だいぶ前の映画。既にDVDも発売されているもの。今、WOWOWでやってる。

 深作欣二の息子、深作健太監督作品。こりゃ凄い。オヤジより才能があるとみた。原作は面白くないものをよくもこれだけの作品に仕上げたものだ。このほうがアカデミー賞にふさわしいと思う。それなりに金もかかってるし、画面構図もいいし、撮影転換もアクション慣れした感じでCGも不自然ではない。CGはこうやって使うものだ。

 松下奈緒や鈴木あみの汚点になるか?と思われたが、全然そんなことはない。松下奈緒の映画では一番だと思う。鈴木あみだからエイベックス製作のものとなるが、それならそれでいい。いやあ・・・凄い。

 これは大したもの・・・。

 上甲宣之さん原作は文庫を買って、イントロの馬鹿馬鹿しさとその手軽な描写力に嫌気がさして未読のまま捨てた。大嫌いな「このミステリがすごい」の読者投票2位になったものだ。いくら内容がよくても文章力がないのは作品たり得ない。と文章力のない俺が言うのも変か。でも俺は金もらうプロではないから下手でもいいのだ。

 めったにないが映画が原作を越えるってのはありえるものだ。「リング」がそうだった。原作者の意図とは異なるところにいって成功した。

 特にいいのが小沢真珠・・・。ゴスロリの格好ででかい鋏を振り回す。またまた特に温泉便所や廃棄処理場での鈴木あみとの格闘シーンが素晴らしい。

 鈴木あみもよくやっているし、でっかいけど弱々しいイメージの松下奈緒も役柄を良く演じている。いやあ・・・面白かった。こりゃ保存版だわ。最後までしつこい小沢真珠は馬鹿馬鹿しくて凄くいい。

 深作健太に期待したい。
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おろち

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 ブログ記入の順番というか時間が前後するが、今週の月曜日、ナマコが病院、おいらがお茶の水の出版健保に退職後も継続してもらうという健保の任意継続手続きに出かけた(会社のM原さんありがとうございました)。

 その帰りに秋葉からつくばエクスプレスに乗って「柏の葉」のららぽーとで「おろち」を見た。

 おろちは楳図かずおの漫画が原作だが、おいらは原作を読んだ事がなかった。だから映画を見て「おろち」とは何者なのか興味を持った。手塚先生作である火の鳥における肉体は滅んでも意識のみで永遠に生き、人間の宿命を目撃しなければならないという「運命の犠牲者」っぽい感じがした。テーマは雄大であるが...。

 映画を見たイメージはなかなかの作品だが全体的に小ぶりな感じがした。

 ミスキャストは山本太郎だ。好きな俳優だが、この作品から受ける彼の役柄のイメージは堺雅人とか椎名桔平とか渡部篤郎という辺りではないか?

 映画の内容は、人の運命を嫌々ながら見守らなければならない宿命を背負う“おろち”が休息する為に訪れた山中の館で、そこに住む大女優と娘達を観察する事になる。館には彼女らのほかに祖母が開かずの間に監禁?されていて、その祖母は全身が鱗状になる奇病に侵されていた。そして同じ血を引く彼女達も同じ病気で死ぬ運命にあったのだ。

 話の進行途中、おろちが、けがをして眠る空白の時間中に他の人間に意識がヒョウイして、内容は難解になる。宿命における謎ときみたいなところは、名探偵なべじろうであるから、すぐにわかってしまう。というかよくあるパターんであるから誰でもすぐにわかってしまう。なべじろうの興味はおろちシリーズのことで、筒井の七瀬や家政婦は見たシリーズみたいにいくつもの話で構成されているのだろうか? 早速書店を見たがなかった。がっくり。

 主役の谷村美月は、まだ18歳なのに映画の主役が多い。しかも特殊な役が多い。しかもしかも虐待されたり死んだりする役が多い。少し前に買ったDVD京極堂シリーズを映画化した「魍魎の匣」でも手足を切られた芋虫虐待M少女を演じていた。有望な女優さんだと思うが、背が小さくて顔が大きく鼻腔が広がっているという欠点を持っている。菊川玲みたいな田舎臭さもあり、今後どのように変わっていくのか見物である。
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 凄かった。映画のできが凄かったのではない。こんなに天気の悪い日に、それにいつもは休日でもガラガラな映画館施設には今まで見たことがないほどの出足でまさに凄かったのである。

 20世紀少年とデトロイトメタルシティという順番で鑑賞する予定でおおたかの森 東宝シネマズまで出かけた。で、「20世紀少年2枚、シニア割引で」って免許証を見せると「あいにく空いている席は一番前だけです」ときたもんだ。「!」って驚いて慌てて「じゃいいや、デトロイトメタルシティは?」と聞くと、幸いにも空席があるとの事で、順番を逆にして先にデトロイトメタルシティから見た。

 漫画なんか読んでいないが、全編笑えるコメディ映画だと勝手に決めつけて見ていたら以外にもまともだったので拍子抜けした。それでもなかなか面白かった。昔見た「サトラレ」と感じが似ている。原作なんかどうでもいいけど、多分に共通したものがあるのだろう。

 青森出身の松山ケンイチは田舎者らしくてなかなかよい。東北訛りが東北出身のおいらの共感を誘う。東北出身の俳優って西田敏行、伊東美咲、加藤茶、秋吉久美子(友に福島出身)、中村雅俊、、、くらい? ヤングな俳優?って不在だったもんね。そこに松山ケンイチの登場。なかなかよいね。服装もイモじゃないし、ほんとによかった。

 がっかりしたのは20世紀少年で、監督の堤らしさも出ていないくらいに原作に忠実に製作している。ちょっとした話を延々と続けていた原作漫画が嫌い(浦沢は好きなのよ)だから、それに忠実では面白いはずがない。ほんとにがっかりした。

 面白かったのは映画が終了した後、第二章の予告に続けたところか? これはよかったよ。
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