ゼロから始める『著者デビュー戦略』ブログ

カネ無し・コネ無し・実績無し ……でも、出版をあきらめない!


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 去年の夏の話ですが、じつは、著者の横山さんの、この企画……、 NPO法人「企画のたまご屋さん」に応募があり、何を隠そう、この私が担当に名乗りを上げた、という過去があります。

 しかし、私が手を挙げるのが遅かったので、彼は自主営業によって、この企画を出版社に通していたんですよね。

 横山さんとは、メールでの交流しかしたことありませんが、たいした若者です。

 そして、このたび、めでたく出版に至ったという経緯です。

 著者自身が月平均150時間の残業を強いられ、しかもほとんどがサービス残業という、人を人と思わぬブラック企業に勤めた壮絶な実体験と、退職後に未払い残業代を請求し、実際に約50万円を受け取った戦いの記録が綴られています。

 時間外労働による過労死の危険レベルが、月80時間とされていますから、横山さんは大げさでなく生命の危機に瀕していた状況だったといえます。 彼より先に、体育会系の新入社員がその会社を辞めたといいますから、常軌を逸していますね。

 今、「未払い残業代」の請求は、一部の弁護士や司法書士などが、大量の案件を定型的処理でこなしている類いの案件です。テレビCMでも有名な、借金の払いすぎ金利(グレーゾーン金利)を取り戻すようなもので、ある程度パターンが決まっているようなんですね。

 よって、知識を勉強した上で頑張れば、十分に自力で取り戻せるものだといえます。

 しかも、横山さんは、友人の未払い残業代の取り戻しにも協力したといいますから、見上げたものです。

 ただ、最後に「残業代請求は例えるなら、ロールプレイングゲームの大ボスを倒す感覚に似ています。ゲームでも大ボスを倒すためには、強い武器や防具が必要となります。本書を通じて皆さんの手に、大ボス(残業代請求をする会社)を倒すための武器(行動する勇気)と、防具(残業代請求の知識)が手に入ったことと思います」と書いてあったので、私はちょっとひっくり返りそうになりました。

 その設定を、本文の中で何も生かしていなかったからです。もったいなかったですねー!

 設定を思いついたんなら、きっちり使わなきゃ!

 武器と防具があるなら、薬草は何か? 街の誰から話を聞くべきか。 パーティは誰と組むか?

 別にゲームのたとえで徹底しなくても、敵を倒すためには、~~と~~と~~が必要。~~をするためには、○○を手に入れ、○○を集めなければならない。だから私は、まず○○を手に入れる旅に出た……

 みたいな感じで書けば、もっとわかりやすくて、読者は最後まで本の世界に没頭できて、もっと特徴が際立つ本になったのに! 惜しい! 

 自身の体験談ですから、たとえゲーム感覚で書いても、その体験を茶化す印象にはなりませんしね。

 横山さんやその友人の体験は、非常に貴重なものなので、体験談をもっと、読者が追体験できるような書き方にしてほしかった。それが悔やまれます。

 残業代請求に関しては、法律の理屈っぽい話も続くだけに、ブラック企業に勤めてヘトヘトに疲弊している読者(最もこの本を読まなければならない層の人)は、本の中で理屈と漢語と数字を並べられたら、すぐに読みたくなくなり、途中で投げ出してしまうリスクがあります。

 細かいことを言えばきりがないので、それは著者の横山さんにメールで直接ご提案するすることにして……(笑) 

 でも、「ゆとり世代」がどうのこうのとか言われている昨今で、ここまで筋を通して、世の中の理不尽と戦える度胸と行動力もある、将来有望な若者がいてくれて、本当に安心できましたし、勇気づけられもしましたよ。

 ……と、来年40のおっさんは思います。 とても有意義な書物です。

 そうか、俺って来年40歳なのか。 改めて自覚したら、背筋がゾワッとするわ。
 

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