皆さんからよくご質問を受ける
『肛門腺のしぼり方』をご説明したいと思います
☆豆知識
肛門腺とは・・・
肛門管の粘膜組織に存在する脂質や粘液を分泌する管状胞状腺。肛門の両脇に存在する分泌腺。
その分泌腺からでてくる分泌物をためておく袋を『肛門嚢』といいます。
スカンクやイタチの“オナラ”とは、ここから出てくる分泌物をいいます。
とっても臭いです~
ココにあります
肛門周囲を時計に例えると、肛門を中心として4時と8時の方向にあります。
貯まるとどうなるの・・・
気持ち悪いです
不快に感じ、お尻をなめたりシッポを追いかけまわしてぐるぐる回ったり、地面にお尻をこすりつけながら歩いたりします (°д°;)
病気になったりするの・・・
肛門周囲は普段から排泄物や泥などに汚染されやすい環境下にあるので、病気を比較的起こしやすい部位になります
また、肛門腺で炎症が起こったりすると、その中で膿が貯まったりします
ひどくなると、肛門腺が破裂し皮膚に穴が空くこともあります・・・(。>0<。)
≪注意≫
小型犬や肥満犬は肛門周囲の筋肉が弱くなってたりするので、分泌物が貯まりやすいです
ココが重要
普段から肛門嚢を触ったり、しぼったりしておくことで・・・
■ 病気の早期発見につながります
■ 病気の予防につながります
■ 病気の予防につながります
じゃあ
早速やってみましょう
①先ず、『肛門腺しぼり』の準備
☆トイレットペーパーと洗浄液を用意します
洗浄液・・・本院ではヒビテンを100倍希釈で使用してます。または“バイオウィル”という消毒剤を使っています。
どちらも本院で購入可能です
②肛門を確認します
☆ポイント
シッポの付け根を持って、ゆっくり上にあげてください。少し後ろ脚が浮くくらい
※椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患がある場合は避けてください
③人差し指と親指でこんな感じ
④先ほど言っていた4時と8時の方向に肛門嚢があるんだなぁ~って想像してみてください
⑤その外側から挟み込むように、下方から手をあてがってください
⑥奥から手前に貯まっているものを絞り出すように・・・
ほ~ら
出たー( ̄▽+ ̄*)
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はじめは、なかなか難しいかもしれませんが
コツをつかめば、誰でも出来ます
諦めずに頑張ってください
肛門周りの皮膚病で多いのは
★マラセチア性皮膚炎
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