余呉映画祭 20・21日に2本 | 近江毎夕新聞

余呉映画祭 20・21日に2本

 余呉町のまちづくりグループ「木魂座」は二十、二十一の両日、同町中之郷の町はごろもホールで「余呉映画祭」を開く。
 春分の日の二十日は、北海道上川郡新得町の共同農場「新得協働学舎」の日常を長期のビデオ取材でドキュメンタリー映画にまとめた「空想の森」(平成二十年、田代陽子監督作品)を上映する。
 映画は過疎の村、新得町で映画作家らが毎年開く「空想の森映画祭」を契機に、田代さんら=写真=が地元をテーマに十六㍉フィルムの記録映画作りに挑戦したもの。フィルム制作は挫折したものの、田代さん自らがビデオカメラを持ち、二時間余りのビデオドキュメントして完成させた。上映は午前十時、午後一時半の二回。午後四時からは監督の田代さんが作品を語る。
 二十一日は、米国アカデミー賞外国語映画賞、モントリオール世界映画祭グランプリを受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督作品、本木雅弘、広末涼子さんら出演)を上映する。失業した楽団チェロ奏者が、遺体を清拭して棺に納める「納棺師」に転職し、プロとして自立する姿を描いた佳作。上映は午後一時半と同七時の二回。
 初日の入場料は千円。小学生以下は無料。二日目は同千五百円、小中学生千円。就学前児童は無料。いずれも事前に申し込みが必要で、二日目の「おくりびと」は残席わずか。
 二十日分申し込みはウッディパル余呉(86―4145)、二十一日分申し込みは早めに、はごろもホール図書室(86―8107)へ。