今回は、

 

“たまには真面目に、教本の本筋について語ってみよう”

 

の回!

堅苦しいのはノーサンキュー?

いやいや、そうおっしゃらずに☆





――さてさて。

現在、日本で出版されている、ピアノの導入教本における多くが、中央のドを中心として、上下に一音ずつ音域を広げる、両手交互奏の方式を採用している。

なんだそれ?

と、思われた方のために図解すると、こういうの。



上の楽譜の場合、青枠で囲った部分を右手で弾き、ピンク枠で囲った部分を左手で弾く。

この方式には、楽譜を学ぶ上で、いくつかの利点がある。

まず、大譜表で上にいくほど高い音に、下にいくほど低い音になることが、視覚的に理解しやすい。

(ぶっちゃけ、バイエル上巻がト音記号オンリーで始まることへの不満を持たれた方々から、この方式が考え出されたと思われますが)



特に、真ん中のド↓は、

こんなふうに高さをそろえることで、ト音記号の真ん中のド(青枠)と、ヘ音記号の真ん中のド(ピンク枠)が、同じ音であることが、分かりやすい。

さらに、右手と左手を、両方とも均等に育てる事ができる。

といった、いくつもの利点があるにも関わらず、今回、「にじのねいろ」の制作にあたり、私たちはこの、両手交互奏を採用しなかった。

メンバ-全員が、そのメリットを理解していたにも関わらず。



曰く、

「小っちゃい子たち、弾きづらそうなんだよね」

「両手奏に移行しづらいしね」

「無理を押して、両手交互奏頑張ったところで、両手奏が始まったら、つるっと忘れるし」

「真ん中での両手交互奏の曲はそもそも楽曲にないから、二度と使わないし!」

「分かりづらいしね」

「ヘ音記号を上から読む癖がつくと、左手が低いド~ソの音域に移動したときに、全く読めないとこから始まるから戸惑うんだよね」

「で、結果ヘ音記号が苦手になる!」



出るわ出るわ。

積年のストレス(!?)が、ここぞとばかりに(笑)



それもそのはず。

そもそも、この方式は、論理的には優れている点があるものの、幼児の発達にあまり合っていない点が多い。



まずして、ちびっこは、

・左右の切り替えが苦手な子が多い。

・音列を、順列「ドレミファソ」と、逆順の「ドシラソファ」の二種類を平行して覚えるというのは、分かりにくい。

・左右対称や、上下対称の図を、同じように認識する(鏡文字はこれと関係している)ので、


 上の図の、レとシ、ミとラが、混乱する症状が頻発する。

・読譜力を、論理より、丸暗記に頼るところが大きいので、難易度が上がった頃合いに、慣れない音域にいきなり移行するのが困難である。




思うに、両手交互奏の教本が出版され始めた当時、ピアノを習い始める年齢は、今ほど低年齢化していなかったように思う。

両手交互奏は、小学生以上の、標準的な発達の子どもであれば、さほど難しくはない。

それが、4歳5歳は当たり前、場合によっては3歳で開始することも珍しくなくなった昨今、同じ教材を幼児に使うこと自体に、無理があるのかも、しれない。




私たち制作部には、幼児期から大人まで、すべての年代で、美しく豊かな音色を身に付けるための基礎を学んでほしいという思いがあった。

だから、導入教本である「にじのねいろ」は、幼児にも使えなくては、意味がない。

ちびっこの発達に寄り添い、ちびっこが理解しやすく、ちびっこが使いやすく、ちびっこがスムーズに上達できる。

結果的に、大人にも、分かりやすい。

そんな、教本でなくてはならない。

そんな思いと、豊富な経験から来るアイデアで、私たちが採用したシステム、数々の仕掛け、工夫が、どんなものとなったのかは……





もちろん、

購入してくださった方だけの、お楽しみv

ということで(笑)

 

 

 

制作秘話 バックナンバーはこちら

 

エピソード0 制作前夜~朝でしたが(笑)~
エピソード1 初回ミーティング
エピソード2 コンセプト決定

エピソード3 二つの伴奏

エピソード4 QRコードと短縮URL

エピソード5 満場一致

 

 

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