FLY / 般若

テーマ:
ドクタートーキョー/般若


今回紹介するのは2008年7月に発売された般若の4thアルバム「ドクタートーキョー」に収録されている「FLY」という曲です。紹介の前にこれまで般若をどのくらい聴いてきたのかということを書いておきたいと思います。

般若を最初に聴いたのは妄走族だと思います。妄走族は「PROJECT妄」ではまってそこから過去の作品を聴いていっていました。妄走族のころはそこまで般若のことを意識して聴いていなかったような気がします。その後、般若はソロ活動をはじめます。ソロ1stアルバムの「おはよう日本」は聴いてますが、あまりはまってはいませんでした。「根こそぎ」も同じような感じで、「オレ達の大和」は新境地開拓という感じで悪くはなかったんですが、ちょっと重すぎという気がしてこれもいまいちはまりませんでした。3rdアルバム「内部告発」はジャケットからして同じように重そうな気がしてまだ聴いていません。

以上のように、これまではあまり般若のソロ作品は個人的にはまってないです。ちなみにフューチャリングではいつもいい仕事をしていると思います。そして今回の4thアルバム「ドクタートーキョー」なんですが、COMPASS AWARD 2008の総合ランキング2位ということで評判もいいみたいなんで、手に取ってみました。ジャケットはちょっときついですが…。その中にはじめてはまった曲がありました。それが今回紹介する「FLY」です。

この曲はまずトラックがとてもいいです。哀愁漂うトラックといえばいいんでしょうか。中国の楽器の二胡の音に近いような音がつかわれているんですが、この音がなんともいえない温かい雰囲気を出しています。最初は知らずに聴いたんですが、この曲はEVIS BEATSのプロデュースらしいです。EVIS BEATSはこんなトラックも作るんですね。今までのイメージが韻踏だったので少し驚きました。

そのトラックにあわせる般若のラップはいわゆるストーリー物になっています。都会に生きる女性や子供がテーマになっていて、ある種K DUB SHINEがやりそうなテーマだと思います。しかし、般若がそれをラップするとまた違います。般若のような普段いろんなものにかみ付いている(?)アーティストがこういう女性や子供のような弱い立場の者にたって歌うということがこの曲の良さを出していると思います。「オレ達の大和」は私には少し重すぎましたが、このようなテーマだととても聴きやすいです。またラップの仕方もいつものようなガツガツした感じではなく、落ち着いた語りに近い感じでそれもうまくあっていると思います。さらに驚きはサビの部分。「それでもFLYアーイアーイ ゆくあてのない愛アーイ」と般若が歌い上げます。これはこれまでになかった試みじゃないでしょうか。このサビも大好きです。

この曲は私のようにこれまで般若をちょっと敬遠してきた方にこそおすすめできる曲だと思います。まだ聴いていないようでしたらぜひ聴いてみてください。私も過去の聴いていない作品を聴いてみたいと思います。
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