あかがい・アカガイ(赤貝) 豆知識
フネガイ科に属し、別名ではホンダマ、ホンアカとも呼ばれています。成長すると殻長は凡そ十二
センチ程度に達し、体表には、四十二本程度の放射状の肋(ろく)と呼ばれる溝が見えます。
殻皮は黒褐色をしていて、身が赤くなっているのは、血色素であるヘモグロビンが含有されている
ためです。生息域は、北海道の南側から東シナ海、朝鮮半島などで、内湾、内海の泥底を住処に
しています。養殖も行われていて、主に高級鮨種として生食されることが多くなっています。
また、こういった鮨種の他、焼き物やゆで貝、酢の物、煮物、汁物などにも利用されています。
市場へ流通するのは九月から四月にかけてですが、旬は十二月から三月にかけてで、生食が
美味とされています。本玉(ほんだま)は、赤貝のことを指していますが、バッチおよび白玉といわ
れているのはサトウガイで、主に赤貝の代替用として利用されています。サトウガイはアカガイの
近縁種でありますが、その殻表に見える溝は、アカガイの四十二本前後に対してサトウガイの
それは、三十八本前後とされています。冬から春にかけて、身肉が肥えだし、その頃になると
食感もシコシコと弾力性があるものとなっています。尚、アカガイは他の貝類に比較すると
貧酸素に耐性があると考えられています。
食品カロリー栄養素成分表/栄養価
赤貝(100g中) -あかがい・アカガイ・本玉・ほんだま・ホンダマ- | |||
熱量(カロリー) | 74kcal | ||
タンパク質 | 13.5g | ビタミンD | 0μg |
脂質 | 0.3g | ビタミンE | 0.9mg |
炭水化物 | 3.5g | ビタミンK | 1μg |
βカロテン | 60μg | 亜鉛 | 1.5mg |
レチノール | 30μg | カリウム | 290mg |
ビタミンB1 | 0.2mg | カルシウム | 40mg |
ビタミンB2 | 0.2mg | 鉄 | 5mg |
ナイアシン | 2.5mg | 銅 | 0.06mg |
パントテン酸 | 1.02mg | マグネシウム | 55mg |
ビタミンB6 | 0.1mg | マンガン | - |
葉酸 | 20μg | リン | 140mg |
ビタミンB12 | 59.2μg | 食物繊維 | 0g |
ビタミンC | 2mg | コレステロール | 46mg |