Musikolony Blog

ONLY ONEの生き方を目指して


テーマ:
深夜0時過ぎ。
いつものように当直の警備員たちは
退屈な画面に背を向けてカードゲームをしていた。


「おい、エリー、そりゃないだろ。オレやっとストレート揃ったんだぜ」

シュテファン28歳。ここの警備員になって6年。部下からの信頼は厚い。

「シュテファンさん、今日はもらいます。先週けっこう負けましたんでね。」

シュテファンとカードゲームにいそしんでいるのは
シュテファン同様今日当直のエリー24歳。

アイビーリーグの大学を中退し、
フラフラしていた時にサンフランシスコの街中で誘いを受けた。

「あ、シュテファンさん、ちょっと42街区のモニター見てください。」

「えっ?」

シュテファンがモニターを見ると、室内に放置された試験管が映っていた。

「ああ、たまにあるんだよこの街区。
 まぁでもこの研究所は確か危険品は扱ってなかったと思うから大丈夫じゃないか」

「了解です。」 エリーは納得したようにまたカードを切り始めた。

エリーがカードを切っている間、
シュテファンは退屈しのぎに時計を見てため息とともにつぶやいた。

「..はぁぁ。 あと3時間かよ。 なんか不思議だよな。」

エリーは、切り終わったカードを配りながらシュテファンの顔を見つめる。

「..8時間ずつしか活動しない世界の人達を、
  なんで俺たちが12時間のシフト制で勤務しなきゃいけないんだよって。」

「..確かにそうですね。」


二人はカードを配り終え、手持ちのカードに見入った。

しばらくの沈黙の後、

ジリリリリリリン

「主任だ。」 そういってシュテファンは受話器を手に取った。


「はい。シュテファンです。... はい。   ... はい。 わかりました。」



ガチャ。



「何の電話でした?」 エリーがあまり興味のない声で聞く。


「明日なぁ、なんか新人が来るらしいんよ。だから管理室片づけとけってさ。」


「プーー」   エリーはブーイングをこう表現した。


シュテファンは続ける。

「しょうがねぇ、仕事すっか。そういえば、見回り隊はかえって来たっけ?」

エリー
「いえ、まだですね。」


シュテファン

「気合入ってる時の主任は朝が早い。早めに見回り終わらて掃除手伝わせよう。
 じゃあ見回り隊に連絡とっといてくれる?ちょっと1本たばこ吸ってくるから。」

エリー
「了解です。」



今日の当直は彼ら二人を含めて約30名。

どこの組にも同じような時間が流れている。





つづきは 1/15(金)0:00 PM に発表します

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