2007年2月23日午後9時50分頃、船橋発大宮行き東武野田線電車の運転手は、同線の増尾駅と逆井駅間の線路上に人間らしき姿を発見して緊急停車した。同線の運転手が降車して確認したところ、それは“左手に手錠をはめられ、両足を縛られたうえに口を粘着テープで塞がれた”意識不明の男性であった。運転手はすぐに警察に通報したが、救急車で病院に搬送された男性は約2時間後に死亡した。

 男性の死因は「腰骨の骨折」によるもの。おそらく男性を発見した電車の前に同所を通過した電車によって轢かれたのであろう。

 “拘束されて線路上に放置されていた”という状況から、他殺の可能性が高いと思われたが、その後の警察の調べによれば、男性は「自作自演の自殺」の可能性もあるという。もし自殺だとすれば、なぜ「わざわざ自らを拘束」する必要があったのか? 自殺するならば、電車にそのまま飛び込めばいい。

 「こりゃ難しい事件だねえ」異能は月刊オナニーIT雑誌の「ズリーションIT」を机の上に置くと、ふけだらけの髪毛をボリボリとかきむしりながら呟いた。まるで金田一耕助の盗作のようだ。

 「被害者は発見時にはどのように倒れていたのかね?」異能は小栗刑事に聞いた。
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黒沢清/叫(さけび)

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冒頭殺害された赤い服のオンナ


 最近は自宅近くにシネコンなるものがたくさんできているので、そういったシネコンに映画を観にいくことが多い。映画と言えば南船橋の「ららぽーと」の映画館や錦糸町の「楽天地」に観に行ったものだが、最近では「市川妙典 ワーナーマイカルサティ」はもちろんのこと、「市川本八幡 ニッケコルトンプラザ」「印西牧の原 日活シネリーブル」「千葉ニュータウン ワーナーマイカルサティ」「シネプレックス幕張」「千葉市 京成ローザ」...とシネコン巡りを行っているのだ。

 今回は黒沢清の「叫(さけび)」が観たくてネット検索したところ「錦糸町 TOHOシネマズ」と「八千代市緑が丘 TOHOシネマズ」の2劇場が出てきた。「錦糸町 TOHOシネマズ」は、この間仕事で錦糸町をうろうろした時に見かけたが、もうひとつの八千代市緑が丘のTOHOシネマズってなんだろう???と思いたって車で出かけたのだ。そしたら...やっぱりおいら駄目だねえ。何を考えたのか佐倉市まで行ってしまったのだ。佐倉辺りでシネコンがあるのは知っていた。そしたらうっかり、佐倉のシネコンってのは「ユーカリが丘 ワーナーマイカルサティ」っであった。間違っちゃった。テヘ。


 で、急いで南下して八千代市緑が丘を目指したのであった...が...渋滞や道に迷ったりして右往左往した後にようやく緑が丘到着。到着してみれば、なんと自宅に最も近い映画館だったのである。


 で、またまた黒沢清である。前作の「LOFT」がトヨエツを起用したことで黒沢イメージを崩壊させてしまった失敗作であったのに対し、今作は葉月里緒菜の幽霊扱いが「イマイチ」であったことを除けば、黒沢らしい大傑作といえるだろう。ま、傑作か駄作かなんてのは素人のおいらが決定できることではない。あくまでおいらの私感である。

 「降霊」「回路」に続く世界破滅型SFチックな恐怖映画に仕上がっている。「LOFT」から幽霊(ミイラ)が「実体化」しちゃって日本型恐怖映画から少し隔絶した感があるが、本作でも葉月里緒菜が実体化し過ぎた幽霊であり、あまり怖くないのである。そのかわりといってはなんだが、小西真奈美が凄い!!!ここでは言えないが...映画を観て確認するのだ!

 小西真奈美...今まで「柴咲コウと仲が悪い=気が強そうでわがままでつんつんしたいじわるいイメージ」にプラスして「顔が小さく奥目の黒人顔」で嫌いだったが、テレビ放映中の「きらきら研修医」の脳天気な演技でやや好印象...そして本作にてこれまでのイメージは払拭された。凄いぞ、小西真奈美!!!大好きだあっ!!!

 さて、映画のお話は...刑事(役所)の周囲で「海水を飲んで溺死」する事件が多発する。最初は湾岸地帯の空き地で赤い服を着た女性、続いて困ったことに現場や死体には、刑事の指紋や物的な証拠が残されている。だが刑事には“人を殺した記憶”がない。刑事にはかいがいしく身の周りの世話をしてくれる恋人(小西)がいる。苦悩する刑事を優しく慰めてくれもしちゃう。しかし、なぜか彼女の表情は冷たく、笑うことがない(その理由は小西が現れてすぐに想像がつく)。そのうち赤い服を着た被害者の幽霊(葉月)が刑事の周りに現れるようになる。殺人者は刑事なのか? なぜ幽霊は刑事ににつきまとうのか?  

 以上...お話はなかなかのものだが、幽霊が人を呪う理由が希薄である。その理由は「リング」の貞子のように理不尽な理由である。彼女は最終的にとんでもない大量殺人犯となっていく。 

 「硫黄島の手紙」の元JAC伊原剛志が良い味を出しつつとんでもない最期を迎えてしまう。

 物語のもう一つの肝である「小西の謎」もすぐにわかってしまう。あたいの主観においては、本作では意外性はなにひとつなく、物語はたんたんと流れていくのだけなのである。


 音楽も素晴らしい。

 音楽とは言わないかもしれない。効果音とも異なる。映画全体的に静寂だが...常になんらかの音がする...しかもインダストリアルノイズである。であるからして本作は音楽的にもOKである。

 映像もまた... 。

 「回路」もうそうだったが、世界の週末のように...暗くカビが生えた様な陰鬱な映像が主人公の周囲を覆っていく。白昼でもまるで闇の世界のようだ。この世界には、人々が明るく笑い合うなんてことは一切ないのである。

 黒沢清には「幽霊は世界を終末に導く」私想しかないようである。


 PS。


 ホラー映画として恐怖を引き出すには、幽霊を実体化せずに、顔もはっきりとは確認できない方が怖いのである。幽霊である葉月に触ることができるなんてお笑いである。葉月(赤い服)が、台車に乗って平行移動したり、湾岸地帯の空き地のフェンス越しに半顔を出したり、恐怖する役所の頭上を飛んでいくなんてのも大笑いである。映画館でおいらだけ笑ってて恥をかいてしまった。


 このあたりを改善したら、より恐怖感が増したでしょうな。でも小西の扱いは別格である。一見、主役? の葉月ばかり丁寧に撮影し、サブ? である小西を不丁寧に撮影しているような印象だが、実際は意識的に小西を突き放したように撮影して...終盤に恐怖感を増幅させて成功しているのである。 

 小西...マンセイ!!!である。しかし・・・彼女、生まれはカゴンマ・・・薩摩おごじょである。会津出身のあたいは、人間としてはやっぱり嫌いなのであった。うーん・・・上げたり下げたりですまん。


まんま不気味で怪奇な小西先生

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本日の出来事

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 今日は、水道橋から神保町、一回会社に戻ってから末広町から銀座線、見附で丸の内線に乗り換えて西新宿、西新宿で営業の後、丸の内線で終点の荻窪へ。荻窪のおなじみ客さんを訪問して「役に立たない情報」を提供。その後、総武線で帰宅直帰。津田沼のディスクユニオンにCDを売りに行ってもらったナマコと船橋で合流。
 
 船橋西武地下でお菓子をいくつか購入。大福の餡に牛乳が入った「白牛酪餅」を6個。懐中汁粉「日本海」3個(3個しか残ってなかった)に「こごめ大福」2個(2個しか残ってなかった)を購入したのだ。白牛は八千代の菓思巧房製のもの。千葉は、徳川将軍家が江戸時代に酪農を始めた土地であり、将軍へ「乳製品」を献上していた...のだが、この菓子はなんとも関係なく、伝統もない。しかし、結構美味しい。

 懐中汁粉「日本海」は島根県松江のお菓子。創業百余年の風流堂製造のもの。“日露戦争記念菓”という妙なものだ。お湯を注ぐと...日の丸の旗とロシアの国旗が浮かんでくるのだ。

 こごめ大福は1個200円くらい(忘れた)で高い。竹隆庵「岡埜」のもので輪王寺宮が褒めたお菓子だそうだ。賊軍出身のあたしにはなんとなく嬉しい。江戸時代にあったこごめ餅に餡を入れて「こごめ大福」として売ったのが始まりだそうだ。
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