星新一の伝記を読んでいます.それで驚いたのです.星というのは星製薬の星一が有名ですよね.星一は僕が生まれた福島県いわき市というところが出身地です.僕の叔母が星家に嫁いで「星新一の親戚」というのは子供の頃から知っていたのですが親戚と言っても「遠い親戚」であろうと軽く考えていたら違うんですな.

 本を読んでいくと、いきなりいわきで幼稚園を経営している叔父さんの名前が出てきました.取材されて結構な量を話しているのです.驚きました.え?大した事無い?それがどうしたって? 他人はそう思うかもしれませんが僕には驚きなんです.しかも自慢できる事なのですよ.僕は生来のろくでなしだし、何も自慢できるものが無いですからね.惟ぐらいいいじゃないですか.

 叔母が嫁いだ星家は星の本家であり、星一が生まれた家なのですよ.星一は50歳過ぎに結婚し子供が生まれます.それが星新一です.叔母が嫁いだ星本家の...ア、めんどくさいな、つまり、叔父さんと星一は年が離れていますが「従妹」なのですよ.新一は叔父さんと4歳しか離れていませんが甥にあたるわけですね.星一が学資援助をした最後の人間が僕の叔父さんなのだそうです.

 星家と僕とは血がつながっていませんが、なかなか近い親戚なのだなと自慢したかったのです.

 そういえば総入れ歯、実は僕の家系も会津猪苗代では、結構な血筋なのです.またまた自慢です.たまにはいいでしょう.筋が良くても僕はろくでなしですから...ほんとにたまには自慢もね.

 猪苗代出身の野口英世の祖父はうちの家系の人らしいです.岩波書店の同時代ライブラリーの1冊、中山茂:著の「野口英世」を読むとそれがわかります.

 野口家は貧乏な百姓の家ですが、ここの人たちもいい加減な人たちで構成されていたようです.うちの家系から婿に入った英世の祖父も野口家に婿に入ってすぐに失踪するようなろくでなしだったようで、彼はしばらくして野口家に戻りますが、実は同時期に彼の嫁さんも失踪してい増した.嫁のいない家に長居は無用と、彼は、すぐに会津に武家奉公に入り、幕末は京都へ向かいます.

 野口英世というのは身体障害のあることをいいことに、無心のし放題で、でたらめな金の使い方をして周囲の人たちに迷惑をかけた人です.その妙な才能が僕にも備わっている事に気づいて驚きます.

 野口英世のアメリカ医者修行の出資者のひとりが星一なのです.野口と星は同時代の人ですが、うちの家系と星家とは妙なつながりがあるのです.

 で、思うのです.ああ、オレも少しはいいことで有名になりたいななんてね.
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本購入日誌

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 この2ヶ月ほどで以下の様な本を続々と購入した.おいらの頭の中は「古代史」「天皇史」 「災害」にしか興味がないのだ.音楽なんて一休みさ.

 久生十蘭従軍日記(久生十蘭 著:講談社)
 ロボット名探偵(前谷惟光 著:マンガショップ)
 日本古典読本(筑摩書房)
 万葉集 上下 2巻(岩波文庫 岩波書店)
 原本現代語訳 日本書紀 上中下3巻(ニュートンプレス)
 全現代語訳 続日本紀 上中下3巻(講談社文庫 講談社)
 全現代語訳 日本後紀 上中下3巻(講談社文庫 講談社)
 古代豪族 (青木和夫 著:講談社文庫 講談社)
 聖徳太子 著作集 漢字難しいから変換できず(中公クラシックス 中央公論社)
 謎の豪族 蘇我氏 (水谷千秋 著:文春新書 文芸春秋社)
 謎の天皇 継体天皇 (水谷千秋 著:文春新書 文芸春秋社)
 遊古疑考 (松本清張 著:河出文庫 河出書房)
 地震予知の最新科学 (佃為成 著:サイエンス・アイ新書 ソフトバンク)
 地震と噴火の日本史 (伊藤和明 著:岩波新書 岩波書店)
 邪馬台国論争 (佐伯有清 著:岩波新書 岩波書店)
 歴史の中の天皇 (吉田 孝 著:岩波新書 岩波書店)
 天皇家はなぜ続いたのか (梅澤恵美子 著:ベスト新書 KKベストセラーズ)
 古事記の起源 (工藤 隆 著:中公新書 中央公論社)
 倭国 (岡田英弘 著:中公新書 中央公論社 )
 天皇家と卑弥呼の系図 (澤田洋太郎 著:新泉社)
 風土記 (平凡社ライブラリー 平凡社)
 日本霊異記 (平凡社ライブラリー 平凡社)
 国史 (白鳥庫吉 著:講談社)
 上総の飛鳥 (河村 望 著:人間の科学社)
 彷徨の王権 聖武天皇 (遠山美都男 著:角川選書 角川書店)
 古代日本の渡来勢力 (宋 潤奎 著:街と暮らし社)
 神宮皇后は実在した (後藤幸彦 著:明窓出版)
 白村江敗戦と上代特殊仮名遣い (藤井游惟 著:東京図書出版会)
 山本周五郎 探偵小説全集 ①、② (作品社)
 星新一 1001話をつくった人 (最相葉月 著:新潮社) 
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下山事件 Shimoyama Murder Case は、松本清張にはまった(といっても全部読んだわけではない。わたしは常に半端なのだ)昭和50年代・・・郡山女子高の近くに小さな書店があり、そこにはマニアックな探偵小説やら時代伝奇小説やらがゴロゴロと転がって・・・うんにゃ、陳列販売されておりました。

わたしはそこで夢野久作、小栗虫太郎、甲賀三郎、大下宇陀児(おおしたうだる)、香山滋(ゴジラの原作者、ちなみにきのこの化け物マタンゴの原作者のひとりは星新一です)、久生十蘭、国枝史郎、海野十三(うんのじゅうざ)などの作品を買い集め、眺めることと(私は読書家ではなく積ん読家なのだ)なるのだった。

そいつらは戦前の探偵小説や伝奇小説、SF小説であって、わたしはホモ同時に斎藤栄(勝海舟の殺人、Nの悲劇、日本のイエスキリストの謎、方丈記殺人事件、徒然草殺人事件、日本SL殺人案内等々・・・)、西村京太郎(十津川警部シリーズは糞・・・以下の名作あり。ポアロ、クイーン、メグレ、明智などの名探偵が出演する「名探偵なんか怖くない」、「名探偵が多すぎる」、「名探偵も楽じゃない」などの名探偵シリーズ、「伊豆七島殺人事件」、「殺人者はオーロラを見た」、「ハイビスカス殺人事件」、「四つの終止符」、「殺しの双曲線(山登りマニア向け?)」、「天使の傷痕」等々・・・)、高木彬光(「刺青殺人事件」、「成吉思汗の秘密」、「邪馬台国の秘密」、「人形はなぜ殺される」等々・・・)、大谷羊太郎(「殺人航路」・・・鷹見緋紗子名義で「死体は二度消えた」、「我が師はサタン」等がある)、天藤真(「大誘拐」、「遠きに目ありて」、「殺しへの招待」、「皆殺しパーティー」、上記大谷羊太郎との共用ペンネーム鷹見緋紗子名義で「覆面レクイエム」あり)、のちに社会派になる馬鹿作家 森村誠一(それでも「高層の死角」「密閉山脈(山登りマニア向け?)」「新幹線殺人事件」「超高層ホテル殺人事件」「東京空港殺人事件」等々名作あり)などを好んで読んだ。

松本清張はそいつらとは違って現代的な・・・といっても昭和30~40年代が舞台の推理小説であり、しかも・・・いわゆる社会派と呼ばれるもので、わたしは虫唾が走るほど嫌いな推理小説の分野でした。

その松本清張でも「点と線」、「時間の習俗」、「死の配送」とか「黒い画集」とか「砂の器」とかアリバイ工作、凶器の隠蔽に奇抜な凶器・・・などのトリックが主体の本格推理ものはみな傑作でやんした。

下山事件は松本清張の「日本の黒い霧」によって初めて知りました。下山はGHQによる労組解体命令を遂行しようとする直前に何者かによって誘拐殺害された。松本は戦後まもない迷宮事件はすべてGHQが共産主義者排除のためやダイヤモンド強奪のために起こしたのだと自論を展開します。三鷹事件、松川事件、下山事件(共産主義者排除)、もくせい号墜落事件(ダイヤ強奪)、帝銀事件(アメリカの対ソ戦に使用する日本軍731部隊の毒薬開発実験?)・・・。

なかでも下山事件は「早朝に三越に呼び出して拉致し、銀座線で上野行き、田端の染料工場にて下山を殺害し(工場の染料が轢断された下山の衣服に付着していた)、同時に別働隊が東武伊勢崎線五反野付近で下山らしい人物を装って芝居し自殺を演出(休憩したとされる旅館などすべて目撃者は共謀)、そこに下山の死体を運び、線路に放置プレイしたうえに電車に轢断させる・・・死後轢断。私語禁止とは異なる」といった本格推理ぶりが面白く・・・熟読したわたしであった。

ま、社会派といっても謎ときは本格推理っぽくて好きだったということです。
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