北山の歌雑記

短歌初心者の戯言
「うたは下手でもよい自分のうたを詠め」
目指す旅路の道中記


テーマ:
前回に引き続き歌誌「冬雷」5月号の中で、私なりに特に心に残った

歌を抜粋してみました。鑑賞・評などと大それたものでは無く

私なりに選ばせていただいた理由を少々、記させていただきます。  

(☆新仮名遣い希望者)

尚、冬雷集感想の一部は後日


左手に堤防連なり右手には震災遺構のアパート崩れる

岩手 村 上 美 江


作者の暮らす地より眺めた光景。

左手には新しく累々と建設された堤防が見えるようだ。

そして右手にはかつて震災で浸水したアパートの倒壊。

刻々と変わりゆく周囲の風景を、ただ眺めるより他なしといった具合であろう。


この店もスタッフ募集の紙貼られ人手不足はなお続くらし

群馬 山 本 三 男☆


自身の暮らす周囲の店舗で人手不足が深刻と感じる作者。

初句「この店も」に、それが表されているように思う。

そしてその状況は「なお続くらし」と、根本的な解決を見いだせないままに

まだまだ続いていくであろうとの作者の実感を示している。


久々の友との会食断りて病む猫見守る春浅き一日

東京 永 光 徳 子☆


まだ本格的な春の暖かさが感じられないひと日。

作者は久しぶりの友人との再会を遠慮して、猫の看病でずっと自宅に

居た模様だ。

病む猫見守る」の「見守る」の語から、作者にとっては看病する猫が

家族同然の存在であると感じている事が窺える。


鷺島はみかん農家の暮らす島漁なす人は誰も住まずと

広島 藤 田 夏 見☆


広島県三原市に属する芸予諸島の島の事であろうか。

一般的には「佐木島」との表示が多いようだ。

その鷺島の主産業は、みかん栽培に代表される農業。

島嶼に住まう人々の生計は漁業といったように考えがちであるが

鷺島にはどうも、あてはまらない模様だ。

「誰も住まずと」の「と」に、作者が受けた意外な印象が伝わってくる。


嫁ぐまで昭和の母に育てられ明治の姑に途惑ふばかり

埼玉 小久保 美津子


昭和時代に生まれた母に育てられた作者。

昭和生まれと一言でいっても、昭和元年生まれで九十一歳。

そして六十四年生まれで二十八歳と、幅広い年齢層だ。

「明治の姑に途惑ふばかり」と、結婚後に明治生まれの姑に途惑う事が

多かったと述懐する作者。

作者が抱いた実母と姑とでの、生まれた年号、或いは年代の違いによる

気質の異なりが感じられる。



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