#76の続きです。

このミニカリスマについてちょっと話しておきますね。
彼は、知識の上ではたいしたことないんですけれども、
実技の上では非常にすぐれた人物だと思います。

こういう人がいるんですね。生きもののそばにすうっと立てるんです。
そして、かなり思い通りに生きものを扱うことができます。

かつて、私は浜中という町に住んでいましたけれども、
博労のSさん、これはたいへんな人でしたね。
どんな気性の荒い馬のそばにも自然体ですっと近づいていくんですよ。
そして、自分の思い通りに引張って、時にはそのまま乗ることだってできるんですね。
大変な実力の持ち主でありました。

私は、彼を見るたびに、彼のようになりたい、と思いましたけれども、
とてもじゃないけどあの力を得ることはできませんでした。
そういう人がいるんですね。


アメリカのこのミランさんは、そういった面で
犬に信頼される特別な能力を持っていると思います。
これはとても優れた点で尊敬するべき点だと思いますね。
でも、そのことによって人気がでて、それに理論をかぶせてしまったのは、
これは残念というしかありませんね。彼にはもっと勉強してもらいたいです。
多分、彼は中学程度の生物学しかないでしょうから
しっかり勉強して、進化学とか脊椎動物の心理学とか、
そういうことを学んでいただくといいかと思いますね。

こんなこともあるんですよ。
散歩から家に帰る。その時に、絶対に犬を先にやってはいけない、と言うんです。
これも噴飯ものですね。
それを理屈づけるのに、力の上下関係、
要するにボスは先に入るものなんだ、というつまらない定石を押しかぶして説明するんです。


これは常識のある、普通の感性のある人間の考えることではありません。
でも、私はそういった躾の仕方を否定するものではないんですよ。

たまに聞かれるんです。

「先に入っていいものでしょうか。犬より後から入ったらいけないんでしょうか。」
僕は、「どっちでもいいんですよ。」と言います。
「でもどっちかに決めたいんです。」
「そうしてもいいんですよ。」と答えます。

生活に一つの決まりを作るんですね。
そうすると、例えば、犬とのつきあいかたに非常に迷っていて、
自然体でつきあえない人がいたとしますね。
そういう人が一つの決まりを作って、犬に「入っちゃだめ。だめよ。」と声をかけ、
よし、私が入って・・「いいよ。」とこういった命令を出します。
そうすると犬と人間がそこでコミニュケーションをしているんですね。
だから、それでもいいんですよ、ということです。
でも、それを理論化すると、質の悪いものになってしまうんですね。

話はまだまだ続きます。
この続きはまた明日。

BYムツさん 畑 正憲

 To be continued 

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