5:ご趣味は?
以前も書いたが、趣味と言われると難しい。
ウチの社長に言わせれば、俺はバンドが趣味らしいが。
まぁ否定出来る材料も無いので仕方ない。
それはともかく、ネットにはこんな記事が。
ダウンタウン松ちゃんが初映画監督
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/f-et-tp1-20070125-147018.html
http://www.dainipponjin.com/index.html
このニュースを聞いて、
以前観たこの映像について何か書こうと思ってた事を思い出した。
http://www.youtube.com/watch?v=rwbQDbn0ux4
あれ、書いてたっけ。
書いてないよな?
書いてたら初めて読んだ振りをして下さい。
この麻生香太郎なる御仁、
どうやら音楽関係者のようで、
そんな人が何でダウンタウンに注目してたのかは知らないが、
そのグラサンの奥の先見の明は確かだった模様。
この時代から今日に繋がるダウンタウン(松本)の歴史を、
20年前に予見している。
もしかすると、この対談がこの後の行動の切っ掛けになっていた、
のかもしれない。
ごっつ、ガキ、一人ごっつ等でテレビ界の天下を獲った後は、
書籍、舞台、ビデオ(DVD)、ラジオ、そして映画と様々なメディアで
自らの、そしてお笑い文化の可能性を模索したその原点には、
この変なおっさんの言葉があるのかもしれない。
この時代以来、ダウンタウンはまともに漫才をする事を止めており、
この映像の中でも
「漫才が滅びたら駄目ですか?」
と言っていてたが、
ダウンタウンの出現はその後芸人の数を増大させ、
その流れはM-1に繋がり、
結果的にジャンルとしての漫才を生き返らせた。
また、笑点が代表するように、
茶番なプロレスであると思われた大喜利に、
一人ごっつでフルコンタクトの概念を持ち込み、
以降は大喜利はガチであることが当たり前となった。
ダイナマイト関西はガチの大喜利対決であると同時に、
それは松本の理念を確立させる作業なのだろう。
つまり、現代お笑い界に於ける松本人志とは、
マス大山と猪木と前田が一緒になったような存在なのかもしれない。
みたいな事を考える事が、
趣味と言えば趣味かもしれない。
ガキの使い(ごっつ説も有り)を見、笑い、
自殺すらも思いとどまった甲本ヒロトを筆頭に、
松本人志に影響を受けたミュージシャンも少なくない。
その中でも一番顕著なのは、
やはり民生だろう。
彼のアルバムはどれも名作だが、
ベストはどれかと考えたならば、
これか「E」か。
日頃、車の運転などしたくもないが、
このアルバムを聴くとドライブがしたくて仕方が無くなる。
奥田民生
股旅