2009年03月18日

黄砂のシーズン到来 県内で観測、18日も続く見込み

テーマ:記事
 彦根地方気象台は十六日午前十時に今シーズン初の黄砂を観測し、同日夕と十七日午前に「黄砂に関する県気象情報」を発表して注意を呼びかけている。好天が続く十八日も続く見込み。昨年、彦根地方気象台が最初に観測したのは三月三日だった。
 黄砂は中国大陸の砂が偏西風、季節風などで国内に運ばれるもので、窒素酸化物など、有害物質を含むことから、アレルギーの悪化、洗濯物の汚れ、車など運転の視野障害などに注意が必要となった。
 同方気象台によると、十七日午前、県内で視程(水平方向で見通しが効く距離)は十㌔未満のところがあり、十八日にかけて続くとみられる。
 国内で観測される黄砂の発生原因や健康被害に、未だ定説はないとされる。各気象台が発表する気象情報でも交通障害や洗濯物への付着を注意するのみだが、年々飛来量が増えていることで、花粉症と同時期の飛来でアレルギー症状を悪化させる人が急増しており、屋外でのマスク着用、衣類や寝具の清掃など対策が必要となっている。
 気象庁の定義によると、黄砂は大陸の土壌粒子によって視程が十㌔以下になる現象。大陸の黄土高原、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠などが発生源とされ、一九六〇年代後半から国内でも観測が始まっているが、平成十二~十三年に国内での黄砂観測日数が平年の倍以上五十日前後となり、注目されるようになった。増加の原因は地球温暖化や中国大陸の砂漠化など諸説あるが、発生、飛来のメカニズムは詳しくわかっていない。また、飛散が浜名湖から西に集中しているため、関東以北では無自覚な人も多い。
 粒子は直径〇・五~五ミクロンで、たばこ煙の粒子よりやや大きく、赤血球よりやや小さい。大気汚染物質とともに大気中に長く浮遊することから、国内に飛来する黄砂には、中国では観測されなかった窒素酸化物、イオウ酸化物を多量に吸着していることが、名古屋大学などの調査でわかっている。
 アレルギーを発症する人は立体マスクなど花粉症用マスクでは五ミクロン以下の黄砂を吸い込んでしまうことから、風邪用マスクを二重にかけるなどの対策が必要。また排気クリーン型の掃除機で室内や寝具の黄砂を取り除くことも大切という。

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