ミリオンセラー「日本語練習帳」の大野晋氏死去

2008-07-14 12:35:13 テーマ:雑誌・書籍・出版・新聞

 日本語の起源の研究などで知られ、ミリオンセラー「日本語練習帳」の著者でもある国語学者の大野晋(おおの・すすむ)さんが14日午前4時、心不全のため東京都文京区の順天堂医院で死去した。88歳。東京都出身。葬儀・告別式は18日午前10時から東京都台東区谷中7の14の8、天王寺で。喪主は妻千恵子(ちえこ)さん。


 東大卒。学習院大教授などを歴任。万葉集や源氏物語など古代日本語を研究。日本語と南インドのタミル語との共通点などにも着目し、古代日本語はタミル語を起源とするという説を唱えた。


 1999年、日本語を問題集形式でやさしく説き起こした「日本語練習帳」を出版、発行部数は約190万部を超えた。そのほかの主な著作に「日本語の起源」「係り結びの研究」「日本語の形成」「弥生文明と南インド」など。
(2008/7/14 スポーツニッポン)



国語学者の大野晋さんが死去

 古代日本語や日本語の起源の研究で知られ、ミリオンセラー「日本語練習帳」の著者でもある国語学者の大野晋(おおの・すすむ)さんが14日午前4時、心不全のため東京都文京区の順天堂医院で死去した。88歳。東京都出身。葬儀・告別式は18日午前10時から東京都台東区谷中7の14の8、天王寺で。喪主は妻千恵子(ちえこ)さん。


 東大卒。学習院大教授などを歴任。戦時中、軍部が唱えた「日本精神」に疑問を持ち、戦後は万葉集や源氏物語など古代日本語を研究することで「日本とは何か」を問い続けた。


 さらに仮名遣いとアクセントの関係を研究。その成果などを生かし、1974年に「岩波古語辞典」を完成させた。


 還暦を迎えたころから、日本語と南インドのタミル語との共通点などに着目。古代日本語はタミル語を起源とするという説を打ち出し、学界に論議を巻き起こした。


 99年、日本語を問題集形式でやさしく説き起こした「日本語練習帳」を刊行。発行部数は192万部に達した。ほかの著書に「日本語の起源」「係り結びの研究」「日本語の形成」「弥生文明と南インド」など。学習院大名誉教授。

(2008/7/14 スポーツ報知)



国語学者「日本語練習帳」、大野晋さん死去 88歳
 日本語研究を通じて「日本とは何か」を追究し続けた国語学者の大野晋(おおの・すすむ)さんが14日午前4時、心不全のため死去した。88歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀は18日午前10時から東京都台東区谷中7の14の8の天王寺で。喪主は妻千恵子(ちえこ)さん。


 東京・深川生まれ。43年に東京帝大(現東京大)国文科を卒業後、橋本進吉の上代特殊仮名遣いの研究を継承して音韻や文法の研究に取り組んだ。53年に「上代仮名遣の研究」を発表、「日本書紀」の万葉仮名に清濁の区別があったことを指摘するなど、上代語の解釈に新分野を開拓した。57年の「日本語の起源」などでは、国語の語彙(ごい)の歴史的な変遷について究明し、顕著な成果を残した。


 60年から90年まで学習院大学教授を務めながら、国語を通じての幅広い視野に立った日本文化論を展開。日本語がどこから来たかを問い続け、79年から南インドのタミル語と日本語との関連を論じた新説を発表、反響を呼んだ。独自の文明論に発展したこの学説には批判も多かったが、研究の集大成として00年に「日本語の形成」、04年には「弥生文明と南インド」にまとめた。


 63年に帰宅途中の女子高校生が殺された「狭山事件」に際しては、脅迫状を言語学の立場から分析、被告の無罪を訴えた。また、66年から3期、国語審議会(現・文化審議会国語分科会)委員を務めるなど、日本語教育のあり方についての「ご意見番」としても知られた。


 最近は約3千の古語の語源や変遷をたどる「古典基礎語辞典」の編集に教え子らと取り組み、「この辞典ができるまでは死ねない」と最後まで語っていたという。同辞典は来年、刊行予定。


 著書に100万部を超すベストセラーとなった「日本語練習帳」や、「日本語の年輪」「日本語の文法を考える」「岩波古語辞典」(共同編集)などがある。
(2008/7/14 朝日新聞)



訃報:大野晋さん88歳=国語学者、学習院大名誉教授
 日本語の起源をはじめ、言葉を通して日本とは何かを探求した国語学者で学習院大名誉教授の大野晋(おおの・すすむ)さんが14日午前4時、心不全のため、東京都内の病院で死去した。88歳。葬儀は18日午前10時、東京都台東区谷中7の14の8の天王寺。喪主は妻千恵子(ちえこ)さん。


 東京生まれ。東大卒、文学博士。橋本進吉に師事して古代日本語研究の道に入った。学習院大教授、東洋英和女学院大教授などを歴任。万葉集や日本書紀の校訂・注釈にかかわり、万葉仮名に清濁の厳密な区別があると指摘した。


 さらに、古代日本語は、南方系とアルタイ系の言語、南インドなどの古代タミル語が重なり合って成立したとの説も発表して、議論を呼んだ。


 国語教育についても発言し、99年には、著書「日本語練習帳」が発売1年で180万部を超えるベストセラーになった。そのほかの著書に「日本語の起源」「日本語の文法を考える」など。共編に「岩波古語辞典」など。90年に芸術選奨文部大臣賞、99年に井上靖文化賞を受賞した。

(2008/7/14 毎日新聞)

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