美姫、逆転V!ファイナル進出決定/フィギュア
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯第2日が7日、長野市ビッグハットで行われ、女子シングルで安藤美姫(21)=トヨタ自動車=がフリーで総合1位となり、合計162.55点で逆転優勝した。安藤はロシア杯に続いてのGP制覇となり、五輪代表選考対象のGPファイナル進出を決めた。SP3位の中野友加里(24)=プリンスホテル=は4位。石川翔子(19)=明治大学=は10位だった。
女子ショートプログラム(SP)2位からの安藤はフリーでも2位、合計点で総合1位となりNHK杯初優勝を果たした。安藤は「すごく緊張して、ジャンプのミスも多かったんですけど…皆さんの声援が優勝を導いてくれました。ありがとうございます。もっと練習を積んでファイナルに臨みたいです」と優勝インタビューで笑顔でコメントした。
安藤はジャンプのミスが重なるも、演技点で稼ぎ合計162.55点で逆転優勝。2位にはフリーで1位のアリョーナ・レオノワ(ロシア)が合計160.33点で入った。SP首位のアシュレイ・ワグナー=米国=は、フリーで点が伸びずに合計155.99点で3位。中野はジャンプのミスなどが響き、合計152.35点で4位に終わった。
安藤は10月のロシア杯に続くGP2連勝となり、12月に東京で行われるGPファイナル進出を決めた。GPファイナルでの日本人メダリスト最上位選手は、来年2月のバンクーバー冬季五輪代表に決まる。
(2009/11/7 サンケイスポーツ)
<安藤美姫>実は「出たくなかった」NHK杯で逆転優勝 相性悪いジンクス破る
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯で7日にあった女子フリー。安藤美姫(トヨタ自動車)は2日連続の失敗演技で、得点も自己ベストを32点以上も下回る162.55点。不満の多い内容だったが、逆転で優勝をもぎとった。
冒頭の連続ジャンプは最初の3回転ルッツが両足着氷となって単発に。その後は持ち直したが、終盤の3-2-2回転の3連続ジャンプは二つ目が回転不足で転倒した。表現力などを評価するプログラム構成点は5項目とも7点台をただ一人並べ、後半の二つのスピンはいずれも最高のレベル4を獲得したが、本人は「すごく緊張していた。今日も消化不良です」と苦笑した。
NHK杯は過去3回出場し、メダル獲得は初出場した04年(2位)の一度だけ。今大会前も「相性が悪い試合」と苦手意識を隠さなかった。関係者によると、出場が決まった時は「出たくなかった」と露骨に嫌がったという。荒川静香、村主章枝、浅田真央、恩田美栄、中野友加里ら世界で活躍してきたトップ選手たちが一度は優勝している大会で、勝っていないのは安藤だけ。だが、五輪イヤーの今大会、ついにジンクスを破った。
ジャンプの精度など課題を抱えるが、バンクーバー五輪に向けて幸先のいいGP2連勝。「自分だけの夢で終わるのでなく、応援してくれる皆さんの思いもバンクーバーに持っていけるように、練習を積んでGPファイナルに臨みたい」。日本勢最上位のメダル獲得を果たし、代表内定を勝ち取ることを誓った。
(2009/11/7 毎日新聞)
美姫 笑えないけどGP連勝でファイナル進出
夢舞台へ前進だ。フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦NHK杯第2日は7日、長野市ビッグハットで男女フリーなどが行われ、女子の安藤美姫(21=トヨタ自動車)はフリー2位の106・33点をマークして、合計162・55点でSP2位から逆転優勝。ロシア杯に続くGPシリーズ連勝で、GPファイナル(12月3日開幕、東京)進出を決めた。GPファイナルの日本人最上位メダリストは10年バンクーバー五輪代表に内定する。
心の底からは笑えない。ベストに程遠い演技で得られたのは、満足感ではなく安どだった。先月のロシア杯に続いて、GPシリーズ連勝。10年バンクーバー五輪代表がかかるGPファイナルへの進出を決めた安藤だったが、拍手のシャワーを浴びながら複雑な笑みを浮かべていた。
「優勝だけど自分は消化しきれていない。うれしさは10%で、90%はラッキー。まだまだレベルの低いスケーターだと身をもって感じた」
ロシア杯では茶色ベースに金と緑のスパンコールをあしらった衣装だったが、この日は青とゴールドの衣装にチェンジ。「スケート人生で最悪の演技」と言った前日(6日)のSPほどではなかったが、クレオパトラを演じたフリーもミス連発だ。「ファイナル出場が頭の中にあった。気持ちが弱かった」。冒頭の3―2回転のコンビネーションに失敗すると、後半の連続ジャンプでも転倒。3つのスピンのうち2つで最高評価のレベル4を獲得、表現力が問われる5項目の演技点でもすべて7点台をそろえたが、「いつも日本の試合は日本人に甘いので」と苦笑いを浮かべた。
この日の合計162・55点は、自己ベスト195・09点に32・54点も及ばない低スコア。フランス杯で210・03点の世界最高得点をマークしたキム・ヨナとの現時点での実力差は、本人が一番理解している。「世界にはもっと素晴らしいスケーターがいる。レベル的にはまだ世界に通用しない」。安全策をとって今大会は封印した3―3回転の連続ジャンプも、GPファイナルでは挑戦する予定。「“勝てる選手”って誰からも言われるように頑張りたい」。高次元を目指す姿勢が、バンクーバー・ロードを切り開くはずだ。
(2009/11/8 スポーツニッポン)
GP連勝!美姫、一番乗りも反省/フィギュア
フィギュアスケートGPシリーズ第4戦・NHK杯第2日(7日、長野市ビッグハット)イチ抜け!グランプリ(GP)シリーズ第4戦、女子ショートプログラム(SP)で2位だった安藤美姫(21)=トヨタ自動車=がフリーで逆転し、合計162.55点でロシア杯に続き、今季GP2連勝。女子では最も早く、五輪代表選考大会となる12月のGPファイナル(東京)進出を決めた。ミキティはGP通算3勝目。男子の右ひざ手術を乗り越えて2季ぶりにGPに復帰した高橋大輔(23)=関大大学院=は、4位だった。
素直になれない。表情もさえない。転がり込んできたような優勝に、ミキティは「まだレベルの低いスケーター、と身をもって感じた…。90%はラッキー。これじゃ、世界に通用しない」。自虐的な言葉が口をついた。
SPに続きフリーもジャンプでつまずいた。3回転-2回転に難度を下げた最初の連続ジャンプは、1つ目が回転不足となり単発に。傷口を広げないようにと、次の2回転半-3回転も2回転半-2回転に急きょ変更した。安全策で悪い流れを食い止めようとしたが、終盤の3連続ジャンプでついに転倒した。
エジプトで聖なる花といわれるハスや国章の鷲をモチーフにした衣装をまとい、絶世の美女クレオパトラをテーマにしたフリー。表現力を示す5項目で7点台をそろえたが、「日本の試合は日本人に(点数が)甘いから」。不完全燃焼の4分10秒。ライバルの不振が結果的に優勝へと押し上げたことを、感じ取っているのだ。
GPファイナル進出へ、女子では一番乗り。表彰台に乗って日本人最上位なら五輪代表に決まる。だが、10月のフランス杯で世界歴代最高得点をマークして優勝したライバル金妍児(19)=韓国、キム・ヨナ=の210.03点とは47.48点もの大差がある。その差を埋める切り札は、ジャンプしかない。
この日の試合前練習では連続3回転ジャンプを成功させ、「(試合で)やりたいな、と正直思った」。女子の公式戦で、世界でミキティ1人だけが成功させている4回転ジャンプも練習を続けている。「気持ちを強く持って、勝てる選手になりたい」。集大成と位置づける夢舞台へ向け、最大の武器を磨きあげる。
(2009/11/8 サンケイスポーツ)
美姫逆転優勝!表現力で魅せた!ファイナル切符だ…フィギュア
◆フィギュアスケートGPシリーズ第4戦 NHK杯第2日(7日・長野市ビッグハット) 女子フリーを行い、前日のショートプログラム(SP)2位の安藤美姫(21)=トヨタ自動車=は総合162・55点で逆転優勝した。GP通算3勝目。今季はロシア杯に続いて2連勝となり、2季連続5度目のGPファイナル(12月3~6日・東京・代々木第一体育館)出場を決めた。SP3位の中野友加里(24)=プリンスホテル=は4位。男子フリーは高橋大輔(23)=関大大学院=が4位、小塚崇彦(20)=トヨタ自動車=が7位に終わった。
演技を終えると、安藤は4240人の客席に向かって笑顔で手を振った。SPで首位との0・32点差を逆転し、自身初のGP2連勝でファイナル切符を獲得。「消化不良で心からうれしいとは言えない。ラッキーが90%。練習しないと勝てないと身をもって感じた」。大人になったミキティは勝っても気を引き締めた。
ジャンプへの不安から「人生最悪の演技」と自己評価したSPから一夜明け、「楽しんで滑ろう」と心機一転。モロゾフ・コーチからも試合直前に「エンジョイ」と声をかけられたという。優勝した10月のロシア杯から衣装もチェンジ。蓮(はす)の花とワシをモチーフにしたというド派手な勝負服で古代エジプトのクレオパトラに成りきった。
最初の3―2回転ジャンプは1つ目の3回転の着氷が乱れて単発に。次のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)―3回転は急きょ2つ目を2回転に落とす安全策を取って冷静にミスをふせいだ。後半の3―2―2回転ジャンプでは惜しくも転倒。それでも鬼気迫る表情で伝説の女王を演じ、構成点では目標の7点台を5項目すべてそろえた。
女子ではファイナル一番乗りだが、「レベル的にはまだまだ世界に通用しない。2連続3回転も2回転半―3回転も確実にして、気持ちも強く持てるよう練習したい」と課題を口にした。今季はジャンプより表現力に重きを置いて調整。それでも「もし五輪に出られて調子が良ければ、4回転をやりたいという希望もある」と大技挑戦への夢も明かした。
15位に終わった06年トリノ五輪からもうすぐ4年。ファイナルで日本人最上位で表彰台に上がれば、いち早くバンクーバー五輪代表に内定する。今度こそ夢舞台でメダル獲得へ、栄光のゴールに向かって迷わず進み続ける。
(2009/11/8 スポーツ報知)
美姫逆転V!女子最速ファイナル決定
「フィギュアGPシリーズ第4戦・NHK杯・第2日」(7日、長野市ビッグハット)
女子はショートプログラム(SP)で2位だった安藤美姫(21)=トヨタ自動車=がフリーで逆転し、合計162・55点で今季GP2連勝を果たし、シリーズの上位6選手で争う12月のファイナル(東京)進出を決めた。安藤はGP通算3勝目。中野友加里(プリンスホテル)は4位だった。男子は右ひざ手術を乗り越えて2シーズンぶりにGPに復帰した高橋大輔(23)=関大大学院=が4位、小塚崇彦(トヨタ自動車)は7位に終わり、ブライアン・ジュベール(フランス)が優勝した。
銀盤に降り立ったクレオパトラが、再び逆転劇を演出した。序盤の3回転ルッツがいきなり回転不足。それでも安藤は慌てなかった。
「失敗の後は落ち着いて滑ることができた。SPよりはしっかりと気持ちを込めて演技ができましたね」と、フリーのテーマである古代の女王が乗り移ったかのような圧巻のパフォーマンス。表現力を示す5項目の構成点では、1人だけ7点台中盤を並べる断トツの得点をマークし、他を圧倒した。
「最悪の演技」と振り返ったSPからの気分一新のため、フリー衣装をロシア杯から変えた。ブルーを基調に、金色の装飾をほどこしたきらびやかなドレス。左胸にはクレオパトラの愛でた花をあしらい、右胸にはエジプトの国鳥である鷲。さらに左腕には蛇の巻き付いたインパクトのある衣装に身を包み、曲との一体感を生み出した。
ファイナルでは日本人最上位のメダリストに与えられるバンクーバー五輪代表内定を狙う。4年前のトリノ五輪の代表選考では、最終選考会の全日本選手権で6位に終わったが、それまでの選考ポイントで代表入り。その経緯がバッシングの対象になった。「何で?と思った人もいた。いろんな批判の言葉があった」。
ただ、喧噪(けんそう)を増す周囲を、今は冷静に受け止められる。「連勝はできたけど、内容的には心から喜べない。まだ五輪が見えたとは思っていません」。ここまで“頼みの綱”の感があった4回転ジャンプについても「練習はしてるけど、試合で使える完成度じゃない。あまり重要視はしてない」と、淡々と割り切れる余裕もある。酸いも甘いもかみしめ、たくましくなった21歳。今度は有無を言わせぬ結果で五輪切符を奪いにいく。
(2009/11/8 デイリースポーツ)











