北山の歌雑記

短歌初心者の戯言
「うたは下手でもよい自分のうたを詠め」
目指す旅路の道中記

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前回に引き続き歌誌「冬雷」8月号の中で、私なりに特に心に残った 

歌を抜粋してみました。鑑賞・評などと大それたものでは無く

私なりに選ばせていただいた理由を少々、記させていただきます。  

(☆新仮名遣い希望者)


キティちやんのトランプいぢる二歳児は広げては終ふ真剣な顔

東京 飯 塚 澄 子


「キティちやんのトランプいぢる二歳児」。  

二歳児とあっては、まだゲーム・占いに興じるといった風では無いであろう。「広げては終ふ」の、その行動の真意は周囲には窺い知れない。

しかし結句「真剣な顔」に、二歳児なりの納得があるようだ。

そして、その行動一切を見守る作者や家族の温かく眼差しが感じられる。


母は元気かと問う九十四歳大方の幕を下ろして娘に戻る

兵庫 三 村 芙美代☆


(連作より)「母は元気かと問う九十四歳」の作者の姉。

当然すでに他界されているであろう。

大方の幕を下ろして」とは、作者の姉がこれまでに歩んできた長い

人生の道のりを忘れ果ててと云ったところか。

そして心の中は「娘に戻る」としている。

この「大方の幕を下ろして」とは、これまでの苦労苦悩の「大方の事」

であろうし、逆に嬉しい事や楽しい事でもあろう。

ここに妹として姉への複雑な心境が感じられる。


駅に待つわれにこゑあげ走り来る孫を抱き上ぐ重さに耐へて

茨城 大久保 修 司


「駅に待つわれに」と、孫を伴っての帰省する子どもを駅に出迎える

「われすなわち作者。

そして作者を見つけて「こゑあげ走り来る」孫と云った具合だ。

その孫の嬉しさいっぱいに応えるべく「孫を抱き上ぐ」作者。

恐らく満面の笑みをたたえつつであろうが、内実「重さに耐へて」と歌った

ところに作者の飾らない一面と、何とも言えない微笑ましさがあるように思う。


対岸のホテルのつつじ咲く園をひき寄せて見る望遠鏡に

茨城 関 口 正 子


(連作より)芦ノ湖に出掛けた作者。

覗く望遠鏡の「対岸のホテルのつつじ咲く園」を見つけた。

そして出向いてでは無く倍率を上げて、そのまま鑑賞した模様だ。

その工程を視覚的に「ひき寄せて」と表したところに面白さがある。


青花の山紫陽花なりし「七段花」一年振りに咲けば桃色

神奈川 青 木 初 子


山紫陽花の一種である「七段花」。

一般的な紫陽花は、土の酸度によって花の色が赤系か青系かに分かれる。  

ところが七段花の場合は同じ酸度の土で色が変わるという性質が

あるという。

昨年、作者の見た「七段花」の花は青色。

しかし同じ土壌で「一年振りに咲けば桃色」と、作者はその七段花独自の

変わった性質を、改めて感じた模様だ。



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