2010-01-12 16:14:57

ジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler)

テーマ:Music
今回のBS特集「ソウル・ディープ」で得たこと。

ソウル・ミュージックの発展に貢献した、
プロデューサーやスタジオ・ミュージシャンの名前を
何人かインプットすることができたこと。

その中でも印象に残ったのはやっぱり、
ジェリー・ウェクスラー(Jerry Wexler)です。

私、サウンド面以外でも、サザン・ソウルが好きな理由があって
それは、貢献した人々の中に多くの偉大白人がいること。
スタックス・レコードのミュージシャンにしてもそうですよね。

DJのピーター・バラカン氏も言ってましたけど、
よくライバル扱いされるモータウンは、逆に黒人だけなんですね。
だからこそ、「白人ウケを狙った」と言われてしまうのですが。

サザン・ソウルは、白も黒も関係なく、良いものは良い。
モータウンは、黒だって、音楽では白と同じようにできる。
そんな感じのところはあったのかもしれません。

(あくまで個人の感覚であり、モータウンが必ずしも
 白人層だけをターゲットにしたとは思ってないですが)


ということで、このジェリー・ウェクスラー。
ご存知、アトランティック・レコードのプロデューサーです。

アトランティックに来る前、ビルボード誌で働いていて、
レイス・ミュージックと差別的に呼ばれていた黒人音楽に
リズム&ブルースという素敵な名前をつけてくれた人です。

この話は、第1回「ソウル・ミュージックの誕生」
ご本人がお話してくれていましたね。

確かこの前紹介したスタックスのDVDにも出てきて
色々と話してくれていたな~(またして遠い記憶)

  →スタックスDVD紹介記事はこちら


実質、サザン・ソウルを全国区にしてくれた人であり、
その後、世界中で愛される足がかりを作ってくれた人です。
もう、感謝せずにはいられません。

しかし、彼も2008年に亡くなっているのですね・・・↓↓


今回の「ソウル・ディープ」、歴史の当事者たちの口から
色んな話が聞けたのは凄く嬉しかったですが、
レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウン、そしてこのジェリーと
放送後から今までの間に亡くなった方が多くて、
そこらへんはどうしても寂しくなってしまう私ですが。。


このジェリー・ウェクスラーが偉大なのは、
何もサザン・ソウルにおける功績だけではありません。

サザン・ソウル黄金時代を経て1970年以降にも、
ウェクスラー氏の活躍は続きます。

ボブ・ディラン、エタ・ジェームズ、ジョージ・マイケル、
ステイプル・シンガーズ、カルロス・サンタナ・・・

1979年、ボブ・ディランのアルバム「スロウ・トレイン・カミング」を
マッスル・ショールズで録音し、翌年1980年にグラミー賞を受賞。

1987年には当時、非演奏者としてはまだ少なかった
ロックの殿堂入りを果たします。


90年代にはもう引退していたらしいのですが、
自宅への取材がひっきりなしに来たそうです。

ロックの殿堂の授賞式では、こんなことを言ったそうです。
We were making rhythm and blues music — black music by black musicians for black adult buyers perpetrated by white Jewish and Turkish entrepreneurs

我々は、リズム&ブルースという音楽を作った。それも、黒人による、黒人のための、黒人の音楽を、ユダヤ系白人とトルコ人の企業家が作ってのけたんだ。
ウェクスラー氏がユダヤ系白人で、
共同出資者のアーティガン兄弟が、トルコ人です。


差別や迫害がそこに存在するとき、
被害者がその廃止を訴えることは当然のことです。

重要なのは、加害者にカテゴライズされる人々が
どれだけ「こんなことくだらない」と言ってくれるかどうかだと
私は思っています。

彼らは、良い音楽、好きな音楽をただ愛した。
その気持ちを偽らなかったからこそ、こんなに素晴らしい功績を
残せたのだと、信じたいですね。(熱くなってきた)

もちろん、ベリーゴーディだってそうですけどね。


改めて、ジェリー・ウェクスラー氏に、心から感謝。
あなたのソウルは、これからも永遠に受け継がれるでしょう。


◆関連リンク◆
 ・BS世界のドキュメンタリー (NHK)
 ・NHK-BS特集 Soul Deep #1「ソウル・ミュージックの誕生」
 ・NHK-BS特集 Soul Deep #4「サザン・ソウル」
 ・マッスル・ショールズ・スタジオ (Muscle Shoals Sound Studio)
 ・サザン・ソウルはどこの音楽?


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