良い相続税税理士の選び方 | 名古屋市の相続税申告・対策専門の税理士のブログ | 愛知県,岡崎市

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良い相続税税理士の選び方

2019-06-05 改訂

 

税理士法人名古屋総合パートナーズを始めとする名古屋総合リーガルグループでは、様々な相談に対応できるよう、フリーダイヤルの電話相談窓口を設置しています。

ある日、その電話に相続の相談があり、事務員である私が対応させていただきました。

ご相談に乗った後、その方が「税理士さんに相談するとして、どのように税理士さんを選べば良いでしょうか?」と質問されました。

 

当事務所の税理士を選んでくださいと言いたいところでしたが、その方は、少し遠い愛知県外に住んでおられましたので、残念ながら私どもとはご縁がありませんでした。

しかし、このご質問に私は少し考えさせられる点がありました。

お店をやっていたり、個人で仕事をしていたり、不動産を持っていたり、会社を経営していたりする人々にとっては、税理士という職業は身近な存在ですが、会社員、公務員など、それ以外の方にとってはあまり関係のない、遠い存在だと思います。

しかし、平成25年度税制改正(平成27年1月1日以後の相続から適用)により、相続税の基礎控除が縮小され、相続税率が引き上げられました。

これにより、相続税申告の割合が約2倍に高くなりました。

平成26年の愛知県の死亡者数は、62,426人、同年の相続税申告納税件数は、被相続人数で5,054人です。
相続税申告納税割合は、約8.01%です。

平成28年の愛知県の死亡者数は、65,227人、同年の相続税申告件数は、被相続人数で11,583人です。
相続税申告割合は、約17.76%です。

死亡者数には乳幼児や未成年者なども含まれますので、被相続人を高年齢者(55歳以上)の方に限れば、実質的な相続税申告割合は約20%近くになるのではないか思います。

私の実務的な感覚で申し上げますと、被相続人を高年齢者(55歳以上)の方に限れば、名古屋市・豊田市・一宮市・岡崎市など住宅地価格の高いところは、実質的には更に上がり25%近くになるのではないかと思っています。

したがって、相続税申告に直面する方々が多くなり、税理士事務所の門を叩かなければならない人が増えてきました

そんな訳で、前述のような質問があったのだと思います。

そこで、私ならどのように税理士を選ぶのかを少しご紹介したいと思います。

1. 「人間」として信頼できるか?

まず、第一に税理士は「人間」だということです。

当たり前の事ですが、友人を選ぶように、「人間」として自分が信頼するに値できるかどうかを観察することだと思います。

相談者によく見受けられるのですが、税理士は税金を必要以上に計算して納付させる人だと思われているのか、すべてを話したがらない、秘密主義の方がいらっしゃいます。

税理士は、税金を正しく計算することがモットーではありますが、決して無理に税金を多く計算したりはしません。

むしろ、どうしたら節税できるかを必死で考える方がほとんどだと思います。

税理士は依頼者の味方だと思って信頼しないと、税理士側も人間ですので、信頼されていないことに気づいてしまいます。

信頼関係が崩れると良い結果が生まれません。

2. では、具体的に、どのように税理士を探したら良いのでしょうか?

これについては、専門性を重視するのか、常に相談ができるような利便性を重視するのか、税理士の人柄を重視するのか、価格を重視するのか、等によって探し方が異なります。

医師に内科や外科など専門医がいるように、税理士にも得意な分野として、相続税等の資産税を専門としている税理士がいます。

専門で相続をやっている税理士は経験も豊富ですし、相続税の知識も豊富ですので、安心感があります。

しかし、風邪で大病院の内科に行く人は少なく、近所の医院に駆け込む人がほとんどであるように、利便性を重視したり、早く相続を進めたい人は、比較的近くにある相続税専門のあるいは相続税に強い税理士事務所の門を叩いてみるのも良いと思います。

3. 価格

価格については、税理士に依頼しようとする人にとっては大変重要な項目ですが、結局、税理士がどれだけ動いて相続や税金の計算をうまく進めてくれるかという手間賃と考えると良いかと思います。

税理士との付き合い方で、価格以上の事をやってもらえる可能性もあるように思います。

相続税申告料金については、最近は、相続税を専門にしているところと、ほとんど扱っていない多数の事務所では、価格差がかなり広がっているように思われます。

相続税を専門にしている事務所は、価格が相対的に低くなる傾向にあります。

相続税を従来ほとんど扱っていない法人税の記帳決算申告業務に集中している多くの税理士事務所では、旧来の廃止された税理士会の税理士報酬規程にいまだ準拠しているところが多く、かなりの割高感は否めません。

4. 税理士の人柄

税理士の人柄については、相性の問題ですので自分に合った人柄であるかどうかは、実際に会って判断するしかありません。

ただし、税理士が相談者や相続税申告の依頼者と相談・面談をしない、会わないという事務所は、信頼と安心の見地から、私は、避けられたほうが良いと思います。

相続税申告を依頼したが、一度も税理士の人と面談したことがない、話したことがない、説明を受けたことがないという方が結構見えます。

また、税理士に相続税申告の経験がなく無資格者の事務スタッフに相続税申告を丸投げしている、あるいは依頼者には内密で外注に出している事務所も相当数あります。

5. 税理士事務所に行ってみる

結局は、税理士事務所に足を運んでみることです。税理士が相談者と会わない事務所も多くあると思いますが。

私なら、税理士が直接会う事務所を選びます。専門家に対する信頼と安心からです。

そして、その際いろいろ多くを質問するのではなく、1もしくは2個だけ疑問点を用意して税理士の方に質問し、どのような答えが返ってくるか、分かりやすいか、丁寧に真摯に答えていただけるかを判断したいと思います。

もし、その場で答えが返ってこないからといって、その税理士の能力が低いと判断してはいけないと思います。

あとから調べて連絡をしてくれるなど、その対応の誠実さも考慮すべきです。

いずれにせよ、面倒がらずに一生懸命自分に合う相続税の経験豊富な税理士を探してみられることをお勧めします。


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