中山隆嗣の「活殺自在」

武道と癒しを中心に、生き方、日々のことを綴ります。

NEW !
テーマ:

 先週の土曜日の稽古の話の続きです。


 先日のブログで「回し蹴り(まわしげり)」中心の稽古を行なった、と書きましたが、そこではきちんと極めるためのポイントについて、正確にコントロールすることの大切さとその稽古の話を中心に綴りました。


 タイトルからお分かりの様に、今日も「回し蹴り」の話ですが、内容的には「蹴り」そのものの威力のところに視点を当てた内容になります。


 実際、いくらコントロールされた技であっても、触れる程度の内容であれば武技とは呼べません。しっかり相手にダメージを与えるだけの威力を要します。


 ただ、現実には初学者に両方を同時に満足するだけの質を求めるのは無理です。特にコントロールのほうはかなりの稽古と時間を要するものです。


 では、威力のアップついてはどうかと見てみれば、今度は変な力みが出るケースが多くなり、それが逆にパワーダウンにつながるケースも出てきます。


 いずれもきちんとした身体意識・身体操作の結果で得られるものですが、稽古ではまずポイントをきちんと頭に叩き込み、そのイメージで数をこなすことが必要になります。先日もお話しした通り、この日は「回し蹴り」にと特化したため、結構数をこなすこともでき、いろいろな種類の技をこなした場合とは違った内容にしたつもりです。


 そこから稽古の趣旨を理解してもらっていれば良いのですが、今日はその認識のサポートの意味も含め(このブログは道場生の人も見ているので)、お話ししていきます。


キックミット 回し蹴り















 この日、キックミットを使った稽古を行なったわけではありませんが、パワフルな「回し蹴り」のイメージとして以前の稽古の時の写真をアップしました。「蹴り」により、キックミットがしっかり「く」の字のなっている様子がお分かりになると思います。


 このイメージで実際に蹴ることができれば、画像からもお分かりの様に「裏三寸」のイメージに近くなります。この時の稽古では、実際に人体に対して蹴るわけではないため、躊躇なく蹴ることができたのでしょう。


 「蹴り」の際の使用部位については、間合いにもよりますが、あるいは「背足(はいそく)」を原則としますが、上級者の場合は「上足底(じょうそくてい)」で蹴ってもらうことがあります。


 この日は、重い「回し蹴り」を想定してもらいましたので、比較的そのイメージで蹴りやすい脛や「背足」を用いての稽古にしましたが、本当に蹴ったら相手のダメージが心配ですから、当たる瞬間に「蹴り」のスピードを減速し、相手に触れる程度で止めるようにしてもらいました。それでもきちんと行なえば、技の重さは実感できますし、そういう身体感覚を身に付けることも大切です。


回し蹴り 2
















 さて、ここで写真と上のイラストを見比べてもらいます。


 とは言っても、写真のほうはキックミットに当たった瞬間ですので、比較しようがないところがあります。


 それは膝のかい込みの部分で、写真のほうがどうなっているかについては分かりにくいと思います。


 でも、このブログの読者の方ならばお分かりの様に、直真塾ではイラストのように大きく横に膝を開いて蹴るようなことはしていません。もっと膝の角度を絞るような感じで行なっています。もっとも、間合いと「蹴り」の高さによってはイラストのような感じになる場合もある、ということは先日のブログでもお話ししました。


 ただ、先日もお話しした通り、この日は全て中段を狙ってもらいましたので、膝のかい込みの部分はイラストのようではなかったことをお話ししておきます。そのため、前述した写真とイラストの違いは膝の部分を指しているわけではありません。


 ではどの部分かと言うと、上肢の処理です。


 改めてご覧いただきたいのですが、写真では「蹴り」の方向とは逆に動かしていますが、イラストのほうは同じ方向に動かしています。後者のほうは「ナンバ」的な身体意識になっており、体重を活用しようと思う時の身体操作になります。前者のほうは、蹴る時にバランスを取ろうとして行なうものですが、そのことにより、本来は蹴る方向にもう少し体重が乗せられるのに、上肢の操作がブレーキの役目になり、今一つ威力が減じることになります。


 それに対して、「ナンバ」的な身体の使い方をした場合、威力を減じる動作がない分、重い「蹴り」になります。当たる直前に「蹴り」の速度を減じてもらっていますが、それでも受け役の人は技の重さを感じてました。


互いに構える


















 先日のブログでは、この日の稽古はペアを組んで行なった、ということを書きました。上のイラストのような状態での稽古というわけですが、相手の両上肢上手くかいくぐり、体幹部に「蹴り」をヒットさせるようにする、ということになります。でも、攻撃側が奥足で蹴るか前足で蹴るか、ということで内容が変わってきます。

 実際の稽古ではいずれのパターンも行ないましたが、奥足で蹴る場合、冒頭の写真のような感じでしっかり腰を入れての「蹴り」が可能です。


 そのため、このパターンでは、前述のように当たる直前に減速してもらうものの、体重を乗せる感覚は良く掴めます。


 そしてもう一つのパターン、前足で蹴るという場合ですが、この場合は奥足を前足のところまで動かし、その上で構えている時に前足になっている側で蹴ることになります。


 ここで上手く相手の両上肢をかいくぐって蹴るためには、斜めから蹴るようにすることが大切で、運足もそうなるようにします。最初、何も言わない段階ではそのまま前方に奥足を進めている人がおり、蹴った時の打突部位が相手の奥の上腕部になっていました。


 意図的に上腕にダメージを与えるつもりであれば武技となりますが、大抵の場合、そこまでの意識が無く、何となくその辺りを蹴る、というケースが多くなります。こういうところは稽古している時にとても気になるところであり、この状態はまだ武術としての稽古の域ではないことを意味します。


 全員に同じ意識で、というところまでは求めませんが、少しずつそういった認識ができる人が増えてもらうことを願っています。


 今日のブログの場合、防御についてもお話しすることをタイトルでも示してあります。


 今、前足で蹴る場合をお話ししましたので、その一例をその方法で攻撃した場合、ということで説明しましょう。


 この場合、もう一つの体重をしっかり活用した場合よりも軽い技になるため、受ける側も比較的楽です。


掌底  そして、その時に使用するのは「掌底受け(しょうていうけ)」です。


 左に「掌底」のイラストをアップしてありますが、「・」で示されている部位で相手の膝の大腿部側を受けます


 相手の下肢のどの部位に当てるかが大切で、このコントロールができなければ今回稽古した技は要を成しません。


 ここで注目していただきたいのは、技の名称としては「受け」と表記しましたが、武技として説明している時には「当てる」と記しました。


 つまり、ここでの「掌底」の用法は、目的が「受け」であっても、実際の行為としては当てるくらいの意識が必要、というわけです。


 それは上肢と下肢という、そもそもがパワーの違いを有するという前提があるからであり、かつ、その意識による技が思わぬ効果を生むからです。


 前述のように、接触部位は膝のすぐ上の大腿部ということにします。その際、「蹴り」の軌跡と「掌底」の軌跡が上手く作用すれば、下腿部だけが「慣性の法則」により蹴った方向にそのまま進もうとしますが、その動きの中心となる膝関節の動きが封じられているため、「蹴り」の威力が強ければ強いほど膝関節に負担が強くかかる、ということになります。これがこの「蹴り」の効果的な防御の一例になりますが、身体の仕組みを知っているが故の技になます。


 ここでお分かりの様に、武技というのは単なる身体の動きのマニュアルではなく、もっと精緻なものである、という認識を必要とするのです。







 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 昨日の続きです。


 山本有三記念館を後にして、井の頭公園を訪れました。


 今日も写真と共に綴っていきますが、時系列は実際とは異なります。写真と共に思ったことを書いていきます。


井の頭公園 池















 井の頭公園というと池が有名で、春になればその周囲がサクラで埋め尽くされ、大変きれいです。


 今はまだその時期ではなく、ただの木だけ、といった感じですが、あと1ヶ月少々で見違える景色になります。


 その頃になると平日でも大変な人ごみになりますが、一昨日は平日ということもあり、休日はボートで一杯の池も、1艘も見かけませんでした。


井の頭公園 白梅
















 昨日のブログでも白梅の写真をアップしましたが、今日は井の頭公園の梅を青空をバックに掲載しました。


 山本有三記念館の場合同様、紅梅よりも白梅のほうがしっかり咲いていました。


 ここでは雲一つない青空を背景にできたので、花の白さがより際立っています。


井の頭公園 春の花















 井の頭公園の梅は、ある一角にまとめられていますが、その足元にも花が咲いていました。


 ランダムに咲いていましたので計画的に植えられたものではないのでしょう。だから、花の名前も表示されていませんでしたが、たとえそうでもしっかり春を感じさせてくる光景でした。


 これからもっといろいろな花が咲く時期になりますが、今から楽しみです。


井の頭公園 湧水
















 園内を歩くと、水が湧いているところがあります。


 その水は池に注いでいますが、ご覧の通り底のほうが白くなっています。


 以前とは様子が異なっていますが、よく見てみると白い小石が敷き詰められています


 このような状態になっている様子は初めて見ましたので、とても新鮮でした。


井の頭公園 池 羽を休める水鳥
















 再び池の様子ですが、水面に杭が出ているところがあります。


 この日はちょうどその上で鳥が羽を休めているシーンを見かけました。


 それが上の写真ですが、あいにく花や鳥の名前には詳しくないので、何の鳥かは分かりません。


 でも、今まで見たことがなかった景色でしたので、思わずシャッターを切りました。


井の頭公園 沈丁花

















 昨日のブログにも書きましたが、この日は吉祥寺に用がありました。


 吉祥寺に行くために公園を抜けようとして時、とても良い香りがしてきました。


 私が好きな沈丁花の花の香りです。


 この香りがすると春の訪れを感じていますが、ご覧の通り、まだ満開というわけではありません。


 でも、ここに来て、改めて本格的な春の到来を予感させてくれることになりました。

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 昨日、吉祥寺に用があり、徒歩で玉川上水から井の頭公園を通って行きました。


 梅の話を聞くことが多い今、山本有三記念館や井の頭公園の梅はどうなっているか、という思いもあり、久々の散歩、という感じでした。


 今日は山本有三記念館のことを、写真と一緒に綴っていきます。


山本有三記念館・裏庭から

















 上の写真は、裏庭から記念館を捕ったものです。


 基本的には晴れでしたが、時折雲がかかるという状態で、最初に記念館を捕った時には陽が射していない時でした。


 でも、小さな雲でしたので、少し待っていると雲が切れ、陽の光を浴びた記念館の様子を撮ることができました。


山本有三記念館・白梅















 記念館の玄関の横の白梅です。


 思った以上に咲いており、風が強かったせいもあり、少し花びらが散っている状態でした。


 花をアップして撮った写真もありますが、あえて背景も意識して全景を撮ったものを掲載しました。


紅梅

















 白梅の横に紅梅が咲いていました。


 個体差でしょうか、咲き具合が異なり、こちらは白梅のようになるにはもう少し、という状態です。


 それで、咲いている花を青空をバックに撮ってみました。


庭の花
















 足元に目を向けると、梅以外の花も咲いています。


 種類こそ少なかったのですが、そのうちの一つです。


 もう少し暖かくなれば、もっと他の種類の花も見ることができると思います。


山本有三記念館・裏庭















 この時期、裏庭の木の葉は全て落ち、ちょっとさびしい光景です。


 でも、これが次の新しい芽吹きの準備と考えれば、イメージが変わります。


 この様子が新緑のころから濃い緑になり、そして紅葉の時期を迎える、ということになります。


 毎年のことですが、身近なところでも感じる自然の営みです。


池の水















 記念館の裏庭には池があります。


 上の写真は、その池に注いでいる水の様子を撮ったものです。


 水の写真はもう少し暖かくなってからのほうが良かったかなとも思ったのですが、暖かい日差しの中で撮った写真でしたので、最後にアップしました。


 この後、井の頭公園に向かいましたが、今日はここまでにしたいと思います。

AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 先週の土曜日の稽古の話です。


 最近は連続技やその用法を意識するための組稽古が多くなっていますが、その一環となるような内容になりました。


 試合の傾向を見ると、「蹴り」の場合、「回し蹴り(まわしげり)」が頻繁に出されていますが、出場する道場生を考慮すると、それに即した稽古も必要になります。そういう前提がこの日の稽古のテーマにつながったわけですが、直真塾の場合、攻防のいずれか一方に偏る意識はありません


 つまり、「回し蹴り」の稽古を意識するということは、相手がその技で攻撃した時にはどう防ぐか、というところも意識し、攻防のいずれの質もアップすることを考えます。今回もその前提で稽古し、前半は攻撃側の立場に立ち、後半はそれをどう捌くか、という内容で行ないました(ただ、今日の話は前半の稽古の一部です)。


 ここからが具体的な稽古のことですが、今回は単独で蹴る、ということは行ないませんでした。タイトルにある、極めるためのコツ、というのは、「蹴り」自体の質という視点からの話ではなく、蹴る時に気を付けるポイントとしての意味です。したがって、この日の稽古は最初からペアを組み、その上でどう工夫すれば効果的な技になるのか、という意識で行ないました。


互いに構える


















 この時、ターゲットは中段としましたが、特別なアドバイスはしませんでした。まずは各自が思い描くところでの「中段回し蹴り(ちゅうだんまわしげり)」を行なってもらったわけです。


 こういった感じの稽古はよく行ないますが、ここから各自の癖であったり、アドバイスをすべき箇所を見つけていきます


 同時に、ある課題を与えた時、それに対してどう意識し対応するか、というところを観ています。これまでのブログにもそのようなところから書いている箇所がたくさんありますが、特に今回は技を一つに絞っていますので、ちょっとした違いとそれによる結果について気付いてもらえるようにしました。


回し蹴り 2
















 さて、その「回し蹴り」ですが、よく行なわれる基本的な様子を示したのが上のイラストです。


 ただ、このブログではよくお話ししていますが、直真塾では膝のかい込みをここまで広く取りません。


 それは特に「蹴込み」を意識する時ですが、もっとかい込みの角度を絞るようにし、急所のガードを意識します。


 もっとも、近い間合いで上段を蹴る時には膝のかい込みを高くすることが必要になりますので、必ずしも絞ったかい込みだけというわけではありませんが、今回の稽古のように、通常の間合いで中段を蹴るという場合は、それなりに絞った角度を意識することが必要になります。


 つまり、蹴る状況により、膝のかい込みという「蹴り」の基本要素が変わってくるわけですが、同様の意識が他の部分にも見えてきます。


 というのは、この稽古を行なう時、単に中段を蹴るという指示だけで、特別なアドバイスはしなかった、と書きましたが、そこから「蹴り」一つ行なう場合でも極めるために必要な意識を持つことの意義を考え、実践して欲しかった、という意図が裏にあったからです。


 もう少し具体的にお話ししますと、ここではきちんと構えた相手に対して蹴ることになりますが、冒頭のイラストに示した通り、互いに構えています。攻撃をされれば、その状態から防御し、反撃を試みることになりますが、それ以前に勝負を決める、ということがここでの稽古のイメージです。そのためには、相手の隙をうまく利用し、そこを効果的に攻めることが必要になります。


 ここで意識してもらいたかったのがこの点で、相手の構えの隙を見つけ、そこを正確にコントロールした技で攻撃をする、というのか私の稽古のイメージだったのです。このような観察、あるいは身体操作の部分は、このブログによく登場する「見えない技」の一つであり、全ての武技に通じる大切な要素です。


 文字通り、見えないわけですから説明も習得も難しいところではありますが、意図して稽古することで身に付いてきます。私は無駄に回数をこなす稽古は奨励しません。そのような根性論的な稽古ではなく、技をきちんとイメージングし、きちんと極まった時の様子を頭に思い浮かべながら、そのためには身体をどう動かさなければならないのかを常に自身に問いかけた上でしっかり数をこなす、ということを奨励しています。


 技を身に付けるための数稽古が必要なことは十分理解していますので、そのような稽古もしっかり行なっていますが、要はその稽古の内的な質を合わせて行なうことが必要としているわけです。


 だからこそ、あえて考えてもらうような稽古をするわけですが、どうしても技量の差があり、考えてやっている人とそうでない人を分かれます。


回し蹴り1















回し蹴り2
















 昔の稽古風景を撮った写真の中に参考になりそうなシーンがありましたので、それをアップしてみました。


 便宜上、最初の写真を「A」、2枚目の写真を「B」とします。


 「A」の場合、指定は中段ということですが、少々高めになっており、その結果、相手の上腕を蹴っています。もちろん、上腕へのダメージを意図して蹴る、ということならばきちんとコントロールされていることになるでしょうが、ここでの課題は構えをかいくぐって体幹分を蹴る、ということです。


 その点「B」の場合、相手の前手の肘の少し下を蹴っており、隙のある部位に対してコントロールしていることになります。間合いや相手との体格差、具体的な構えの状態などになり、細かな下肢のコントロールが要求されるところですが、ここでの稽古はそういうところが目的の一つだったのです。


 もちろん、「蹴り」そのものに対するアドバイスもしましたが、そこまで書くと長くなりますので、今日はここまでにしておきたいと思います。






 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 
いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 先週の火曜日に稽古した連続技の話になります。


  ただ、今日お話しする技については、ペアを組んで稽古していませんので、単独稽古だけになります。


  というのは、タイトルでもお変わりのように、「飛び蹴り(とびげり)」を極め技にしている、という点が関係します。昨日までお話ししている技の場合、コントロールが比較的容易ですが、飛び技の場合、それが難しく、変に躊躇した内容であれば伸び伸びとした技にならず、攻撃側を意識した内容になれば、まだ実力的に問題のある人が上手く対応できず、怪我をする可能性があります。


  そういうことを考える場合、ここでは単独稽古中心にし、攻撃の部分を十分意識した内容にしようということで、あえて単独稽古のみにしました。それだけ出席者の実力にはバラつきがあったというわけですが、ブログでは技のポイントについて説明していきます。


 連続技として稽古したわけですから、最初の仕掛け技があります。



中段前蹴り 蹴込み

















 それが上に示した「前蹴り(まえげり)」です。


 こういう連続技を稽古する時は、どういう設定をイメージするかが大切で、単に身体を動かすだけでは不十分です。中には、武技というのは身体に染み込ませるものだから、とにかく数をこなすことが大切、と考えている方もいらっしゃると思いますが、数をこなすこと自体、私も大賛成です。


 ただ、数をこなす稽古の際、身体を動かすだけであれば、それはただのエクササイズです。武技として意識するならば、この動作がどういう効果を持ち、どういう時に使用すれば良いのか、ということをイメージしながら行なうほうが、それこそ咄嗟の時に身体が反応するようになります


 このような意識の有無は、「形(かた)」の動きをを組手にも活用するところにも転用でき、それがきちんとできれば、よく耳にする「形」は「形」、組手は組手、といったところも違ってくるはずです。


 このブログで何度もお話ししているように、「形」には武術体作りと武技の伝承があり、組手の稽古には戦う時の心を養成し、間合いやタイミングといった感性を磨く役目があります。だからこそ、「形」と組手は両輪のような関係になるわけで、いずれかに偏ってはならないのです。


 それを念頭に今回のような連続技として基本の中で行なう時は、その技が使用される時の状況をイメージして行ない、稽古の質をアップし、実際に自分の技として用いられるようにすることが大切なのです。


 では、この「前蹴り」をどういう意識で行なうかということですが、ここでは相手が思わず下がってしまうような、迫力に満ちた「蹴込み」であることが大切です。「蹴り」のパワー・スピード、踏み込みの間合い、気迫など、当たったらまずい、と思われるような質を有することが必要なのです。


 こういうことは多分に心理戦も関係してくることであり、だからこそのイメージングが大切になるわけですが、基本的には自分が戦いの主導権を握っている時に行なうことになります。だからこそ、「蹴込み」が効果的に作用し、相手も思わず下がってしまう、という状況を作りやすくなるのです。



二段蹴り


















 その上で行なう技として稽古したのが「二段蹴り(にだんげり)」です。


 相手を追い込みながらの「蹴り」ですから、ここでも間合いのことが大切になります。


 設定として、最初の「前蹴り」で相手が気迫に押されて後退している、ということにしていますので、ここでもその勢いを止めないようにして行なうことが大切で、稽古では高く飛ぶというよりも、遠くに飛ぶ、という意識で行なってもらいました。


 もちろん、間合いや相手のどの部位を攻撃するかというところから、高く蹴り上げる場合もあります。これは思ったよりも相手が下がらず、想定よりも近間であった場合の「蹴り」ということになりますが、上段を蹴り上げるイメージで行ないます。私が入門して間もない頃に見た試合のシーンの中に、「二段蹴り」で相手の面を大きく蹴り上げる場面がありましたが、そういうイメージが私の中にある技です。


 この日、もう一つ稽古した連続技があります。仕掛けの部分は冒頭にお話しした「前蹴り」ですが、極めとして行なった技が異なります。


回し蹴り 2



















 上に示したイラストは「回し蹴り(まわしげり)」が、極め技として用いたのはそうではありません。


 今度は「飛び回し蹴り(とびまわしげり)」を行なったのです。適切な画像がなかったので通常の「回し蹴り」の様子をイメージとしてアップしましたが、稽古では「前蹴り」→「飛び回し蹴り」の連続技を稽古しました。


 実はこの連続技は昔、私の得意技の一つでした。


 ただ、この技で相手を病院送りにして以来、自分の技としては封印していました。


 でも、効果的な連続技であることは、私自身がよく知っていますので、今回の稽古メニューに入れました。きちんと使いこなすには、前述したような条件設定が整った時、ということになります。


 稽古の際、「飛び蹴り」が入った技はきつい、という感じになっている人も人もいましたが、そのような感じで行なうのではなく、他の技同様、きちんとイメージングした上で行なうことを期待しています。


 もっとも、稽古では疲労度のことも考慮し、一定の回数ごとに休憩を入れ、空手関係のエピソードを交えながら行ない、第1部を終了しました。






 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 





いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 今日は千唐会東京都本部のミーティングがあります。

 

 例年この時期に行なっていますが、今年は少し日程がずれました

 

 1月に行なわれた全国代表者会議の様子を伝え、今年の行事関係の立案などを行ないます

 

組手試合1

 

 主たる行事は都大会(上の写真は昨年の大会の様子です)と、講習会になります。

 

 今年は熊本地震の関係で延期になっていた世界大会が開催される予定ですので、それに伴う講習会等(審判講習・強化練習会)が計画されています。

 

 東京都としてはどうするか、というのがメインになると思いますが、意見を交わし、実りのあるものにしたいと思います。

 

 そろそろ出かける準備がありますので、今日はこの辺で…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 いつものテーマでブログを書いていたら、画像が上手くアップできません

 

 適切なサイズに変更しようと、いつも通りやっているとドンドン小さくなっていきます

 

 また、アップした時の様子を確認する時、編集ページの下にある「表示を確認する」というボタンを押しても、「!」マークが出て作動しません

 

 私のブログは画像がなくては話が進みませんし、文字と画像のバランスも考えます。

 

 この状態では、いつものパターンでのブログはアップできませんので、今日書く予定のテーマは後日に回すか、このまま公開しないことになるかもしれません

 

 申し訳ありませんが、ご了承ください。

 

 原因が編集エディタにあるかもしれないので、このブログに限り、変更して書いています

 

 なお、これまで使っていたエディタのほうが、私には使いやすいので今後も変えるつもりはありません。

 

 今日のテーマがいつもと異なり、読者の方には申し訳なく思っております

 

 

 

 

 

いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 昨日の続きになります。


 火曜日は最初、試合で使える連続技、というテーマで稽古し、続いてその技をペアを組んで行ないました。後者のほうは、間合いなどを考慮した内容ですが、同時にその「返し」も行なうというところまで稽古し、一つの技を両面から意識しました。


 今日のお話しでもその一例をご紹介することになりますが、具体的には「手刀打ち(しゅとううち)」の連続技になります。昨日ご紹介した技も極めは「打ち技」で、そこでは「裏拳打ち(うらけんうち)」でした。


 「突き」と比べ、「打ち技」の場合は間合いが狭くなりますし、引きをきちんと行なわなければ武技としての威力も欠け、また試合でも1本の判定を得にくくなります


 でも、接近戦で思わぬ角度から放たれる「打ち技」の効果は大で、いろいろな間合いで駆使できる技を持っていることは武術家として必須のことですから、実際に使える技として稽古でも重視しています。


 ただ、その効果を得るには武技としてのポイントを熟知しておく必要があり、この日の稽古ではそういう点を念頭に行ないました。


 一般に、組手で連続技を意識する時、上下左右の方向を考えます。そのことで相手の気を散らし、極めをより効果的に作用させるわけですが、昨日のブログでお話しした技の場合は右足にによる「足払い(あしばらい)」ということで、下段に対して左回りの方向で仕掛けました。その上で今度は上段に対する「裏拳打ち」を右回りの方向で放ちました


 このパターンは前述の原則をそのまま活用していますが、この原則の裏を取って同じ流れで攻撃する場合もあります。今日お話しする技はそれに該当するわけではありませんが、それぞれで連続技を考える時の参考になればと思います。


 話を元に戻しましょう。今回の技の場合、前述の通り「手刀打ち」の連続技になりますが、それを正確に表わした画像は持っていません。でも、似たものはありますので、それをアップし、説明を加えていきたいと思います。


基本型Ⅲ 手刀打ち













 上のイラストは、「基本型Ⅲ(きほんかたさん)」に出てくる技ですが、「手刀外回し打ち(しゅとうそとまわしうち)」の後に「手刀螺旋打ち(しゅとうらせんうち)」に連続しているところです。


 この日の稽古では少しアレンジし、仕掛け技の部分を変えました。


 イラストの技の場合、前述した連続技の原則に準じたものではないケースですが、この日に稽古したのは「手刀打ち下ろし(しゅとううちおろし)」を仕掛け技にしましたので、軌跡が上から下になります。「手刀螺旋打ち」のところは同じですので、ここでは技の軌跡が床に対して垂直、そして床と水平という具合に変化しています。この技はその変化を効果的に活用しようというもので、全身で行なう転身という身体操作は相手の注意を引く箇所になります。


 ところで、この連続技を単なる行為として眺めると、軌跡の異なる「手刀打ち」を続けて行なった、という技になります。このような程度の認識では、教わった側にすればそこまでで終了してしまうことが多く、もっと他の組合せを教えてほしい、というような顔をする人が多くなりますが、直真塾ではこのような段階ではまだ武技とは呼びません。単なる身体の動かし方の一つであり、それを武技にまで昇華させるには、このブログでよく登場する概念、「見えない技」の存在が必要になるのです。


 武技はちょっとした身体操作・身体意識の違いで、結果的にずいぶん異なったものになります。そのポイントを理解し、実践できるかどうかが武術家として大切になりますが、理は分かったとしてもそれを体現するところに時間がかかります。そこが稽古の存在意義になりますが、この日はまず、理の部分の理解と、その意識が実践された時の体験をしてもらいました。


 簡単に説明しますと、技の軌跡の違いで「手刀(しゅとう)」が大きく見え、そこに意識が集中し、仕掛け技としての目的を達成する、ということです。この理解のために、そのポイントの意識の有無による違いを個別に体験してもらい、同時にその様子を見学してもらう、それにより客観的な視点で理として説明した軌跡の違いを認識してもらう、という流れになりました。こういうところに時間が取られることになりますが、それが同じ時間を使っても紹介できる技の数が限られる理由になります。


 それでも技の質を掘り下げることを優先し、そこからまた別の技への転用を図れるようにすることが大切と考えています。「一芸に通ずれば万芸に通ず」という言葉の実践、というわけですが、前述したように、道場生はその実践となると難しいということを実感していました。ここで個別指導になっていくわけですが、アドバイスしたことを念頭に置き、数をこなす中で少しずつ自分の動きとして同化してもらえればと思っています。


 さて、今度はペアを組んで身の技を稽古し、その上で「返し」を行なった時の話ですが、ここでは「形(かた)」に登場するフォームの分解・解説の一例として説明・稽古しました。


三十六歩 双手手刀切り上げ  それが左にアップした「三十六歩(さんしーる)」に出てくる「双手手刀切上げ(もろてしゅとうきりあげ)むと呼ばれるところですが、この動作を活用した技を稽古したわけです。


 この日の稽古生の中には、「三十六歩」自体を知らない人もいましたが、稽古はしていなくても試合を見ていれば見たことくらいはあるでしょう、と振ってみましたが、それでもよく分からない、という人もいました。


 たしかに、この「形」は千唐流の中では上級者向けであり、この日の出席者の顔ぶれでは分からない、という人がいてもあり得ることです。


 だからといってこの「形」の稽古をしたわけではありませんが、イラストに示して箇所についてのみは理解してもらわなければなりません。


 そこで行なった稽古内容ですが、この日はこの動作を崩しから「投げ」へとつなぐ技として稽古しました。


 簡単にお話ししますと、イラストの右手の部分ですが、ここは相手が極めとして放った「手刀螺旋打ち」を受け、そのまま相手の上肢を巻き込んで固定している様子と理解し、その様に動かしてもらいました。


 そうなると、相手は瞬間的に固定されることになりますが、それと同時に左の「手刀」を相手の首に打ち当てます。もちろん、その部位は急所になりますので、それだけでも反撃時の極めになりますが、ここではそのような意識ではなく、喉に「手刀」を当ててから相手を後方に崩し、そのまま床方向に投げる、という技にしてもらいました。


 上肢を巻き込むところや床方向に投げる際の身体操作に難点がありますが、後者の部分は注意しなければ1回で相手にダメージを与えますので、この点は怪我をしないように配慮してもらいました。それでも、技をかけられる側としてはその感覚が分かる、ということを口にします。その実感を得られたことで稽古の目的を果たしたことになり、そこから本気のスピードで技をかけたら、ということを理解してもらいました。


 こういう稽古をする時、中には本気のスピードで行なおうとする人もいるかもしれませんが、武技として稽古する時には十分な注意をした上で行なわなければ、稽古がそのまま壊しの場になってしまいます。これでは本末転倒ですから、稽古時はこの点を強調しています。


 昨日もお話しした通り、稽古は他の技についても行ないましたが、今日はここまでにしておきたいと思います。






 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 



いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 火曜日の稽古の話です。


 この日も稽古は3部に分かれ、第1部が組手で使える連続技、第2部がペアを組んでの稽古、そして第3部が「形(かた)」でした。


 今日のブログはタイトルからもお分かりの様に、第1部の稽古の模様と第2部を合わせた内容になりますが、前者では4種類の技を行ないました。先日お話しした技とは異なるものです。


 当然、第2部のほうも前回とは異なった内容になるわけですが、当日の第1部と第2部は関連しているわけですので、今日は第1部で稽古した技について、ペアを組んで行なった場合まで含めて綴っていきたいと思います。実際の稽古ではそれぞれ別々に行ないましたが、時系列を考慮に入れずにお話しします。


足払い  左のイラストは「足払い(あしばらい)」の様子ですが、今日のお話しの仕掛けはこの技になります。


 このイラストの両者の位置関係ですが、今回の技でイメージしたものとは異なります。その為、このイラストは「足払い」のイメージとしてご覧ください。


 稽古では、互いに対峙した状態からの技、ということで行ないましたので、軸足となる前足の処理を意識しなければなりません。最初は何も言いませんでしたが、一通り数をこなした後、間合いを詰めて払うことをイメージしてもらい、前足を前に進め、「足払い」を行なってもらいました。


 そうすると、今度は「足払い」そのものの効果が薄れる人が出ましたが、しっかり払う意識をキープしながら、という注文を付けて行なってもらいました。もちろん、その際の身体の使い方についてもアドバイスしましたが、そこには各人の身体の使い方の癖もありますので、その点にも留意しながら進めました。


裏拳打ち  さて、「足払い」から続く技ですが、左のイラストで示した通り、「裏拳打ち(うらけんうち)」にしました。


 ただ、このイラストの技の場合、「裏拳打ち」のコースが床と垂直になっていますが、この日に稽古した技の場合、「足払い」によって崩れた相手の顔面に対して横方向からの技、ということで行ないました。


 その場合、「足払い」と「裏拳打ち」の軌跡が逆方向になるため、身体の使い方が大切になります。この点を疎かにすると、いずれの技も中途半端になり、技を仕掛けることがそのまま隙となり、思ってもいないタイミングで反撃される可能性が高くなります。


 ですから、「足払い」にしても「裏拳打ち」にしても、十分腰を使った技として意識しなければなりません。


 そのためには身体の中心軸がしっかりできていることが必要になりますが、こういうところにも基本で培うべき身体意識が見え隠れします。そこから改めて基本の大切さを理解してもらえればと思いますが、この日の稽古はその意識を前提としたものなので、できていない人の場合、自分にできる範囲内で頑張ってもらわなければなりません。


 ここでは実際の戦いの場で用いれば効果的、と思われる連続技として紹介し、稽古しているわけですから、「足払い」・「裏拳打ち」のいずれもそれなりの質を求めることになりましたが、極め技となる後者のほうが今一つという人がいました。


 少年部からの移籍組ですが、まだその時の気分が抜けないのか、その動きから迫力が感じられません。少年部の場合、1回の稽古に数十人が参加しますが、多少気が抜けていても個々に注意できない場合があります。


 でも、一般部の場合は1回当たりの人数を制限してありますので、個別に細かく見ていく機会が多くなります。だからこそ、前述のようなケースを見かけたら、しっかりアドバイスするわけですが、「打ち」のように上肢のしなりや手首のスナップを活用する技の場合、打ち出す部分と引きの部分を同等に意識することが必要です。


 稽古ではそういう点について個別にアドバイスしていき、ある程度の数になった時に次の技に進みました。


 ただ、冒頭でお話ししたように、今日はこの技を第2部で稽古した時のことに続きます。


 ペアを組むことで学べるのが、間合いのことです。


 最初のほうに話した運足も意識した上で、まず相手の前足を払う意識で行なうことが必要ですが、相手も払われるのをじっと待っているわけではありません。


 もっとも、最初から本気で稽古し、相手の下肢を払い続ければそれなりのダメージになります。ペアによってはそういう感じになり、下肢が痛くなって稽古を中断していた組もありましたが、そこまで行なえば数をこなすことはできませんので、多少加減するようにしてもらいました。


 もちろん、「極め」となる「裏拳打ち」の場合は、絶対当てないように、という注意の上で行なってもらい、この点はどの組も問題ありませんでした。


 そういう感じで進んでいた時、続いてこの連続技の返しの稽古をすることにしました。


 仕掛ける側は稽古した通りに行ないますが、設定は「足払い」が不首尾に終わったけれど、そのまま「裏拳打ち」に連続してきた、という設定です。


 その場合、受ける側は「裏拳打ち」の軌跡を読む必要があり、その上で相手の上肢のどの位置を受けるのがもっとも効果的かを判断し、実践しなければなりません。最初、この点を明確にしないまま、各自が思った通りやってもらいましたが、案の定、隙につながる状態になっています。


 これでは武術としての返し技にはなりませんので、個別に修正し、その上で身体の仕組みと武の理に従い、最も効果的な接触部位と、そこからの展開について説明しました。


 技の詳細のポイントについては長くなるので割愛しますが、受けた後、肩関節をどう極めるかが大切になります。この点については、技自体は異なるものの、その状態をイメージできる写真がありますので、それをアップします。


肩関節の極め















 それが上の写真ですが、前述のように、これは上肢の様子を説明するための画像です。


 注目してもらうのは、上肢と体幹部の角度であり、このような状態になれば動けなくなってしまいます。無理して動けば肩関節が外れてしまう可能性もあります。


 もっとも、このような状態になるまでに変な間(ま)があるようであれば簡単に抜けられますが、そこが武術としての意識が必要になところです。


 この日に稽古した技の場合、前述したようにこの写真のフォームではありません。そもそも、コントロールしている側の立ち位置が逆です。技の具体的な内容が異なるからですが、ここではその点をご理解の上、画像を上肢と体幹部の位置関係に絞ってご覧ください。


 技の詳細を示す画像はありませんので、いずれ写真を撮るなどしたら、改めてお話ししたいと思います。稽古では、この技を極めることで相手を崩し、そこから「下段突き(げだんづき)」で止めを刺すような展開になっている組もありました。


 他の技については、後日、お話ししたいと思います。







 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 



いいね!した人  |  リブログ(0)

テーマ:

 最近の「形(かた)」の稽古では、「鷺牌(ろうはい)」を行なうことが多くなっています。このブログでも何度か登場していますが、そこでこの「形」は鳥をイメージしたものという説明をしています。


 特に「開手(かいしゅ)」の部分をそういうイメージで見ると、それまで見えなかった武技の裏側が見えてくるような感じがします。もっとも、これは感性の部分に関係しますので、大抵の場合、そのような説明をしてもそのまま聞き流すケースが多いと思いますし、認識の内容もレベルによって異なってくると思われます。


 だからこそ、同じような話でも何度も繰り返すことになりますが、それぞれの段階で色々な理解の仕方をしてもらえれば良いと思っています。


 そういう中で、今日は特に鳥の動きを彷彿とさせる箇所についてお話しします。


 鳥の戦い方を見ていると、羽の使い方が独特です。というより、羽の存在というのは鳥の特徴ですから、それを戦いでどう使うかはとても重要なことでもあります。それを人間の戦いの中で活用するとどうなるか、というのが動物の動きを武技として活用する部分になるわけですが、それが前述した「開手」のところなのです。


鷺牌 鷺構えから手刀打ち




















 上のイラストは転身しているところではありませんが、「開手」の技のシーンです。


 左側は「鷺構え(さぎがまえ)」といって「鷺牌」に登場する独特の構えです。


 ここにも鳥の羽の動きを感じますが、武技として考える場合、ここは「受け」として意識すれば納得できます。


 例えば、攻撃のパターンの一つに「前蹴り(まえげり)」→「上段突き(じょうだんづき)」という場合がありますが、この動きはまさにそういう攻撃に対する防御として理解できるのです。


 この構えの左手は鼠蹊部にありますが、これは「前蹴り」に対して「掬い受け(すくいうけ)」的に用いる時の様子となります。


 そして、「蹴り」を捕られた側として、その状態からの追加の攻撃を行なおうとすれば「上段突き」が定石になりますが、その技についても捕る、というのが右手の様子になります。


 攻撃側の技は、先日のブログでもご紹介した組手の際のよくある連続技であり、「ナンバ」的な身体操作を活用した効果的な武技の一つです。その技に対する具体的な防御のフォームをここで示してある、理解することでこの構えに魂が入ります。


 下がりながら行なうところに、踏み込みの深さを想定していることが感じられますが、ここからも「蹴り」をイメージしていることが読み取れます。


 その場合、仮に受けることができても、受けた側の姿勢が崩れたりすることがあってはなりません。立ち方は「猫足立ち(ねこあしだち)」になっていますが、こればギリギリの間合いで受けることをイメージすれば理解できます。ただ、その場合、立ち方の要素の一つである堅牢性の問題がありますので、この点は「ハラ」の意識と共に確保しなければなりません。稽古ではこの点もしっかりアドバイスし、「形」で培うべき武術体としての意識も養成しています。


鷺牌 手刀添上段貫手



















 最初にアップしたところから少し進んだところに、上に示した「手刀添上段貫手(しゅとうぞうじょうだんぬきて)」があります。


 それを上にイラストに示してありますが、これも「開手」技で、用法としては相手からの「突き」を押さえる、あるいは捕って引き込みながら「貫手(ぬきて)」を放つというものです。


 ですから、「形」として稽古する時もそのイメージで行なうことが必要ですが、攻撃として理解できる「貫手」のほうに意識が集中するケースが多く、添え手の意識が甘くなる傾向があります。そのため、アドバイスをする箇所の一つになりますが、この「鷺牌」を稽古している人の場合、その時点でのレベルがバラバラですので、細かな部分まで意識してもらう人とそこまで要求する段階ではない人、という具合に2つに分かれます。


 ただ、同じ場にいて、同じ「形」を稽古しているわけですから、アドバイスは同時に耳に入ります。実質的にその理解に差が出てくることになりますが、レベル的に難しい人の場合、予習的な意味で聞いてもらえればと思っています。


鷺牌 回転手刀目切り  上の「貫手」のところから続く技が、左に示した「回転手刀目切り(かいてんしゅとうめきり)」です。


 この部分が今日のタイトルに関係するところになりますが、360度の転身を武技の質を保った状態で行なうところが難しく、きちんと回れないケースが多くなります。


 ここでは下半身の動かし方に留意し、中心軸のキープが不可欠です。もちろん、転身によって目が回ったり、姿勢が乱れたりしてはいけませんし、転身そのものの質も要求されます。


 前述の心配から転身の速度が遅くなったり、鋭さを書くような状態ではいけないのです。こういう部分が「練り」を必要とするところですが、無難に行なおうという意識が足を引っ張ることになるので、そうならないようにするということを認識してもらうようなアドバイスをしています。


 また、技の意識が明確に「目切り」となっていることから、攻撃対象は目であり、正確に狙うことが必要になります。こういう部分を疎かにし、単に回転して「開手」で顔面部付近を狙う、ということでは意味を成しません。


 きちんと武技として意識するならば、その技の内容まで理解して上で行なうことが大切であり、それが生きた「形」の稽古になるのです。このブログで何度もお話ししている通り、「形」は単なるエクササイズではなく、武術体作りと同時に武技の伝承を目的とします。


 この動作の場合、回転して目を切るという、試合では行なわない内容を持っており、これは武技そのものです。そして、前述の転身時の身体意識・身体操作の部分は武術体作りにも通じます。


 「鷺牌」では、この後もう一つの動作までを一呼吸で行ないますが、そこまで書くと長くなりますので割愛します。しかし、それがこの「形」の難度の高さを示すところでもありますので、いずれ書ける時があればお話ししたいと思います。







 ▼活殺自在塾公式HP
 (活殺自在塾のHPは上記をクリック)

   ※武術の修行と生活の両立を図るプログラムで塾生募集中


 ※活殺自在DVD第1巻「点の武術」、大好評発売中!

   アマゾンでも販売を開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/e5CUX-zn9Zk


 ※活殺自在DVD第2巻「極意の立ち方」、発売開始!

   アマゾンでも発売開始しました。

   神保町(東京)の「書泉グランデ」でも販売しています。

   ユーチューブにダイジェスト映像 http://youtu.be/FGwnVXcgCBw



活殺自在DVDシリーズ第2巻「極意の立ち方」/中山隆嗣,道田誠一

¥5,940

Amazon.co.jp


活殺自在DVDシリーズ第1巻 「点の武術」/中山隆嗣,道田誠一
¥4,860
Amazon.co.jp

 

 秘めたパワーを出す、伝統の身体技法 だから、空手は強い!/中山隆嗣
  
¥1,512
Amazon.co.jp

 

 東洋医学と武術でカラダを変える 空手トレ! 強くなる鍛え方 [DVD]/中山隆嗣
  
¥5,400
Amazon.co.jp
 



いいね!した人  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。