2008-11-02 12:35:40
英語 vs ウェールズ語
テーマ:夫婦の日記
この写真は、旦那の父親夫婦が住んでいる北ウェールズの街から、車で15分程離れたところの“ある街”の駅前で撮った写真です。
えっ?その“ある街”の名前は
何て言うのかですか?
ちゃんと書いているじゃないですか!
私らの頭上の白黒のボードに!
Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch
(ウェールズ語)
St Mary's church in the hollow of the white hazel near to the rapid whirlpool and the church of St Tysilio of the red cave
(英語)
この街、昔、『なるほどザ・ワールド』か『世界不思議発見』で紹介されていたような気がします。だからご存知の方も多いことでしょう。
英国で最も長い名前の街、そして世界でも1位ではないようですが、長い名前の街の1つとして記録されています。
ウェールズには英語と共に、ウェールズ語があります。マイナーですが、これは方言とは違いれっきとした言語です。そして、上の写真の街の名前で比べてみても分かる様に、英語とウェールズ語の間には類似点がありません。
このウェールズ語、ウェールズ人なら
誰でも話せるのかと言うと、実は、
そうではないんです。
ウェールズでは英語もウェールズ語も同等に公用語ですが、未だにウェールズ語が盛んに使われている地域もあれば、昔ながらの言語が段々廃れ、英語が日常言語になってしまっている地域もあります。
義父のパートナーは北ウェールズの出身者です。ウェールズ語が比較的今でも盛んに使われている土地に生まれ育った彼女は、ウェールズ語が堪能です。彼女の父親も、地元出身者なのでウェールズ語が堪能です。
ところが同じウェールズ人でも、他の土地から嫁いで来た彼女の母親は、ウェールズ語が殆どわかりません。だから父親とはウェールズ語で会話をしても、母親とは英語。親子3人の会話も必ず英語で交わします。
うちの旦那はウェールズで生まれ、ウェールズで出生届が出されたのでウェールズ人と名乗ってはいますが、実は、その父親はオランダ人とイギリス人のハーフで、母親は100%イギリス人です。
だから自宅では子供の時から英語で会話し、また、生まれ育った地方も英語が一般的に使われているところだった為、旦那はウェールズ語が全く出来ません。
ところで、英語もウェールズ語も公用語であるウェールズでは、いくら英語が一般的に使われている地方であっても、上の写真の駅名の様に、公共施設の看板や道路標識などは、全て両方の言語で表示することが法で定められています。
しかし、ここで問題です。
地方によっては旦那のように、
ウェールズ語が全く出来ない
ウェールズ人が沢山住んでいます。
そんな地方の自治体では、公共施設の看板や道路標識などにウェールズ語の表示を加えようと思えば、ウェールズ語の出来る人に、英語の文面を翻訳してもらわなくてはなりません。
No entry for heavy
goods vehicles
Residential site only
これより先住宅地につき、大型荷物配達車進入禁止
ウェールズのある市では、この英文の下に、同じ意味のウェールズ語表示のある道路標識を作って建てたかった。しかしウェールズ語の出来るものがおらず、そこでこの英文を翻訳家にEメールで送り、ウェールズ語に訳して欲しいと依頼したんです。
しばらくすると、翻訳家からウェールズ語で打たれた返信メールが届きました。早速その訳文を英文の下に加え、2カ国語の標識を作って所定の場所に建てたのでした。
数時間/数日後、ウェールズ語が堪能なウェールズ人がこの標識の横を通り、なんじゃこりゃ?というので、初めて、恥ずかしい間違いが明らかになりました。
英文のウェールズ語への翻訳をEメールで翻訳家に依頼した市。ところがその翻訳家は生憎不在だったのです。そして留守中メールにアクセス出来ない翻訳家は、“ご丁寧に”ウェールズ語で打ったオート不在通知を送る設定をして外出していました。
Nid wyf yn y swyddfa
ar hyn o bryd. Anfonwch
unrhyw waith I'w gyfieithu
英語に訳すと...
I am not in the office at the moment.
Please send any work to be translated.
ただ今留守にしております。
翻訳のご依頼がございましたらメールでお送り下さい。
この不在通知メールを受け取った市の担当者は、当然ウェールズ語が分かりません。なもんだからてっきりこれが、依頼した英文のウェールズ語訳だと勘違いしたのです。
そして、このウェールズ語の不在通知を、
そのまま英文の下に印刷し、
道路の真ん中に標識を建ててしまったのです。
この笑い話のようなニュースは、こちらBBCニュース (←リンク)に取り上げられていたものです。
ところでこの英国で最も長い名前の街ですが、昔、日本のテレビで紹介された時、呆然と、こんな街が世界にはあるんだと思いながら私は見ていました。
まさかそれから20年以上経って、実家がこの街の直ぐ側にあるウェールズ人の男性と結婚するなんて、あの時には想像もつきませんでした。
今日も読んでいただいて、有り難うございました。
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(ウェールズ語)
St Mary's church in the hollow of the white hazel near to the rapid whirlpool and the church of St Tysilio of the red cave
(英語)
この街、昔、『なるほどザ・ワールド』か『世界不思議発見』で紹介されていたような気がします。だからご存知の方も多いことでしょう。
英国で最も長い名前の街、そして世界でも1位ではないようですが、長い名前の街の1つとして記録されています。
ウェールズには英語と共に、ウェールズ語があります。マイナーですが、これは方言とは違いれっきとした言語です。そして、上の写真の街の名前で比べてみても分かる様に、英語とウェールズ語の間には類似点がありません。
このウェールズ語、ウェールズ人なら
誰でも話せるのかと言うと、実は、
そうではないんです。
ウェールズでは英語もウェールズ語も同等に公用語ですが、未だにウェールズ語が盛んに使われている地域もあれば、昔ながらの言語が段々廃れ、英語が日常言語になってしまっている地域もあります。
義父のパートナーは北ウェールズの出身者です。ウェールズ語が比較的今でも盛んに使われている土地に生まれ育った彼女は、ウェールズ語が堪能です。彼女の父親も、地元出身者なのでウェールズ語が堪能です。
ところが同じウェールズ人でも、他の土地から嫁いで来た彼女の母親は、ウェールズ語が殆どわかりません。だから父親とはウェールズ語で会話をしても、母親とは英語。親子3人の会話も必ず英語で交わします。
うちの旦那はウェールズで生まれ、ウェールズで出生届が出されたのでウェールズ人と名乗ってはいますが、実は、その父親はオランダ人とイギリス人のハーフで、母親は100%イギリス人です。
だから自宅では子供の時から英語で会話し、また、生まれ育った地方も英語が一般的に使われているところだった為、旦那はウェールズ語が全く出来ません。
ところで、英語もウェールズ語も公用語であるウェールズでは、いくら英語が一般的に使われている地方であっても、上の写真の駅名の様に、公共施設の看板や道路標識などは、全て両方の言語で表示することが法で定められています。
しかし、ここで問題です。
地方によっては旦那のように、
ウェールズ語が全く出来ない
ウェールズ人が沢山住んでいます。
そんな地方の自治体では、公共施設の看板や道路標識などにウェールズ語の表示を加えようと思えば、ウェールズ語の出来る人に、英語の文面を翻訳してもらわなくてはなりません。
No entry for heavy
goods vehicles
Residential site only
これより先住宅地につき、大型荷物配達車進入禁止
ウェールズのある市では、この英文の下に、同じ意味のウェールズ語表示のある道路標識を作って建てたかった。しかしウェールズ語の出来るものがおらず、そこでこの英文を翻訳家にEメールで送り、ウェールズ語に訳して欲しいと依頼したんです。
しばらくすると、翻訳家からウェールズ語で打たれた返信メールが届きました。早速その訳文を英文の下に加え、2カ国語の標識を作って所定の場所に建てたのでした。
数時間/数日後、ウェールズ語が堪能なウェールズ人がこの標識の横を通り、なんじゃこりゃ?というので、初めて、恥ずかしい間違いが明らかになりました。
英文のウェールズ語への翻訳をEメールで翻訳家に依頼した市。ところがその翻訳家は生憎不在だったのです。そして留守中メールにアクセス出来ない翻訳家は、“ご丁寧に”ウェールズ語で打ったオート不在通知を送る設定をして外出していました。
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英語に訳すと...
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ただ今留守にしております。
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この不在通知メールを受け取った市の担当者は、当然ウェールズ語が分かりません。なもんだからてっきりこれが、依頼した英文のウェールズ語訳だと勘違いしたのです。
そして、このウェールズ語の不在通知を、
そのまま英文の下に印刷し、
道路の真ん中に標識を建ててしまったのです。
この笑い話のようなニュースは、こちらBBCニュース (←リンク)に取り上げられていたものです。
ところでこの英国で最も長い名前の街ですが、昔、日本のテレビで紹介された時、呆然と、こんな街が世界にはあるんだと思いながら私は見ていました。
まさかそれから20年以上経って、実家がこの街の直ぐ側にあるウェールズ人の男性と結婚するなんて、あの時には想像もつきませんでした。
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