洗濯物を畳みながら思いだしていた。

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出産した病院から外へ出る時、
このお包みに娘を包んで抱いていたな
なんて思いだしていた。

「やっと、
生きて外の世界に連れ出すことができた!」
と涙が止まらなかった大泣きうさぎ

空を見上げたら雲ひとつない快晴だった。
おどろくほどキレイな碧だった。

はじめての太陽の光に眩しいと顔をしかめる娘。
はじめて見る表情。


それからチャイルドシートというものに乗せて
家へ向かう車の中でも泣けてしかたなかった。
うわああん て声出して泣いた

それからの日々はずっと夢を見ているみたいだった。

だんだんとこれが現実なんだなとわかりはじめて、
けれど、今でもまだ時々夢なんじゃないかなと思う時がある。


あおい空がむかしから大好きだった。
だけどあの日の空は
特別なあおだった。

あんなにもふかくあおい空と
溢れ出た涙を
私は忘れないと思う。