鮫洲~大森散歩 3月4日(日) | 東京散歩道

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「東京お散歩教室」主宰、小島信康が綴る身近な街の素敵発見探訪記。

お散歩ナビゲーター 小島信康です。

 

今回は3月4日(日)に開催しました東京お散歩教室

「第114回 鮫洲~大森散歩」の最終日の様子を簡単にご紹介します。

 

出発は鮫洲駅から。

 

まずは、鮫洲八幡神社へ。

 

 

鮫洲八幡神社は、品川区東大井1丁目に鎮座する

誉田別尊・気長足姫尊・伊弉諾神・伊弉冉神を御祭神として祀る神社で、正称は「八幡神社」。

旧御林町の総鎮守で、創建は不詳ですが、寛文(1661~1673)の頃には既にあったといわれ

昭和4年(1929)8月に白山神社を合祀。

現在の社殿は、昭和47年(1972)に造営されました。

境内には弁天池があり、境内社として出世稲荷神社、厳島神社、漁呉玉神社や鮫祠が祀られ

境内風景は「しながわ百景」に選ばれています。

 

鮫洲八幡神社の次は、しながわ花海道へ。

 

 

途中、路地裏にひっそりと祀られている駒引稲荷神社をお参り。

 

 

しながわ花海道は、勝島運河の高潮防潮堤の別称。

「勝島運河の土手に花畑を作ろう」を合言葉に、しながわ花海道プロジェクトが平成14年7月に設立。

土手には1.5m四方の区画約1,200が、およそ2㎞にわたって続き、春は菜の花、秋にはコスモスが

一斉に開花。

一帯は「しながわ花海道と船だまり」として、しながわ百景に選ばれています。

 

 

しながわ花街道を歩いた後、立会川河口付近にある

坂本龍馬と黒船の壁画をバックに記念写真。

皆さん、撮影ご協力有難うございました。

 

記念写真の後は、新浜川公園へ。

 

 

新浜川公園は、品川区東大井2丁目に所在する区立公園で

元々2頭の鯨像があったことから、「クジラ公園」と呼ばれていましたが

平成27年11月1日に「浜川砲台復元完成披露記念式典」が行われ

区内の史跡・文化財めぐりの新たなスポットに。

園内に復元された「六貫目ホーイッスル砲」は、嘉永7年(1854)1月のペリー艦隊再来航時に

土佐藩が造った浜川砲台に八門配備された大砲の中で一番大きかったもの。

品川龍馬会のメンバーが中心となって発足した浜川砲台復元委員会が

地元商店街に募金缶を設置するなどして資金を集め、原寸大での復元を実現させました。

 

新浜川公園の次は、伏見仲町稲荷神社へ。

 

 

伏見仲町稲荷神社は、北浜川児童遊園の一角に鎮座する稲荷神社。

かつてここには諏訪神社がありましたが、昭和40年(1965)に諏訪神社が天祖神社に合祀され

摂社だった稲荷神社が残り、現在の姿になったといわれています。

 

伏見仲町稲荷神社の次は、北浜川児童遊園へ。

 

 

北浜川児童遊園は、品川区東大井2丁目に所在する児童遊園。

ペリー艦隊来航の折、若き日の坂本龍馬が浜川砲台の警護にあたったことから

龍馬が志を立てたゆかりの地として、園内には、東京京浜ロータリークラブが寄贈した

二十歳の龍馬像と上林剛典氏の作品『こころざしの馬』が設置されています。

 

北浜川児童遊園の次は、立会川駅前通り繁栄会へ。

 

 

立会川駅前通り繁栄会は、立会川駅前、石畳み通りから旧東海道にかけて

加盟店数40店弱が建ち並ぶ商店街。

坂本龍馬に憧れすぎて、自分のことを龍馬だと思い込んでいる

ゆるキャラ「りょうくん」が商店街の人気マスコットとして活躍しています。

 

商店街をチェックした後は、Cafe Lottyへ。

 

 

Cafe Lottyは、品川区東大井2丁目にある、2階にカフェスペースがあるパン屋さん。

龍馬ゆかりの地ならではの「龍馬の足跡パン」といった名物もあり

こちらで、各々気になったパンを買って、北浜川児童遊園に戻って、おやつタイム。

 

おやつタイムの後は、天祖・諏訪神社へ。

 

 

途中、鈴ヶ森刑場で処刑される罪人が、江戸府内から刑場までの護送の際

密かに見送りにきた親族らと、ここで涙を流して別れたことから「涙橋」と呼ばれるようになった

立会川に架かる浜川橋を通過。

 

 

天祖・諏訪神社は、品川区南大井1丁目に鎮座する

天照大御神・豊受大神・建御名方神・小碓命を御祭神として祀る神社。

古くは神明宮、諏訪社と称し、両社とも東京湾に面し、立会川を挟んで並び祀られていましたが

昭和40年(1965)に両社が合祀されて、天祖・諏訪神社に。

境内には、摂末社として、厳島神社と稲荷神社が祀られています。

 

天祖・諏訪神社の次は、菊地商店へ。

 

 

菊地商店は、品川区南大井4丁目にある、テレビ等で数多く紹介されている

地元で有名な駄菓子屋さん。

こちらでは、皆さん童心にかえって、あれこれ駄菓子を購入。

 

菊地商店の次は、大井の水神社へ。

 

 

大井の水神社は、品川区南大井5丁目に鎮座する、水葉乃女命を御祭神として祀る神社。

ここから湧き出ていた地下水は、昔は村民が飲み水や農業用水に利用していたもので

豊かな水の供給を願い、大井村の桜井伊兵衛と大野忠左衛門が願主となって

貞享2年(1685)に、水神(九頭龍権現)を勧請奉斎。

地下水は、そばに柳の樹があったことから、「柳の清水」と呼ばれ、干ばつでも枯れず

雨乞い祈願が行われた他、本社は歯痛止めのご利益があったといいます。

そして明治以降、御祭神が水葉乃女命となり、都市化によって湧水が止まった現在は

ポンプを設置して、地下水を汲み上げています。

 

大井の水神社の次は、品川歴史館へ。

 

 

品川歴史館は、川区大井6丁目に所在する、昭和60年(1985)に開館した区立の歴史館。

歴史館建設前の敷地には、昭和初期に建てられた和風建築の建物(安田善助邸)があり

戦後は吉田秀雄記念館(電通所有)として、茶事などに利用されました。

現在の品川歴史館は、安田家が建てた茶室「松滴庵」を庭園も含めて残し

書院は、かつてあった大広間の建築部材をできる限り再使用し、同じ形で復元したもの。

館内は、日本考古学発祥の地といわれる大森貝塚と、東海道第一の宿場として栄えた

品川宿を中心とした常設展示の他、特別展や企画展などが随時行われています。

 

品川歴史館の次は、鹿嶋神社へ。

 

 

鹿嶋神社は、品川区大井6丁目に鎮座する、武甕槌神を御祭神として祀る神社。

社伝によると、安和2年(969)に常陸国の鹿島神宮から御分霊を勧請し創建。

以後、大井村の総鎮守として崇敬を集めた他、かつては祭礼で相撲が奉納され

渋谷氷川神社、世田谷八幡宮とともに、江戸郊外三大相撲の一社でした。

現在の社殿は、昭和6年(1931)に竣工したもので、文久2年(1862)造営の旧本殿は

精巧を極めた鎌倉彫の彫刻が施されており、移設され、境内末社として現存。

他にも、区の天然記念物に指定されているタブノキやアカガシなど、見るものも多く

境内風景は「しながわ百景」に選ばれています。

 

鹿嶋神社の次は、大森貝塚遺跡庭園へ。

 

 

大森貝塚遺跡庭園は、品川区大井6丁目にある大森貝塚周辺を整備して作庭された区立庭園。

園内には、大森貝塚を発見したモース博士の胸像やモース生誕の地であるポートランドと

品川区の姉妹都市提携記念碑がある「モースの広場」、約30分毎に霧を発生させ

時間を超越した幻想的な空間を演出する「縄文の広場」、縄文人の暮らしぶりや生活環境について

学習できる「貝塚学習広場」、縄文土器作りや各種イベントなどが行われる「縄文体験広場」

実物の貝塚を利用して、発見当時の貝塚を復元した「貝塚展示ブース」などがあります。

また、庭園の片隅には、モース博士の大森貝塚発見を記念して、昭和4年(1929)に建てられた

「大森貝塚の碑」があります。

 

大森貝塚遺跡庭園の次は、大井水神公園へ。

 

 

途中、桐畑地下道に展示されている、昭和59年(1984)の大森貝塚発掘調査で出土した

実物の貝殻を使って再現した「大森貝塚復元模型」をチェック。

 

 

大井水神公園は、品川区南大井5・6丁目に所在する区立公園。

東海道線に沿って約800m続く細長い公園で、ソメイヨシノのお花見スポットとして知られていますが

今の時季は、河津桜がひっそりと花を咲かせています。

 

こんなふうに、あちこちご案内して、大森駅でお散歩は終了。

 

 

そして、ご希望されたメンバーさんと「金の蔵 大森東口店」で打ち上げをして、解散となりました。

 

ご参加くださいました皆様、長時間お付き合いいただき、誠に有難うございました。

 

それでは、次回もどうぞよろしくお願い致します。

 

東京お散歩教室

http://tokyo-osampo.com