名古屋市の離婚・男女問題に強い弁護士のブログ|愛知県

名古屋総合法律事務所は離婚・男女問題の相談年間800件、受任200件以上、離婚・男女問題分野で名古屋・愛知のトップクラスの法律事務所です。


テーマ:

にほんブログ村
励みになりますので、
応援クリックお願いいたします。


同性愛 

2015年6月26日、アメリカ合衆国連邦最高裁判所は5対4で同性カップルによる婚姻届出を受理しないミシガン州など複数の州の法律を憲法に違反し無効であると宣言しました。

これにより事実上、全米で同性婚が合法化されることになり、各州法などで、同性婚に対して、婚姻、相続、税制、福祉、生命保険などあらゆる分野で異性婚と差別的取扱いをすることは違憲となります




1 アメリカ連邦最高裁判所は、平等保護条項にも言及していますが、その判断の主要な根拠を、デュー・プロセス条項によりました。


修正第5条 [大陪審、二重の危険、適正な法の過程、財産権の保障] [1791 年成立]


何人も、大陪審による告発または正式起訴によるのでなければ、死刑を科しうる罪その他の破廉恥罪に つき公訴を提起されることは無い。

但し、陸海軍内で発生した事件、または、戦争もしくは公共の危機に 際し現に軍務に従事する民兵団の中で発生した事件については、この限りでない。

 

何人も、同一の犯罪に ついて、重ねて生命または身体の危険にさらされることはない。

 

何人も、刑事事件において、自己に不利 な証人となることを強制されない。何人も、法の適正な過程*によらずに、生命、自由または財産を奪われることはない。

 

何人も、正当な補償なしに、私有財産を公共の用のために収用されることはない。


 

*原文のdue process of law(デュー・プロセス・オブ・ロー)の訳。適正な手続のみならず法の適正な内容も要求するところからこのように訳される。

   

修正第14 条[市民権、法の適正な過程、平等権] [1868 年成立]

 

第1項 合衆国内で生まれまたは合衆国に帰化し、かつ、合衆国の管轄に服する者は、合衆国の市民であり、かつ、その居住する州の市民である。

 

いかなる州も、合衆国市民の特権または免除を制約する法律を制定し、または実施してはならない。

 

いかなる州も、法の適正な過程*によらずに、何人からもその生命、自由または財産を奪ってはならない。

 

いかなる州も、その管轄内にある者に対し法の平等な保護を否定してはならない。

 
 

*修正第5 条の注参照

 

アメリカ合衆国憲法本文第5章にもとづき、合衆国議会が発議し諸州の立法部が承認した、合衆国憲法に追加されまたはこれを修正する条項*

 

米国大使館 / レファレンス資料室  http://aboutusa.japan.usembassy.gov/j/jusaj-constitution-amendment.html より引用


2 アメリカ合衆国連邦最高裁判所の多数意見は、同性婚の自由の保護でした。結婚におけるパートナーの選択は個人の尊厳と自律に関わる基本的な権利である、として州法による制限を厳格に解したものです。

この多数意見には、同性婚を肯定する立場からも批判があります。 たとえば、下記のような意見です。

 

同性カップルの婚姻届を認めないのは平等保護条項に違反するのであって、デュー・プロセス条項によるのではない。 政府の介入がなければ存在し得ない「尊厳」とか「自由」というものは尊厳でも自由でもない。


高野隆 『自由とは何か:同性婚容認判決は自由の勝利なのか。』2015年7月5日         http://blogos.com/article/120763/ 

    

3 このアメリカ合衆国連邦最高裁判所の判決内容を理解するに適切な解説があります。

米最高裁の同性婚判決に関する一考察|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログです。 http://blog.livedoor.jp/daisuke_iwase/archives/8018768.html

 

詳しくは、岩瀬大輔氏のブログを見ていただくとして、「その命令文が美しい」と評判になったアメリカ合衆国連邦最高裁判所同性婚判決の多数意見の判決文を、岩瀬大輔氏の訳文でご紹介させていただきます。

 

「結婚ほど深遠な人と人との結びつきはない。それは結婚が愛、忠節、献身、自己犠牲、そして家族のもっとも崇高な理想を体現するからだ。 婚姻関係を結んだふたりの人間は、ひとりでいたころのじぶんとはちがう、ずっと大きな存在になることができる。 そして、本件原告の何名かが身をもって示しているように、結婚は死を超えてもなお続きうる愛情をはらむものでもある。 同性婚を訴えるこれらの男性や女性が結婚制度を軽視しているというのは誤っている。むしろ逆だ。 彼らは結婚に対して敬愛の念をもっている、みずからそれを実現したいと願うほどの、深い敬意の念を。 彼らの希望は、文明社会のもっとも古い制度からしめだされ、孤独で生きることを余儀なくされないことにある。 彼らは、法の前で等しく尊厳を認められることを求めている。 わが合衆国憲法は、彼らにその権利を保障している。  第六区巡回控訴裁判所の判決を破棄する。」

"No union is more profound than marriage, for it embodies the highest ideals of love, fidelity, devotion, sacrifice, and family.  In forming a marital union, two people become something greater than once they were.  As some of the petitioners in these cases demonstrate, marriage embodies a love that may endure even past death.  It would misunderstand these men and women to say they disrespect the idea of marriage.  Their plea is that they do respect it, respect it so deeply that they seek to find its fulfillment for themselves.  Their hope is not to be condemned to live in loneliness, excluded from one of civilization's oldest institutions.  They ask for equal dignity in the eyes of the law.  The Constitution grants them that right.   The judgment of the Court of Appeals for the Sixth Circuit is reversed."



自由の女神 

参考 アメリカ合衆国連邦最高裁判所ホームページ http://www.supremecourt.gov  

Obergefell v. Hodges事件判決(本件判決) http://www.supremecourt.gov/opinions/14pdf/14-556_3204.pdf



にほんブログ村
励みになりますので、
応援クリックお願いいたします。
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)

愛知・名古屋の離婚・男女問題相談さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります