ぽむの音楽箱

コンサートの感想を主に書いていきます。


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日本を代表する作曲家の武満徹さんはご臨終の際、バッハのマタイ受難曲を聴いていたそうですが、私であれば、シューベルトの未完成交響曲の第2楽章を聴いていたいと思います。

 

この曲のすべてを受け入れるような温かみのある旋律はもう、この世のものではなく、誰もが願うような安楽な死後の世界を描いているように聴こえます。途中に出てくる心が乱れるような部分は、今更どうしようもない現世での後悔のよう。まるで、福永武彦さんの詩「死と転生」で書かれているような、安楽を願って生を終えたのに愛する人の残像が消えない、そんな絶望的な苦しみのように思えます。でもそれもつかの間、また包まれるような優しさが戻ってきて、最後は穏やかな幸福に包まれて曲を閉じます。たとえ幸せばかりではなかったとしても、生きていて良かった、そう思えるような人生であればいいなと思います。

 

この曲で一番好きな演奏は、ムラヴィンスキーとレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団によるメロディア録音。温かみのある部分はどこまでも穏やかで柔らかく、絶望的な部分は決して威圧的ではなく、ゆっくりと深淵をのぞき込むかのよう。ハッと息を呑むような美しさがあります。第1楽章は他にもっと素晴らしい演奏があるかもしれませんが、バランスはこの演奏が一番。この第2楽章を聴いてしまうと、第3楽章以降はたとえあったとしても、蛇足にしか感じられないことでしょう。ぜひ多くの方に聴いていただきたい名演奏です。

 

特に木管楽器の音色が素晴らしいです。

http://classic.blogmura.com/ranking.html?p_cid=01508538

 

 

 

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