さて、続けましょう。


まだあります。

「教育病」にかかっています。

「しつけは早いうちがいい」
「早い内のほうが覚えがいい」
「こちらの力を教え込まねば」
「犬は、絶対に服従するものだ」
「飼主がボスにならねばならない」
「教える以上、ビシビシやらねば」
「甘やかしてはならない」

いろいろと考えられたと思います。

すべてこの通りとは言いませんが、
どこか思い当たる節はあると思います。

「家の前につなぎ、ショートリードでいろいろ訓練中!」

なんということを!!

そんな冷たい時間を作る必要があるでしょうか。

犬を反応する機械にしたいのでしょうか。

「5ヶ月くらいまで厳しく育てた」
と告白されていますね。
これは、幼児に軍隊の訓練をしたようなものなのです。


いいですか。

大型犬には、人の力を教えなければなりません。
自分より強い力があることを知るのも、
子犬にとっては大切なのです。

だからと言って、首筋をつかんで押しつける。
大声で叱りとばす。
追いつめて、ギューと言わす。

こういうのは心のない、悲しい行為です。


「さあ、こい。

遊びます。

「かわいいなあ」

つい、力をこめて抱きます。

その力には愛がこもっています。

犬は苦しいけれど、嬉しいのです。

そんなやりとりで、人の力を知っていくのが、
豊かな心を育てる基礎です。
決して、押さえつける、なぐる、リードで引張ることではありません。

「ガウガウ」と言って、飼主に噛みつくそうですね。

とんでもないことです。
あってはならぬことです。

かつて、サブロウ君は追いつめられています。

見境なく噛む。

これは自己防衛攻撃のセンター(SDAC)が過敏になり、
刺激が、すぐさまそこへ集中することを示しています。

     脳
刺激→SDAC→近くにあるものに噛みつく

こういう短絡的行動が身についてしまっているのです。

心にとって、最も大切なのは抑制です。
行動のコントロールです。

それは、脳の前方にある部分が育つことによって、
機能をし始めます。

外からの刺激が、まず前頭部分に入り、
同時にSDACをブロックするのです。
(下図 ムツさんによる)
$ムツゴロウ動物王国のブログ-図


このブロック能力がない子は
「切れやすい」
子になってしまいます。
人の世界にもこういう子が多くなっているのは、
悲しいことです。

共によろこび、共に生きる。

このことによって、心は健全なものに育ちます。

しつけの必要性だけを振りかざして
子供に接するのは、「教育病」であり「しつけ病」
なのです。

さて、それではこれからどうやっていけば
いいのか。

これはまた明日からお話することとしましょう。

To be continued 
 BY ムツさん 畑 正憲



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