弁護士辻村幸宏のよしなしごと

弁護士としてもコーチとしても父親としても男としても、はなはだ未熟者ではございますが、暮らしの中で、仕事を通じて、コーチングを学んでふと考えたことを拙い言葉で紡いで、ちょこちょこと書いていきます。
どうかひとつよろしくお願いします。


テーマ:
お久しぶりです。

大変暑い日が続きますが、高校野球は毎日盛り上がっていますね。

先日、自分の高校時代のことを思い出すできごとがあり、心に留めておきたいこともありましたので、記しておこうと思います。

私は高校時代の3年間、バスケットボール部に所属していました。

顧問の先生は、バスケットがうまく、指導力や審判としての能力も高く、バスケットを高校生の人格形成の一つとして捉えておられ、他の教師からも信頼される人間的にも素敵な先生でしたので、(しかも、部員たちとバカな話も一緒にして大笑いしてくれたりするので)部員たちは皆親しみと信頼を寄せていました。

いい指導者と仲間に恵まれていたものの、私はもともと運動神経はよくなかったですし、当時練習はがんばったつもりですが、もっとうまくなるために努力していたかというとちょっと自信がない程度の取り組み方でしたので、正直技術的なところではあまり上手くはなりませんでした。

そんな私も、キャラクター的なところで、学校に対するオフィシャルな窓口としての「校内キャプテン」(他にゲームキャプテン、練習キャプテンという2つのキャプテンポストがありました。)に選ばれ、割合と顧問の先生からも信頼はあったかのかな、と思います。

先日、ひょんなことから10ウン年ぶり顧問の先生と飲む機会があり(59歳になられたのに溌剌として相変わらずかっこよかったです)、自分でも忘れかけていた当時のできごとに話が及びました。

私は、高校の最後の公式戦で、ベンチメンバーに選ばれたのですが(ベンチメンバーは部員の投票により選ばれます。校内キャプテンという立場もあって、気を遣って選出された面もあったのかなと思います。)、自分がベンチの1席を取ってもチーム全体のためにはあまり意味がないと思い、それだったら最後の大会だし自分は選手として入らずに試合ごとに交代で他の3年生をベンチに入れて欲しい(自分はアシスタントコーチか何かの枠でベンチに並んでいればいいからということで)と、顧問の先生に言いに行ったのです。

先生はえらく驚いておられたものの(私にはなぜそんなに驚いておられるのかすらピンときていなかったのですが)、私の希望をきいてくださいました。

実際、試合にまかり間違って出場してミスをして恥をかきたくないという弱気も数パーセントありましたし、どうやら、私のクラブ活動の捉え方として、単にバスケットが競技として好きということと、日々練習して皆でうまくなるプロセス、個人でなく仲間としかできないことを楽しむこと、仲間と切磋琢磨すること、いいプレイを見たり一緒に作ったりして盛り上がって楽しむこと、練習中声を出して盛り上げたり仲間に声をかけて励ましたり賞賛したりすること…に重きがあり、自分が試合に出るということをそんなに重視していなかったのかなと思います。

…ちょっと余計な私の回顧を挟んでしまいましたが、上記のようなエピソードについて先生が話をされ、今でも現役の教え子にこのことを話すんだと言っておられました。

先生曰く、クラブ活動は自分が試合に出たくてやっているのが普通と考えていたところ、当時私と話して「こんなことを考える生徒がいるんだ」と驚いたというのです。そして、何年かやっていると、ときどきお前のように指導者を学ばせてくれる生徒が出てくる、ということらしいのです。

当時の自分は大した考えもなくやったことで(むしろ消極的な行為だったかなと自分を責める気持ちも少しありました)、先生がそんな風に受け止めてくださっていたんだと知って感慨深く思っていたのですが、ポツリと「俺はお前を試合に使ってみたかってんけどな。その気持ちは酌んでくれへんかってんな。」とおっしゃいました。

私はそちらの言葉の方があまりにも意外すぎて嬉しかったのですが、自分の中でバランスを取ろうとして、
「いや、ぼく下手でしたし、なかなか出られへんし、出てたとしても…」
と返したところ、先生は
「お前うまかったよ。スペースついてのカットインとか、いい動きしてたやん。」
とおっしゃいました。

私が照れで逃げようとしたところに回り込んで言われたこの一言が本当に嬉しかったのです(その道の玄人から認められるのって本当にうれしいものです。)。

とともに、20年も前に指導した、とある生徒の練習での一コマを先生は本当によく観察しておられるなと感服したのです(実際、私はボールを持った状態から1対1で攻めるだけの力はなかったので、ボールを持っていないところでの動き、スペースを作る、スペースにカットインする、というプレイを自然と心がけていたし、他のプレイヤーのそうした動きに合わせるパスを狙っていたし、今でもそういう癖があるのです。自分でもきちんと意識できていなかったのでハッとしました。)。

先生とお話しさせていただくことで、自分の中で長年抱いていた「バスケットは所詮下手の横好き」という自分の思い込みが解放されていくのを感じ(技術はともかく、バスケットはうまい、と言われるだけのことはしてきたんだ、と。)、コーチングを勉強した身として、生徒からも学んだり、一人一人の部員の練習風景や取り組みをものすごく観察しているこの先生は「教育者としてコーチとして本当にすごい」とさらに尊敬いたしました。

そして、こんなすごい先生の指導を受けた自分は幸せ者だったと改めて思うとともに、今更、バスケットをもっとうまくなりたいと思い始めたり、バスケット指導の面(最近、娘のミニバスの練習を保護者として見に行っています。指導は期待されていませんが。)でも、もっと積極的にできることをしていきたいなと思った次第です。

高校時代の自分を肯定的に受け止められる機会となり、高校時代に顧問の先生と出会えたこと、今このタイミングで再会してお話しできたこと、コーチングを学び実践してきたこと、最近自分のあかんとこ含めて素直に受け止められるようになってきたこと、、等々全てがいい形でつながりました。

この一連の話を、私が受けているコーチングのコーチとのセッションで話したところ、先生の発言を引用する前に「その先生も辻村さんから学んだのですね」と、シンクロするようなフィードバックをくれて驚きましたし、コーチが「辻村さんって高校生のときからそういう人だったんですね。ものすごく辻村さんらしいエピソードと気づきですね。」と言って感動してくれました。

報われる準備が整うと、報われる瞬間というのは訪れるのかもしれません。

では。
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

弁護士辻村幸宏さんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

最近の画像つき記事  もっと見る >>

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。