田中は、その銃口を真っ直ぐに俺の眉間へと向けた。
「お前は少し知りすぎた。
探偵ごっこの続きはあの世でやるんだな」
額からは脂汗が止めどなく吹き出してくる。
「ま、待ってくれ」
巨大タンク、ベルトコンベア、
二人を囲む様々な機械は、内臓を想起させる。
古びた工場の中は、まるで大きな生物の体内の様だ。
月明りに照らされた巨大生物は、
昼間の喧噪が嘘の様に今は押し黙っている。
「分かった、
これ以上は詮索しない、
今まで調べた報告書もデータも全部消去する、
今後この事を絶対口外はしない、
だから、頼む……!」
田中は顔色一つ変えず、銃把を握り直した。
「……命が惜しくて仕方ない
お前らブタ野郎は、
確かに口外しないかもしれねぇ。
だが、不安要素は徹底的に消す。
俺ら一族は今までそうやって生きてきた。
最後に残ったデータ、
消させてもらうぜ」
「ま、待て!!」
下肢は力が入らず、
ただ本能のままに後ずさる。
「あんまりじたばたするな。
脳みそに当たらねぇだろ。
外れると痛ぇぞ」
尻が何か金属らしい縁に当たった。
バランスを崩し、縁の向こうへ落ちそうになる。
「お前の後ろは、おあつらえ向きにでかいミキサーだよ。
なに、心配する事はねぇ。
明日ひと味変わったミンチがスーパーに出荷されるだろうよ」
「やめろぉっ!!」
バン!!
「ブヒー!!」
と云う訳で、
この事件の真相は、
「ブタ探偵暗殺の隠蔽工作」
だと思うのだが、どうだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070621-00000100-mai-soci
そんな事はさておき、
音泉魂07に筋肉少女帯参戦決定!!
http://www.shimizuonsen.com/event/otodama07/index.html
うおー!!
筋少は昔から大好きだが、
ライブは未体験。
大槻ソロ時のインストアライブしか観た事ない。
ずっと筋少のフェス参戦を望んでいたが、
まさか音泉魂でとは。
ステーシーの美術。
ジャケはカッコ悪いが、
内容は後期にしてはなかなか良い。
銀輪部隊、リテイク、鉄道少年の憩辺りが好き。
あ、怒りの鉄拳のテーマも。ステーシーの美術/筋肉少女帯
¥2,600
Amazon.co.jp