ムツゴロウさんに教えて頂きたくメッセージを送らせて頂きました。

ご多忙とは思いますが目に留めて頂ければ幸いです。
現在、我が家では8.8畳のワンルームに猫3匹と犬1匹と生活をしています。

去年末から首輪なしの飼育放棄と思われる犬が一匹、近所をウロウロしていました。
突然、現れたワンコ。とても人懐く子が印象でした。
商店街という事もあり、保健所に連絡が入ったのでしょうか・・・
そのワンコが保健所へ連れて行かれる所に遭遇して、飼い主になります。と名乗り出て現在に至ります。

一応、警察や愛護センターなどに問い合わせましたが各当しませんでした。
警察に届出をして3ヶ月経過した今月に正式譲渡という形になり飼い主となりました。

先住の猫達とは1ヶ月~2ヶ月ぐらい掛かりましたが支障なく生活は出来ているものの困った事がいくつか
あり、今回、ムツゴロウさんにお話を伺ってみたくメッセージしました。

獣医さんの診察の結果、異常はなく健康です。性別はメス。推定年齢は7歳~10歳。
ただ、ご飯はドライフードのみは食べてくれません。
缶詰に混ぜてあげると食べますが好き嫌いが激しいです。
ドライフードだけで済ませれれば経済的にも楽になるのですが・・・。

そして、食糞です。自分のは食べません。
猫のウンチを食べてしまうのです。
ちなみに猫のドライフードは好んで食べてしまいます。これも困ってます。
犬のドライは食べず、猫のドライは盗み食いです。

そして皮膚が弱いのか頻繁に掻き毟ったり噛んだりして痒がります。
保護した際に皮の首輪で肌が荒れてしまい獣医さんの診断で「首輪アレルギー」と言われました。
散歩はハーネスを使用してます。今は治り500円玉ぐらいのハゲちゃんです(汗)
アレルギー体質ならば原因を調べねばと獣医さんへ行こうと思います。


極度の寂しがりやです。トイレに行くだけでもドアの向こうから「クゥン、クゥン」鳴きます。
出かけて帰ると飛びついてきます。これが小さな子供なら転んでしまうでしょう。
これも止めさせたいのですが、なかなか難しいです。
本では犬より私の方が下だという事が原因との事ですが対処法が分かりません。
そして家に居る時も常に側に居ます。これも本によると「犬による監視」と書かれていました。

猫は何匹も経験があるのですが犬は実家で1匹しか経験がありません。
そして子犬の頃からだったので今回の様な行動も無かったので悩んでいます。

保護した当初は痩せていましたが今は体重も増えてます。
きっと子犬の頃から散歩に連れて行ってもらえなかったのか足の筋肉が発達してません。
散歩も最初は散歩と言えるものでなく、ただ道を歩くだけ。おしっこもウンチもしてくれませんでした。
今は散歩が待ち遠しいぐらい散歩が大好きみたいです。

とても可愛い子です。
生涯、可愛がって行くつもりでいます。どうか、夢ちゃんに楽しいドッグライフを送ってほしいものです。
解決法があればご指摘の方、宜しくお願いします。

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先日、love.cat-love.dogさんよりこのようなメッセージを
いただきました。

ムツさんからの答えが届きましたので、お届けします。
読んでくださる皆さんも、このようなケースについて
ごいっしょに考えてくださいましたら嬉しいです。

■ムツさんより■

まず、尊敬します。

あなたは、犬を死から救っただけではなく
愛情あふれる“生”をプレゼントしています。
それが大切なのです。

猫との折り合いをつけさせるあたり
あなたの動物に対する知識、経験はたいしたものです。

食事の件。

あなたのご飯を一杯だけ余分にたきます。
熱いうちに、ドライフードにかけ、よくまぜて
与えてみてください。
それでも食べないようだと、市販のブイヨンを少しかけてください。
どれも高価なものではありません。

ヨーグルトの徳用カップを買っておいて
いくらかトッピングしてやるのは、アレルギーには
効果があります。
専門的になるますが、乳酸菌のDNAが効くことが
知られています。

我が家では、皮膚へのアレルギーに対しては
プロポリス製剤を使用し、卓効を得ています。

猫のドライフードの盗み食いは、
猫の餌場を高いところにしてあげるのが
いいでしょう。
我が家でもそうしています。

$ムツゴロウ動物王国のブログ-猫の餌台

猫のウンチの食糞癖ですが、
これは一時期ノラだった時代についた
ものでしょう。
食べるものがなく、それで命をつないだのです。
切ないですね。
ですから、治り難いと思います。
猫のトイレを、絵のような猫だけが越えられる
サクで囲ってください。これで解決です。


とびかかる!

これをあなたが犬より下だから、と解説する
アホウがいます。
そんなアヤカシを説く一派がいるのです。

この出どころを私は知っています。

震源地はアメリカの獣医です。
取材先で会いましたが、愚劣な説をふりまわすので
笑い飛ばすしかなく、もちろん撮影はしませんでした。
そこに何人か、日本人が講習にきていましたが
彼らがその説を持ち帰ったのでしょう。

あなたの犬“夢”は、あなたに出会い
幸せの全てを得ました。
あなたが、いのち、なんです。
すがりついているのです。
片時も離れたくないのです。

推定年齢9歳としましょう。

初老です。行動学的には、幼年期に立ち返ることが
あります。
つらく、苦しい生活をすると、心のバランスが崩れ
余計そうなる傾向があります。

I love you! 遠くへ行かないで!
そう言い続けているのです。

飛びかかるのも、愛の激情の表れです。

ドーンと受けとめてあげてください。
そして、ギュッと抱きしめてあげてください。
もし、やめさせたいのなら、犬が立ったまま
抱いて踊ってください。

ムツゴロウ動物王国のブログ-犬とダンス

犬は二速歩行になれていませんから
すぐ疲れます。やめたくなります。

でも、「ターララ♪」と歌い、踊ります。
犬は辟易し、そのうちやらなくなります。

でもでも、私は犬とのダンス、大好きです。

もう一度いいます。

夢は、“あなたいのち”なんです。
動物とこういう関係を結べるのは
一生のうち、そうたくさんあることではありません。
大切になさってください。

Bon voyage おしあわせに。

 ムツさんより  畑 正憲

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love.cat-love.dogさん、いかがでしたでしょうか?
その後の様子も、またムツさんにお話いただければ、と
思います。love.cat-love.dogさん、猫たち、
夢ちゃんが、楽しく幸せに暮らせますように。