは、決して不可能では無いんだな。少なくとも、この先輩みたいな人が活躍できる土壌があるし」ってことが見えてきます。


あこがれる人の姿を具体的に見ていくと、自分が望む働く環境も見えてくるし、それがその会社にあるかどうかもちょっとだけわかるんです。


究極的には、ボクは、仕事を考える時は、「尊敬する○○さんがいるから、まあ、何とかなるだろう。あこがれる○○さんの下でやるんだから、厳しいし大変だろうけど、自分のスタイルも貫けるだろう」って覚悟で決めています。



ただ、一つ注意したいのは、社会人って自分を演出するのが上手だったり、裏表がある人ってけっこういますから、一方的にあこがれていて後で幻滅ってことには気をつけてください。

ボクも学生時代、すごく尊敬していた人が、いざ社会に出てみると、とんでもなく嫌な人であることが判明して、とてもショックを受けたことがあります。そりゃ、学生と話している時なんて利害関係が無いから、親切ですごくカッコ良い姿を見せてくれていましたが(ちなみに異業種交流会ってのも利害関係が無いから非常にライトな関係で楽でなんですけど、同時に表面的な関係だから得るものってほとんど皆無なんですね。それをわかってない社会人が多いですが)、いざ、お互いに利害が絡む立場になった途端、とんでもない人に豹変して、まあ、ボクもガキだったんでしょうが、けっこう落ち込みました。良い勉強と言えば、良い勉強でしたが。


気をつけてくださいって書いたけど、何を気をつければ良いんだろうな。過度に心底、ほれ込むことは、簡単にはしない方が良いぐらいしか言えないな。人を見る目って痛い目に会いながら、身に着けていくものである気もするし(ボクだって、今でも騙されかけたりしますよ)。


自分があこがれる人について、話を戻しましょう。

これは自己分析とも関係することですが、ゼミ、サークル、バイトなんかで、自分があこがれた先輩、仲間ってどんな人だったでしょうか?

そしてOB・OG訪問をする中で、皆さんが、あこがれる人って、どんな人でしょうか?

ここで意識して欲しいのは、単に「カッコ良い!」、「バリバリ仕事をしててすごい!」、みたいな言葉で終わらせるんじゃなくて、その人の人間性のどの部分にあこがれを抱いているのか、その人みたいになりたいって具体的にどうなりたいことなのか、ここをしっかり感じ取ることが重要です。



これが出来れば、自己分析とか志望動機なんて、実はそんなに難しく無いんじゃないかなぁ。


皆さん、頭で机の上で考えるから、答えなんて見つからないんです。

仕事ってのは、考えることもたくさんしますが、同時に行動もするし、たくさん色々なことを感じ取れなきゃいけない。

ならば、頭の中だけでこの先の働く姿を考えるんじゃなくて、過去の活動の中で自分が感じたことにヒントがあるわけです。

さぁ、過去の活動の中で、皆さんがあこがれた人ってのは、どんな人だったでしょうか?

そして、皆さんが将来、働く姿としてあこがれるのは、どういう人でしょうか?


過去の行動、そして今の日々の行動、その中から感じ取って、最後にちょっと整理してやるために頭を使ってみてください。


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2005-01-07

プロが教える業界研究⑦続き

テーマ:業界研究
コメント欄での反応の良さを見ていて、「ああ、ちょっとわかりやすいテクニックを書いてしまったな」と感じていたところ、やはりそういう指摘を受けてしまいました。

あの、面接で「何でウチか?」と聞かれて、働く環境を軸に話すってのは、当たり前と言えば、当たり前のことです。何度も何度も言っているように、企業、事業、市場、制度って言った大きな話は、実は直接的には自分の仕事の中にはそこまで影響しなかったりするわけで(もちろん、長い目で見ればすごいインパクトはありますよ)、大事なのは仕事の中身や働く環境みたいな方なのです。

当たり前のことをできない人が多いから、バンバン内定する人と一つも決まらない人がいるわけです。

その当たり前のことを読者の皆さんにはしっかりできてもらうようになるため、働く環境について今日は書いて行きます。

働く環境ってのはすごく漠然としていますが、経営学の教科書にはちゃんと見る視点があるんですね。

ボクの経験則的な見方よりも、経営学の世界で一定の評価のあるポイントを使う方がはるかに効果的だったりもしますので、今回はそっちを使いましょう。

共有価値、スキル、人、配置・異動、スタイル

これらがそのポイントです。元ネタは古いMCKのフレームワーク。



共有価値、これは事業ビジョンの浸透もそうですが、さらに働く人達が持っている組織のDNAみたいな感じだと思ってください。不思議と同じ業界でもみんなが信じていることがまったく違ったりします。真剣に「稼いぐ奴が一番偉い」と信じている人がたくさんいる会社もありますし、「この国を元気んしたいんだ!」と多くの人が思っている会社もあったりします。もちろん部署による違いもありますが、それを超えて、その企業を大きな枠で見た場合の特有の価値観を感じ取ることです。

人ってのは、要するにどんな人が多いかってことですね。上がそれぞれの人の想いを抽象的にまとめあげた共有価値だとしたら、こちらはもう少し個人のキャラクターとかバックグラウンドな感じかな。それこそ「起業したい!」って人が多いとか、「理系の院の人が多い」「帰国子女が多い」ってのも人のカテゴリーですね。

スキルってのは、まあ、どんな能力を持っている人が多いのかってことです。これは部署によっても違うのですが、何となく抑えておくと良いでしょう。


配置・異動は、字のごとく。たとえば最初は全員、工場スタートだとか、プロジェクトごとにアサインされるだとか、どうやって人が動かされるのかってことです。異動って、けっこうインパクトあるんですよ。

最後がスタイル。どんなスタイルで仕事しているのかってことです。朝から晩まで机にかじりつくのか、土日も無く外回りの日々なのか、スーツは派手なのか、それこそジーンズもOKなのか、みたいないわゆるスタイル。


これら5つを見た上で、単に整理して終わらせずに、きちっと「だから、何なのか?」ってことをやるのが、メチャクチャ重要です。

例えば架空の企業で下みたいなのがあったとしました。

共有価値;お客様は神様だ
人;体育会系出身で行動派が多い
スキル;バリバリの営業トーク
配置・異動;原則、最初は地方営業所配属。営業成績が良いと本店へ異動。
スタイル;朝早くから夜遅くまでカバン一つでひたすら飛び込み営業。

で、何なのか?

目的によって(この会社をポジティブに見るか、ネガティブに見るかなど)、ある程度の解釈の幅はありますが、あまり変なのはダメです。


客のために営業マンとして日夜かけまわる環境で、これは自分に合っている(OR合っていない)

ってのが妥当でしょうか。普通すぎますが、まあ、いかにもって例ですからね。


そんなわけでしっかりと環境を感じ取って、ポイントで整理してみて、そして結果としてそれはどんな環境で、自分にとってどんな意味を持つのかを考えてみましょう。

まずは大学とか自分のサークルで練習してみてもおもしろいかもね。


次回は、働く環境について、僕の経験則からの考え方を書くつもりです。

じゃ!

3連休、うれしいなぁ。

 
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2005-01-06

プロが教える業研究⑦

テーマ:業界研究
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
=============

働く環境を感じ取るってのは、これまた二つの意味があって、一つは本当に自分がこの会社に入って大丈夫なのかってマジな会社選びのためと、もう一つはやはり自己PRのためです。


自己PRのために働く環境を持ち出すってのは、実は業界1位じゃない企業を受けている場合には、よく使う手なんです。


例えば広告代理店ならH報堂を受けてれば、「キミはやっぱりD通も受けているんだよね。両方、内定したらどっち行くの?」とよく聞かれたりするわけですよ。


業界2位ぐらいなら、まだ自分らには自分らのポジションがあるんだとかプライドもありますが、業界4位ぐらいになって来ると「どうせD通に行くんでしょ」みたいなイジけた気持ちを持っているヒトもたくさんいます。そりゃ給与も20代の時から300万円以上違うし(1年間で、中古のBMW3シリーズ1台が買えてしまう差ですよ!)、合コンでのモテぐあいも何か違うし、何か自分を卑下する気持ちもわからんでもありません(まあ、逆にコンペでデカい企業を倒すことにやたら燃える猛者もいて、私はそういうヒトの方が信頼できるのですが)。


こういうエグい質問への切り替えしで、いくら会社のビジョンに賛同したとか吠えても抽象的すぎてウソくさいですから、常套手段の一つとして「OB・OGの言葉」を使うって手があります。


「私は、働く上で○○を大事にしたいと考えています。それについて御社のOB、OGの方10人に聞いてみたところ、全員の方から○○を非常に大事にされているという声を聞けました。同じ質問をD通のOB、OGの方でも8人にしてみたところ、○○を大事にしているという答えをした方は残念ながら少数でした」

って感じです。これは、競合も含めてOB・OGの声を聞いてこの業界、そしてこの会社をすごく真剣に考えているってことを相手に伝える意味でも有効です。


面接官によっては、「そのウチの会社の10人を見ただけで、残りの約6000人の社員まで○○を大事にしているって判断できるの?」って突っ込みを入れてくるヒトもいますが、まあ、これも切り返しの仕方はいくらでもあります(ちゃんと良い答えを考えて見おこう!)。



これまで散々、書いてきたように、ビジョンとか戦略ってのはけっこうデカい話でこれを元に語っても説得力は弱いわけです。もちろん不要ってわけではないですよ。ミーハーな受け売りじゃなくて、しっかりこの業界のことを自分なりに調べて考えていますって示すことはとても重要です。中にはこれだけでも内定が取れるケースもあります(OB訪問してないのに、内定出るヒトだっていますからね)。でも、基本的にはこれだけでは必要条件を満たしているに過ぎません。

また人事制度とかで語っても、どこまで外部から会社の人事制度を理解できるかなんてわからないし、「若い内から、権限ある仕事を任される」みたいな誰でもできる回答をするのがオチです。それに人事制度ってのは、所詮は手段であって目的じゃない。それを目的として語ってしまう時点でナンセンスなんですね(「若い内から、権限ある仕事を任される」んじゃなくて、「若い割りにはけっこう優秀だと、権限ある仕事を任せてもらえる」のです)。


すると、やはり実際に自分が入って活躍するであろう環境をしっかりと見て考えて、それを自分の言葉で語れることは、すごく重要なのです。加えて、自己PR以外にも、自分が本当にこの会社に入って大丈夫なんだろうかってことも一応、見ておかないと、入ってからまったく合わなかったら不幸です(前にも書いたように合うかどうかは入って配属されないとわかりませんが、少なくとも絶対に合わないってのは、何となくわかるものです)。


そういうわけで、次回は働く環境を感じるためのポイントについて書いていきます!
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2004-12-29

プロは教える業界研究⑥

テーマ:業界研究
①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
================

いやいや仕事を何とか終えることができました。これで新年がやってくる!

しばらく仕事から離れたいのでPCは開きません。従って年内の更新は本日で最後!

まあ、新年はそろそろ仕事っぽいことがしたいと思って何となくPCを開き、そのままBlogの更新もしてしまうんじゃないかな。

「なんだよ、内定太郎、業界研究については年内で終わるんだろ?」ってありがたいお叱りを頂きそうですが、ごめんなさい(涙)!!


でもまぁ、今日までの話題でほとんど業界研究のやり方って終わりですから、これを元に年末年始にもう一度、働くことの意味や働く企業のことをじっくり考えて、理解を深めてみください。これだけで、こういう当たり前の企業のことを知らない学生よりは、はるかに企業、仕事への視点が変わってくることは保証しますので。


今日はまとめて組織、人事制度ついて書きます!!特に人事制度の話が中心。


まあ、業界研究って言うと、すぐに人事制度に飛びつくヒトって多いですね。OB訪問とかで真顔で福利厚生とか教育制度について聞いてくる。

はっきり言うと、社会人の立場からするとこういう学生は非常にムカつくものです。一昨日も某大手広告代理店Dの友達と呑んでましたが、OB訪問に来て「自分が成長するための教育制度は?」と言うことばかりを気にしている奴が来て、非常に不愉快だったとお怒りでした。


あのね・・・、福利厚生、教育なども含めた人事制度って、あくまで手段なんですね。手段ですよ、手段!企業が目的を達するための手段であって、メインの話じゃないんです。


これまで話したビジョン、戦略を形にするためには、組織が動かなくてはいけない。ビジョン、戦略を効率的に形にするための組織構造というのを作って、さらに組織を運営して行くために人事制度というのを用意してあるに過ぎないんです。



そして気になる福利厚生とか教育制度にしたって、社員が使える良い保養所とかあると友達から羨ましがられて「ああ、オレはこの会社に勤務して良かった!」と愛社精神を高めたかったり、仕事を通じてキャリアアップの必要性を感じている社員に研修で別の形で力をつけてもらってもっと稼いでもらおう、みたいな狙いがあるからわざわざコストになることをやっているのです。あくまでオマケで、こんなことを業務時間中に気にしてれば、「オマエがそんな制度を使うには10年早いよ、その前にもっと稼げ」と言われるのがオチです。



他にも昇進とか昇給なんて非常に気になるけど、露骨に表に出せない話題もありますから、まともな感覚のヒトってのは、とにかく人事制度をあまり気にしている振りってのはしないものです。「次、昇進すればオレの基本給は、4.5万円UPする」なんて周りに言いふらしてたら、何か下心まるだしの恥ずかしい奴だと思われても仕方ありません(って言うか、こんなヒト、見たことありませんが)。もちろん、酒の席で同期とか集まると、「オレのところの先輩はバカなのに、部長に好かれて昇進しやがった」みたいに昇進、昇給の話題で持ちきりになることもあります。それは日中にいかに話題にしてはいけないかの裏返しでしょう。


そんなわけで、福利厚生、教育制度なんてはっきり言えばどうでも良い小さい話だし、逆に昇進、昇給みたいな話はタブーすぎて出来ないということで、人事制度について社内でおおっぴらに気にしているヒトはあまりいません。お仕事でやっている人事部ぐらい?


翻って、これらを真顔で気にしすぎるヒト達がいます。就職活動の勘違い学生サン達です。人事部も、魅力的な人事制度が学生からの人気を左右するので、必死にその点をアピールしますが、それがさらなる勘違いを助長している気もします。


現場の前線でもまれている社員としては、そんなことばっか気にしているような奴は、迷惑だから採るなってのが本心です。


甲子園目指して超ハードな練習をしている野球部の人達に、たいしてスポーツもしたことの無い奴が「ボクが入部してから成長できる練習メニューや施設はそろっていますか?」と聞いているようなものだと思ってください。


じゃあ、人事制度とかって何も調べなくて良いのか?ってことですが、はっきり言えば多くのヒトが気にする人事制度って、就職活動じゃあまり知らなくても平気なんです。少なくとも内定を取る意味では!!ショック?!


でも一個だけ気にしておいて方が良いポイントがある。


「給料は、何によって決まって、いくらぐらい貰えるのか?」


LIVEDOORのホリエモンの「カネで買えないものは無い」じゃないですが(私はカネで買えないものってけっこうあると思うのですが)、まあ、若手社員が望むものの大半はカネで解決することが多いのは事実です。


住宅手当なんて無くても、給料が高ければ問題ない。保養所だって、給料が良ければ普通に高級ホテルに泊まれば良い。研修だって、そんなものこれだけ世の中に学校はあるんですから、自腹で行けば良いんです。

すると大事なのは、給料がいくらなのかってことと、さらにそれはどういうルールで決まるのかってことです。


非常にセンシティブな話で、タブーな話題ですが、ここは何となく知っておいた方が良い。


給料がいくらなのかってことは上場企業は平均賃金を公開しているので、YAHOOファイナンスで実は見ることができます。それから雑誌、書籍でもだいたいわかる。給料が良い会社ってのは、基本的に有名企業ですから、そんなに調べるのに困りません。


あ、ここで誤解して欲しく無いのは、企業が高い=良い企業、とは限りませんから、そこは間違えないように。個人的には、20代の100万円、200万円の差なんか気にするより(年間で車1台分だから、大きいんだけど)、どれだけ難しい経験をやらせてもらえるかで考えた方が良いと思ってます。


給料が、何となくイメージできたら、ある意味、給料の金額以上にすごく大事なのは、それが何によって決まるかです。


つまり評価の仕組みのことです。これは働く上での納得感を大きく左右します。

「何で、こんなにがんばってるオレと、出来ないことで有名なアイツの給料が同じなんだ!?」というよくある現実が、今、入ろうと夢を膨らませている会社にも当てはまるのかを見ておくべきです。


最初の内は同期横並びなのか、年次など関係なく稼いだ奴とはバンバン差がつく仕組みなのか、このへんは人事部は「実力、成果に応じて正当に評価する仕組み」みたいな建前しか言わないので、きちっとOB・OG訪問で聞いてみることです。でも給料の金額を聞くのはちょっと気が引けるけど(これは仲の良いサークルやゼミの先輩の時だけにしましょう)、「人事部の説明や会社案内では、成果主義ということが言われていたのですが、働かれている現場の方から見て、実際にどうなんでしょうか?例えば、若手の時から同期同士でも成果によってけっこう差ってつくんですか?」みたいに聞けば、少しは実態を教えてくれるはずです。まあ、外資系投資銀行では、そんなあたり前のことを聞くなよって感じかもしれませんが。


これも誤解しないで欲しいのは、成果主義=良い企業、じゃないですからね。自分がスロースターターなら20代は横並びの会社でじっくりやるのも手だし、もう本当に出来なきゃクビにしてくれって思うならそういう会社に入れば良い(ただ、学生サンはどうも実力主義を甘く見すぎている印象ですが。通用しない時の絶望感ってすごいんですよ)。


以上より、人事制度なんてあんまり気にせず、一応、入社後の覚悟として給料を知っておく、それが決まる仕組みを理解しておく、ってのが今日の趣旨でした。

結論だけ見ると、人事制度は【企業選び】としては大事な要素ですが、あまり【自己PR】には役立たない(っていうか言わない方が良い)テーマです。


最後にもう一つの組織構造についてですが、これはOB・OG訪問でちゃんと話をするため、面接で自分のやりたい仕事がどこの部署でできるかまで調べてきたという真剣度を見せるため(大事!)の、前提知識程度の意味合いです。

HPでも見てしっかり組織の全体図を理解して、OB・OG訪問では、必ずどこの部署のヒトか確認をした上で、話しを聞いて行きましょう。

基本的に部署が違えば、細かい市場の話とかされてもわかるわけが無いですから(自動車の広告営業をやっているヒトに、映画ビジネスを聞いたってわかりません)、そこは注意してください。


それではちょっと早いですが、良いお年を!

風邪など引かれずに、そして年明けの就職活動本番に向けて良い準備をされることを、祈っています。

またね。
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2004-12-26

プロが教える業界研究⑤続きの続きの続き

テーマ:業界研究
①仮説フェーズと検証フェーズ
②企業と仕事は区別して考える
③情報ソースの特性を意識する
④市場とプレイヤーを抑える
⑤企業ビジョンと戦略を理解する
⑥組織構造、人事制度を見る
⑦働く環境を感じ取る
⑧自己分析と関連づける
⑨自己PRに展開する
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更新再開です!何とか新年を迎えられそう!明日からは資料の整理などをやらねば。


で、企業ビジョン、戦略をどうやって知るかなんですが、だいたいはホームページにドンと書いてあります。 わが社のビジョンとか、社長からのメッセージなんてところでちゃんとアピールされているし、上場企業ならばIR(投資家情報)にちゃんとプレゼン資料のPDFファイルが出ていたりする。


他にも就職活動用のWEBサイト、会社案内にもまず間違いなく、ビジョンぐらいは書いてあるはずです。


大事なのは、きっと今までは、何か聞こえの良い言葉にしか感じられなかったそれらですが、市場とプレイヤーをちゃんと理解した上でどういう意味なのかを考えることです。これ、めちゃくちゃ重要。


ビジョンとかってまあ、夢があって、言っていることは立派だけど、その分、抽象的すぎるから受け売りしても、「だから、何?」って感じです。戦略も、言葉だけが一人歩きしがち。



「私は海外旅行が好きなので、世界のエクセレントカンパニーになるという御社のビジョンに共感できます」


「御社は今後、アジアに積極的に進出をされる戦略だと認識しております。私もアジアには非常に興味があります」


とか言っても、「何か話がデカすぎる奴が多いな。今年の会社案内にアジアって書いたせいで、勘違いした学生がアジア、アジアって朝から30人ぐらい来ててうんざりしているし、人事部もそのへん考えてくれよ。それにしても、もう少し地に足つけて話できる奴は、いないのか・・・?!」って感じなんです。


重要なのは、市場とプレイヤーを把握した上で、
・何で、この会社はこういう事業ビジョンなんだ?
・どうして、この会社はこういう戦略なんだ?
ってことを考えることです。超大事!


これだけで、受け売りしかできない思考停止の連中と、同じ情報の持つ意味がまったく変わってくる。


「国内市場の成長が低い中で、いち早く海外に出て行った企業だから世界のエクセレントカンパニーになるって言葉は、相当、本気なんだろうな」とか、「実はアジア地域への進出は後発だけに、こうやって戦略として明示しているんだろうな」みたいな情報の裏にある本質的な意味が、少しわかっているだけで、自己PRとかもガラっと変わってくる。


確かにこのへんの意味を学生が自力で理解するのは、難しい。 だからOB・OG訪問をしましょうって、話になる。


ただ、OB・OGでもビジョン、戦略をわかってない会社は多い。それぐらい現場の実務と戦略、ビジョンというのはかけ離れた話であることも散々、書いてきた。 それでも、一応、自己PRなどで深みが変わってくる話であるだけに、本当に真剣に考えいる企業に関しては、戦略、ビジョンをOB・OG訪問で調べましょう。


ぜひOB・OGに「御社の会社案内に、事業ビジョンと戦略について、こう書いてあったのですが、もう少し働いている立場から見て、具体的にどういう意味か教えていただけませんか?」と聞いてみてください(ぜひその結果を当Blogまで!)。


若手でもちゃんと語れるヒトがいれば、すごく立派な会社の可能性が高いです。


もう一つの手としては、多少、勇気は必要ですが、セミナー、会社説明会で質問してみることですね。「御社の教育制度について、詳しく教えてください」なんて会社を予備校、塾と勘違いしている馬鹿の質問よりは、格が数段上です。


たぶん、人事部もこの質問は少なくとも企業の顔として学生の前に立っている以上は(大企業では、実は新卒採用はまったくのマイナー業務です、30すぎても新卒採用をメインでやってたら会社内では干されているヒトの可能性大です)ちゃんと予習して、答える準備をしているはずです。


もしまともな答えができないくせに偉そうに学生の前に立っているとすれば、その人事担当者は2流です。どうぞ2ちゃんねるなりどこかで、学生間で馬鹿にしてあげてください!



もう一回、繰り返しますが、OB・OG訪問でもセミナーで聞くにしても、ビジョン、戦略は大きい話ですので、必ず地に足をつけて理解する姿勢を持ってください。 デカい言葉を、そのままデカい言葉に言い換えられて理解するんじゃなくて、具体的に市場、プレイヤーを理解した上で、日々の現場の方々にはどんな影響が出ているのか、ここをしっかり考えましょう。


そのための一つの視点として、競合と比較するのもおもしろいかもしれませんね。同じようなことをやっている企業なのに、ビジョン、戦略は全然、違う。これってすごく不思議でしょ?こういう視点で、OB・OG訪問をしたり、セミナーを受けるだけでも、企業に対する理解のレベルがまったく変わってきます。


良いですか、OB・OG訪問するような若手は答えられなくても、さすがに皆さんが最終面接を受ける相手は、むしろこちらのビジョンとか戦略がメインに考えている方々です。現場の担当レベルとは異なってきます。ですから、現場がわからないからと言って、ビジョン、戦略なんて意味が無いと思うのではなくて、きちっと理解しておくだけで、最終面接という内定の決定する場ではるかに高尚な会話ができると思ってください。


さぁ、明日からは組織構造、人事制度、働く環境など、段々と現場レベルに影響のある話しに入っていきます。 教科書的には、「組織は戦略に従う」なんて言いますから、戦略を理解した上で見てやることが重要なんですね。

99%の学生と就職ハウツー本は、ここがまったくわかってないんだな。


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