MUSIC TREE

洋邦ロックやJPOPについて
2人の音楽好きが好き勝手に
紹介や批評をしていく
音楽ブログです。更新不定期。


テーマ:
前回に引き続き、年間ベストディスク的な企画の後編をお送りします。
今回は3~1位の発表を行います。
それでは、早速いきましょう。

③きれいな血/Sherbets
リード曲『ひょっとして』を初めて聞いた時、人生と言う名の果てしなく続く旅の様々な走馬灯が駆け巡った。何故、ベンジーは今も尚、こんなに美しい曲を書けるのか不思議で仕方ない。失いようのないピュアネスを抱える51歳の才能にただただ驚かされる。彼に寄り添うメンバーの演奏もまさに氷をゆっくり溶かしていくかのように優しく、穏やかな体温と等しい安らぎ、幸せが広がっていく。
メンバーと共作することや、キーボードの福士さん作曲(ボーカルも)のナンバーも増えつつある。それはきっと新しい風なんだと僕は思う。今のSherbetsに流れているこの澄み切った空気、風通しの良さが心地いい。しっかりと聞くのもいいし、BGM代わりにも良い。

ベンジーはSherbetsをいつか宝物だと表現した。色褪せることない美しい血は今もこのバンドに流れている。




きれいな血/SPACE SHOWER MUSIC



②色/Flower Flower
ソロ時代の彼女に纏わりついていたアイドル的な視線や背負わされたエセロックの魂は彼女にとっても、ファンにとっても非常に迷惑な存在だった。加えて、中途半端なサウンドプロデュースにも何度も頭を抱えたものだ。
だがyuiはYUIを捨て、自分が歌う意味とそれを具現化出来るメンバーを見つけた。それはまさに前作『実』で証明された奇跡だったわけだが、今作における彼女の表現力はネクストレベルに到達した。人、街、自然、生きとし生けるもの全てに流れる呼吸、季節の風、その移ろいを丁寧丁寧に紡いでいく。

このアルバムを聞いている時間だけは、そっと息を吹きかけたら壊れそうな永遠、その手で触れられそうな今が音楽として目の前に見えるような気がする。移ろいゆく季節を感じながら、春も夏も秋も冬もずっとそばに居て欲しい音楽がここにある。

色々落ち着いたらまた帰ってきてねyui、ずっとずっと待ってるよ。




色/SMR



①tree/SEKAI NO OWARI
例えば自分が溺愛しているミュージシャンが素晴らしい作品を出したとても、どこかで客観的にそれを見られる目がなければ、宗教と同じだと僕は思っている。
ミスチルが、どこぞの大御所がどんな過程を経て、どんな努力をしようと、若い才能に敵わないことだってある。このアルバムは圧倒的に2015年のナンバーワンだった。これ以外に選択肢はなかった。

再生した瞬間に目の前に遊園地が現れるみたいな感覚-1曲1曲が始まり、終わるたびに新しいアトラクションに乗り移る。そのどれもがキラキラして、夢にあふれていて、僕らを楽しませてくれる。ひとつひとつの言葉と音楽が喜んでるのがわかる。

バンプ以降の二次創作小説のセカイ系延長線上の歌詞は少年少女はもとより、僕らみたいな大人が夢をみるには十分である。デスディスコ?ドラゴンナイト?ひとつひとつのタイトルを追っていけば、中二病を引きずってるような気持ち悪さ、黒歴史的感傷が露呈してくる・・けど不思議と気分は良い。だってそんな恥ずかしい歌をこんなにも堂々と歌う人は久しぶりだった気がするから。
ファンタジー世界を背負い続けることは決して容易なことではなく、僕らは現実ってやつに打ちのめされる。魔法もトリックもないし、努力が必ず報われるわけではなく、どうしようもなく1人では生きていけない世界を生きないといけない。その為に僕らは歴史を黒く塗りつぶす。暗黒世界から選ばれし孤高の天才として、闇の力をいつか操れると信じていた-あんな時代の自分を忘れ、記憶の彼方に葬り去ることで大人を取り繕った。でも深瀬は自らの痛さを否定することなく、受け入れ、それを100万人が夢を見るためのポップスとして歌った。

それは、ありそうでなかった、全く新しい質感のJPOP。ギターロックを批判するくらいだから、打ち込みデジタル一辺倒かと思いきやアナログな音作り(プールを貸しきって録音した音、階段を駆け上がった時の心臓の音などなどをサンプリング)にまず驚かされる。そのサンプリングが決してファンタジー世界への逃げではなく、きちんとリアルに繋がるために必要な手段として使用されている点が素晴らしい。だからとことんファンタジーを体現してるくせに、どうしたって彼らの音楽を聞いてると、現実と向き合わざるを得なくなる。

ファンタジーはファンタジーであり、現実は現実である。けどそれぞれの出口はそれぞれの入口に繋がっている。だから、どちらかの世界を選ぶとか、どちらかを捨て去る必要はない。
ファンタジーを創造するための原動力は現実であり、現実を素敵にするための原動力は僕らの妄想、ファンタジー世界なんだってこと。

27歳の僕にとって、当時中2の頃にそれに近しいことを実践していたのはまさにバンプオブチキンだった。けど今の子にとってはそれがSEKAI NO OWARIなのではないだろうかと感じた。
そんな素晴らしいグループが久々にJPOPの最前線にいることを僕は嬉しく思う。




Tree(通常盤)/トイズファクトリー




以上、僕が独断と偏見により、厳選した2015年の10枚でした。
改めて、TOP10を確認していきましょう。

①tree/SEKAI NO OWARI
②色/Flower Flower
③きれいな血/Sherbets
④ALXD/[Alexandros]
⑤BLOOD AND LOVE CIRCUS/The Birthday
⑥SHINE LIKE A BILLION SUNS/BOOM BOOM SATELLITES
⑦REFLECTION {Naked}/Mr.Children
⑧Obscure Ride/cero
⑨Strawberry JAM/小倉唯
⑩猫とアレルギー/きのこ帝国



何と言ってもセカオワが圧倒的でした。人生で10枚選ぶなら~と考えた場合でも必ずセレクトしたいほど。

4つ打ちダンスロックがトレンドから定番に変化し、その裏で色んなシーンが動いてるのも面白いですね。
雑に言えば、アイドルとアニメで始まった10年代は震災以降の「立ち上がっていこう」という重苦しい空気(必要な時間でしたが)から段々抜け出し、AKBが『恋するフォーチュンクッキー』をリリースしたあたりから、時代の空気やJPOPの匂いは変化しました。YESかNOをハッキリさせるような窮屈さから抜け出し、皆が皆同じ動きをすることもなく、個々がゆるやかなダンスを踊る時代が来ています。
そういった流れの中で、星野源やゲスの極み乙女がブレイクしていく事実はある意味では必然性さえ感じます。色んな意味でジャンルレスになりつつある現代の音楽シーン。非常にいい時代の風を感じます。

「音楽はもう終わった」、「最近の音楽はつまらない」と言う人がいます。
僕は全然そんな気はしません。
音楽の聞き方、伝え方、知り方、楽しみ方は多様化を極め、どんどん面白いことになっています。
生き方も、音楽も面白くするのは自分です。今年もどんどん面白い方に向かいたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

※:オマケ:15年次点作品の紹介
・C2/Base Ball Bear
00年代ギターロックシーンの立役者が放つ新作。若いバンドとは逆にBPMを落とし、しっかりと聞かせるスタイルを表現。関根のベースが進化してる。ファンクネスが光る『文化祭の夜』は必聴。何度でも何度でも砂漠に水を巻き続ける決意を感じる。




・TRUST/TRUSTRICK
アナ雪で一世を風靡した神田沙也加とギタリストBillyから成るロックユニット。沙也加の美しいボーカルを最大限に活かしながら、しっかりとした聴き応えのあるバンドサウンドを堪能できる一枚。JPOPとアニソンの垣根を上手いこと壊してくれないか密かに期待。



・YELLOW DANCER/星野源
日本人のための日本人のダンスをトレンドを踏襲しながら、好き勝手にやってみせた意欲作。ジャケットがにくい。ひとりのための歌でもあり、みんなの歌でもある。彼が売れるってことは良い時代だと思う。




・hollow world/ぼくのりりっくのぼうよみ
「ラップぽい音楽をしてます」と話す先月デビューしたばかりの17歳。数秒聞いて天才だとわかる。いい意味で、ヒップホップ的なカルチャーに囚われないスタイルは新しい時代の到来を予感させる。




・EPIC DAY/B'z
パクリ、非ロキノン系・・もうそんな話はやめよう。B'zはやっぱりカッコイイ。少し懐かしい音の雰囲気、バラード系の曲が多く、収録時間も短く、聴きやすい。B'z然としているのに、ヘタレ系な稲葉さんの表情が見えるのもいい。




・variety/Mrs.GREEN APPLE
五人組ロックバンドのメジャーデビュー作。若者らしいバネを持ったポップセンスとハイトーンボーカルが特徴。リード曲『StaRt』がとにかく楽しくて一目惚れした。初期セカオワのような印象、今後どこまで伸びるか期待。



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