ちょっと前の『週刊金曜日』(2013年8月9・16日合併号)で、美輪明宏さんが日本国憲法について語っていました。現在の日本国憲法の大元には、植木枝盛の草案が流れているということを仰っていて、最近すっかり忘れていた“植木枝盛”の存在を思い出したのです。


※戦後のGHQが日本国憲法草案の下敷きとしたものが、鈴木安蔵作成の「憲法草案要綱」といえる。これは、鈴木自身が枝盛の『東洋大日本国国憲案』などを参照したものだと言っている。[外崎光広『植木枝盛の生涯』高知市文化振興事業団、1997]



若い一時期、けっこう枝盛にハマっておりました。

理由は例によって(笑)浅くくだらなくて、廃娼論を唱えているくせに遊郭に入り浸っているようなアンバランスさ、謎の早死に、とかそういうロマンチ要素でした。だいたい自由民権運動とかむずかしくてよく分からなかったし。



ずっとまえですが高知に旅行に行ったとき、高知市立自由民権記念館を訪れました。ここでの枝盛は、かなりのスター扱いアップで驚愕したおぼえが。やっぱり地元のスターなんだ! 幕末維新の有名人・板垣退助をしのぐのでは? という印象の民権マスコットぶりでした。



現在、同館には、枝盛の書斎を移築復元して公開しているそうです(2011年より)。同館だより「自由のともしび」によると、なんと「原稿執筆中の枝盛に出会えます」ということで、人形が鎮座ましましています。写真を見る限り、うわさの「桃色の壁」も復元されているようです?


枝盛には「人格修練の道場」である書斎は「神聖にして大事の場所」だから立派にしたい、という信条があったようです。「人は書斎に静座し、黙想し、読書することによって人格を養い……の結果がピンクの壁かあ。いいなあ、枝盛、たまらんわあ。[外崎光広『植木枝盛の生涯』高知市文化振興事業団、1997]



記念館では、「土佐民権しおり はさむくん」というものを買いました。板垣、枝盛、片岡健吉、楠瀬喜多、中江兆民の5枚入りで、それぞれの写真と名言が載っています。枝盛はもちろん、「自由は土佐の山間より」!! さすがのナイスコピーライティングですよね~。

この名を冠する日本酒(司牡丹の純米酒)もあるんですよね。土佐に、いや高知に行ったときにもちろん買いました。はっえっ、いまはネットで簡単に手に入るな。いい世の中になったもんだ~音譜


しかししおりは、肝心な枝盛のを失くした……おそらく、なにかの本に挟まっているのだろうなあ……


くじょう みやび日録-枝盛
▲松平健じゃないよ! 松山ケンイチくんだよ!!


枝盛、けっこうマジでいわゆるイケメンなんだよな……

枝盛検索しようとしたら、候補に「植木枝盛 イケメン」って出てきて吹いた(笑)