大会出場日程

7月6-7日 関東選手権 東京 町田
7月12-13日 国体予選 大分市

8月17日 大分市陸上記録会
8月30日 第1回秋季陸上記録会 大分市

9月6-7日 ジャパンパラリンピック 山口
9月14日 一般県大会 大分 竹田市
9月27日 第2回秋季陸上記録会 大分市


お問い合わせはこちらまで  info.mayanakanishi2014@gmail.com


1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
2014-06-13

私達の夏

テーマ:ブログ
「10年間続けて来た高校生の指導はこれで終わり」

そう語るコーチの言葉は心なしか寂しそうで、しかし、希望にも満ちあふれ、そんな瞳のキラメキはかける言葉を必死に探す私に、妨害を働いてみせた。

どっちなんだ。コーチ。どっちなんだ!泣きたいくらい悲しいのか?!違うのか?!

改めて、一つの目標を達成する為には多くの時間と労力と協力が必要で、どんなに沢山の方と努力を積み重ねても最後は自分の力で勝利を掴まなければならない厳しさと、目の前で必死にもがき苦しむチームメイト、いや、、家族といっても良いであろう、そんな大切な人になす術無く、とめどなく流れ落ちる涙を周囲に隠しながらただ、ただ、見つめる事しか出来ない儚さを感じさせられた。

私は言葉を失ってしまった。

限りなく溢れ出す後悔の念。

しかし、コーチは言った。

「辛いのは選手が一番辛いんよ。」

コーチの心の傷を癒そうと必死に言葉を探している事が見透かされた気がして、恥ずかしさを隠す様に笑った。


怪我。

それは治療をすれば確かに治る。
しかし、実は心にも傷を負っていることに気付いてあげないといけない。

その心の傷は、厄介だ。
だって十分反省しているし、後悔しているし、やっぱり出来る事なら怪我なんてしたくないのだから。

そしてなにより、やっぱそんなかっこわるい自分の姿をみせたくないし、弱い自分だって表に出したくない。

でも沢山の人がその傷を何度も何度も開く。
この厄介な傷は開けば開くほど心の奥深くへと隠れていく。

例えて言うならば、多くの傍観者の前で出産を経験する様なモノだ。
このonlooker(オンルッカー)達はただ何気なく眺めて、ただ何気なく感想を口にするだけなのだが、当事者は何とも言えない苦痛なのである。

出産の痛みは男性が味わうと死んでしまうと言われるほどのもの。
そんな人生最大の痛みと悶絶している姿をそうそう他人にさらけ出せるものではない。
時には愛しているからこそ、家族にも見て欲しくないという人もいるくらいなのだから。
妻の出産に立ち会ったがために色々と病んでしまったという男性に会った事もある。

それだけ、sensitive(センシティブ)な問題なのだ。

ちなみに、私は結婚もしていなければ出産の経験もないので、ここでこれだけ力説しているがその痛みは全く想像がつかない(((( ;°Д°))))

しかし、とても適切な例え話であると得意げにパソコンのキーを叩いている。


さて、話を元に戻そう。。。。

だからこそ傷口を開かれない様に平然を装って見せるのだ。
でもそれは根本的な問題を解決したとは言えない。
だたのその場しのぎでしかない。


そのうち恐怖で気持ちよく走れなくなるのだ。

その恐怖を忘れた頃にこの厄介者はまた姿を現す、もっと大きな怪我とともに、、、。



私は日本選手権の1週間前に怪我をしてしまった。
私はコーチに申し訳ないと思った。

「怪我をさせてしまったのは、俺のせいやけんの、本当にすまなかったわ。
でも、高校生の指導が終わったらずーっとついて指導してやれるけんの。夏までは高校生も最後の夏やけん、すまんの」

そういうコーチにやっぱり私は申し訳ないと思った。
でも、それと同時にこの人となら東京までやっていけると思った。

初めてだった。

一緒に責任を被ってくれる人。
私はついに出会う事ができたのだ、探し求めていた人に。


この二日間、全九州高等学校体育大会北九州陸上大会の応援に行った。
去年の冬から共に鍛錬を重ねてきた八種競技のてっちゃんの応援の為だ。

てっちゃんは、コーチの計画通り順調に競技をこなしていった。
何度かヒヤッとする場面もあったが、そういう時の絶妙な言葉掛けを行うコーチは私の誇りだった。

最終種目の1500m。

私の日本選手権の幅跳びを終えると串カツを味わう事もなく飛行機に飛び乗り、てっちゃんの1500mの克服のため帰郷したコーチの思い。

そんな思いを背負った1500m。

インターハイにいけるのは上位3人。
てっちゃんは4位。3位との差は12点。

ピストルが鳴った!!!!

400m通過。
800m。。。。良いペースだ!

私は勝利を確信した!!!

そのとき!!!!!!!!!!!!!!!!!!

てっちゃんがおかしい!
明らかに右足をひきずっている!

つった足を引きずりながら懸命に走るてっちゃん。
ついに、トップから最下位に落ちてしまった。

「てっちゃんの将来の為に、棄権させてあげて」

チキン・ナカニシは言葉を必死に押さえ込んだ。
大粒の涙がこぼれた。

でも何もしてあげれなかった。

思い通りに動いてくれない足でてっちゃんは残り2周を走り切った。

拍手喝采。

てっちゃんの最後の夏が終わった。

私と出会っていなければ、今年で高校生の指導を最後にしようとコーチは思わなかっただろう。
私と出会っていなければ、もっとじっくりコーチと練習できたであろうてっちゃん。

もう今年の冬は一緒に私の大嫌いな坂道ダッシュをする事はないんだね。
ギャーギャ、ぶーぶー文句をいいながら坂を走る私、いつもその頂上にはてっちゃんが薄ら笑いで立っていた。

槍投げの時に指を痛めて、もう一度ホーム確認をするてっちゃん。
その横で、私は調子に乗って投げた事もないくせにヘタクソな槍投げを披露し、コーチは、爆笑しながら「てっちゃん、たまには悪いお手本を見るのもいいなぁ」といいながら私達の気持ちを和やかにしてくれた。

もう、明日からてっちゃんは競技場にいないんだね。

私はてっちゃんになにかしてあげれていたのかな?
私はてっちゃんから若さを吸い取るばかりで、足をひっぱってなかったかな?

今の私には、コーチにもてっちゃんにも何も言ってあげれない。
でも約束したい。

私はもう絶対に怪我をしない!
怪我をする要素がわかってるなら、心を鬼にしてでもその要因に背を向ける。
少しでも違和感を感じたらチキン・ナカニシを呼び起こす。

だから、私が、てっちゃんの思いを世界に連れて行く。

絶対にこの人(コーチ)をオリンピックに連れて行きたい!!

だから、てっちゃん、コーチ。
今日が「終わり」ではないよね?

まだまだ、私達は夢の途中なんだ。



「10年間続けて来た高校生の指導はこれで終わり」

「来週からはお前に集中するけんな。俺はなお前を東京で世界一にする自信はあるわ」


悔しくて、寂しそうで、しかし、希望にも満ちあふれた私の瞳はキラメキ、なんの言葉も必要とすることなく、自分の向かうべき場所へと歩を進めた。

自分をこんなに信頼してくれるコーチから溢れた言葉の一つ一つが、まるで恋人から愛の告白させているかのように錯覚してしまう独身貴族MAYAは恥ずかしさを隠す様に笑った。

気が付くと、整骨院のベットの上で冷凍マグロの様にされるがままに治療をしていた、そんな私の2日間は白銀の世界(シーツ)の上で終わりを告げた。





皆さん、明日、テレビ東京「Crossroad」夜10時30分~私の特集流れます!
良かったら見て下さい!!!


中西麻耶さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

読者になる
1 | 2 | 3 | 4 | 5 |最初 次ページ >>
Ameba芸能人・有名人ブログ健全運営のための取り組み