ぽんこのトイレトレーニング集中講座。(→前編は
コチラ
)
後編のお話の前に、エムゾー家の一員である彼を紹介しなければならない。
はじめまして。
僕はライオンのぬいぐるみ。
名前は「ライオンちゃん」です。
名付け親がエムゾーなので、安易です。
半年前、上野動物園のお土産屋さんから
エムゾー家にやって来ました。
それ以来、ぽんこちゃんと一緒に
散歩に行ったり、ご飯を食べたり、おねんねしたり…
少し荒っぽいときもあるけど、仲良く過ごしています。
半月後にオムツが外れて検尿ができるようになることを目指し
ぽんこには常にパンツで過ごさせる! という荒療治に踏み切ったエムゾー家。
3~4日経っても、オシッコでパンツが濡れるのを特段嫌がる様子もなく
進歩が見えないぽんこ。
漏らしたオシッコで濡れた雑誌やおもちゃがゴミ箱に溜まる。
長期戦にもつれ込むか…、と覚悟を決め始めるエムゾー夫婦。
そんなある日の夜、さてそろそろぽんこを寝かせますかという頃、
「…あれ?」
リビングのゴミ箱に、ライオンの赤ちゃんのぬいぐるみ、
その名も「ライオンちゃん」が、放り込まれている。
こんな事をやるのは、ぽんこしかいないが、
捨てて良いものと良くないものの区別が付かない歳ではない。
ましてや、ぽんこの大の仲良し「ライオンちゃん」である。
「ぽんこ、ライオンちゃんゴミ箱に入れた?」
この問いに、曖昧で聞き取れない声を出すぽんこ。
肯定しない代わりに、否定もしない。
ひとまずぽんこを寝かせた後リビングに戻り、
ライオンちゃんをゴミ箱から取り出すと…
「あれ? ライオンちゃんが濡れてる…。」
このことに気づいたエムゾーとヨメ。
お互いの想像していることは、多分、一緒だ。
この数日、ぽんこのオシッコで濡れた雑誌や小さなおもちゃを、ヨメがゴミ箱に捨てていた。
ぽんこはそれを見て、こう思ったのかもしれない。
「オシッコで濡れたものは、ゴミ箱に捨てなければいけない。
たとえそれが、大切なものであっても…」
この日は平日だった。
ヨメは家事やぽんすけの世話のため、ぽんこにかかり切りにはなれない。
その間にひとりでオシッコを漏らしたぽんこは、
そのルールを自分で守ろうとしたのかもしれない…。
翌朝。
ベッドから起き上がったぽんこに「オシッコ、出る?」と聞くと
「でる!」
と言って、おまるに駆けだしていった。
エムゾーがぽんこの服を脱がすのを伝うと、ぽんこはおまるに腰掛け、
数秒間、おまるの中にオシッコを出した後
「でた~♪」
と、少し気の抜けた、満足げな声で言った。
その翌日か翌々日には、
自分から「オシッコ出る」と言ってトイレに行くようになり、
今では就寝時を除いて、すっかりパンツで過ごすようになった。
もちろんたまに失敗し、漏らしてしまうこともあるけど
そんなときのぽんこの表情は、すごく悔しそうなのだそうだ。
それにしても、あの時、
ぽんこはどんな気持ちで、大好きなライオンちゃんをゴミ箱に入れたのだろう。
心の中で、お別れの言葉を言ったりしたのだろうか。
その時、ライオンちゃんに何かを誓ったりしたのだろうか…。
かくして、謎の液体にまみれ、ゴミ箱でうずくまっていた我が家のライオンちゃん。
ヨメのクリーニングを受け、ちょっと毛並が荒くなりつつも、
今も相変わらず、おやようからおやすみまで、エムゾー家の暮らしを見つめている。
とんだとばっちりだったよなぁ、ライオンちゃん。(´∀`;)