元CA若女将がつづる村之湯ライフ

元CA若女将がつづる村之湯ライフ

猫、料理、温泉、骨董、趣味のあれこれ。

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8月になりました。大安をみはからって、ご報告です。

村之湯の公式ウェブサイトをつくりました。

www.muranoyu.com

そのまんま むらのゆどっとこむ、と打てばOKです。

まぁ、本当のところ、ずっと前からつくってあったんですが、

記事やデザインをいじらないままに 長らく眠らせていたので

いい加減ちゃんとしなくちゃと 再始動させただけなのです。

ロゴがアルファベットですし、

デザインもモダンなかんじになっているので、

一見、老舗町湯とは思われぬレイアウトなんですが、

とりあえず当面はこれでいきます!

英字体が個人的にはいちばんしっくりくるんですが、

これ↑



あるいはこれに変えようか思案中です。

ちなみにロゴはまた自作なんですが、ここの家紋が桔梗なので、

ゆくゆくここを誰かが引き継いだとしても家紋が残るように

あとそのまま家紋だと遊びがないので、

家紋の中心を温泉マークにしてます。。くるしまぎれ


ともあれ

ブログともどもしばらくは両方継続の予定なので、

よろしくお願いいたします。


二ヶ月ぶりのブログ更新。

サボってたっていうより、忙しかった、本当に、この二ヶ月!!

その忙しさに輪をかけた原因がこちら↓



はい、お察しのとおりかと思います、ねこが増えました。

ほんのり赤みのある墨色の毛並みが美しい、黒猫。名前は すみ。

ある日の午後、

4月から追加で管理している村之湯とは別の温泉に

ひょっこりあらわれたのらのあかちゃん



それがすみでした。

上に貼った二枚の写真をくらべるとわかりますが、

最初に来た頃(写真下)は二ヶ月齢くらいで、

ちいさくて 毛並みもぱさぱさしてました。

その上しっぽをけがしていて、


↓石鹸箱でつくった特製エリザベスカーラーをさせられたりして、



↓こんなに長かったしっぽの、

↓こんなに大部分がとれてしまい、



短尾ではありませんがふしぎな長さのしっぽになりました(笑)

ちぎれたしっぽは、

しばらくのあいだ、すみちゃんのお気に入り遊びアイテムでした。

現在のお気に入りおもちゃ第一位は蝉で、

日に10匹くらい捕ってきます。。。



5月の27に出逢ったすみ。

現在は4ヶ月くらいでしょうか。

とっても元気で、

むしろ元気過ぎて柱から落ちて意識失ってみたり

あらゆるものを破ったり壊したり

先輩猫に挑んだりからんだり飛び込んだり

それはそれは もう、ものすごいトラブルメイカ―な女子。



でも家族が増え、

大変も増えたけど幸せも増え、

毎日笑顔をくれる おてんば すみちゃんです。



まぁペットは飼い主に似ると言うから、

あんまり責めるわけにもいかないのです(笑)



ぜひ村の湯にお立ち寄りの折りには、すみちゃんと遊んでくださいね!

福猫ともいわれる、黒猫のメスなので、

きっと優しくしてくれたみなさんには何かきっと良いことがありますよ♪


それではまた*



みなさま こんにちはー

ずいぶん長いことブログ更新を怠っておりました。。

田舎にいるわりには日々色々な出来事に溢れてまして、

期の変わり目ということもありめまぐるしい春の日々を過ごしておりました。



そんな忙しい日々のなかでも、毎日怠ることなく続けていたものがあります。

それは・・・  ねこあつめ(笑)



どうやって知ったのかもはや忘れましたが、

ふうーん 流行ってるんだ

と何気なしに 普段アプリでゲームをすることなどほぼ皆無のわたくしが、

ねこあつめなるアプリをダウンロードしたのでありますが、

これがまさかハマりました(笑)



今となっては知らない人はいないと思いますが、

念のため御説明すると、

ただえさとおもちゃを設置して待ってるとねこが遊びにきてくれ、

遊び終わるとにぼしをくれて去っていき

(えさを求めて遊びにくるはずのねこがえさをくれるというのは少し解せないけど笑)

そのにぼしでこちらはまたおもちゃを買ってねこをあつめ・・・

仲良くなるとそのねこのたからものをもらえる

という、勝ち負けもなにもない 大変穏やかでのんびりしたゲーム。



にぼしには金と銀があり、金はなかなかもらえないにぼしなのですが、

たくさんねこをあつめられるおもちゃなどは金にぼしでないと買えなかったりして

その金にぼしは課金をすると買えるシステム。

でも課金は絶対したくないし、だけど金にぼし欲しい。。。

という葛藤の中、初期段階は進みます(笑)



またねこには特定のおもちゃにしかこないレアねこなるものが数匹いて

そのねこを呼ぶには高いえさ(金にぼしで買える)が必要だったりして

さらにその「金にぼし欲しい欲」は倍増します。



さらにさらに買えるもののなかには、

おもちゃやえさのみならず「にわさき拡張」なるものがあって、

上に貼ってある画像の半分しか最初は無くて、

にわさき拡張をすると画像のようなおおきなスペースが手に入り、

よっておもちゃもたくさん置ける→ねこをたくさん呼べる

ようになるわけで、

この「にわさき拡張」には金にぼしがナント180匹も必要!



始めたばかりの頃は、このようにして

金にぼしが欲しい病におかされますが

結局はたかがゲームですので課金は絶対しないのだという

強い信念をもちつづけることが何より大事です(笑)



このねこあつめ、現在はヴァージョンが1.2に更新され、

以前よりねこの種類も増え、おもちゃも増え、

画面の模様替えまでできるようになりました。



わたくしは現在、ねこはすべての種類をコンプリートし、

模様替えの種類も全部手に入れ、おもちゃも全部手に入れ、

もらえるたからものがあと4個

という段階まできました。



しかも最初のにわさき拡張も、

課金せず、最短記録に近い7日という短いあいだで達成しました。

実際やってみて感じたコツとしては

1・あまり頻繁にアプリをひらかない

2・えさはお徳用カリカリはおかない

3・たくさんのねこをよべるグッズを必ずおく

あたりでしょうか



1については、例えば高級えさを一瞬でたいらげてしまうまんぞくさんが来た際、

えさがなくなってしまったからといってすぐにえさを補充せず、

まんぞくして自然にいなくなるまで待つと大量のにぼしをくれることで知られていますが、

その、「自然にいなくなるまでの間」が長ければ長いほど多量のにぼしをくれるわけなので

長い間放置したほうが多くのにぼしをもらえます。

この「ねこが来てからいなくなるまでの時間」は、

アプリを閉じてから開くまでの時間に比例していると体験上私は思ってます。

そんなことはないという人もいますし、毎回そうだというわけではないのですが。



2については、お徳用カリカリだとたしかにえさがにぼしなしで無限に補充できるし、

ねこが呼べないわけではないので、使えないグッズなわけではないのですが、

しかし少しでも高級なえさのほうが確実にくるねこの数は増えるので

にわさき拡張のため金にぼしを貯めたい初期段階は、

銀にぼしで買えるが高級えさである高級カリカリをコンスタントに設置することで

効率よくより早くより多くのねこをあつめるようにします。



3については、具体的に、一度にねこ最低3匹は呼べるアイテムを1つ以上おきます。

私の場合は、500銀にぼしで買えるアスレチックタワーを常に中央に据え置き、

こつこつねこたちを集めました。



だんだん ねこあつめ攻略ブログみたいになってきました(笑)



ちなみに私はコツをつかんでさっさとあつめようと奮闘する日々でしたが

基本のんびりねこを眺めるゲームなのでそんな必死になるべきゲームでは

本来はないかと思います。

が、とにかく癒されることは間違いないので、

ねこ好きだったり 収集好きな人や ポイントやシールあつめるの好きな人は

ぜひやってみてほしいゲームです。

基本ゲーム好きでない私がハマったくらいなので、

誰でも楽しめることは間違いなしです。



あと、元同期にきいて知ったのですが、

フライトモードでも遊べるゲームのようなので、

CAの方々にもおすすめします。

フライトでいやなことがあったら、

バンクでレストの時間にでもチェックして

一瞬でもストレスから解放されていただきたいですね。笑



ちなみに我が家の生きてるねこたちも

変わらず日々様々なハプニングで癒し(振り回し)てくれていて、

多種多様のねこ様方と暮らす楽しい日々でございます。



久々のブログ更新がねこあつめネタで申し訳ありませんが

みなさまぜひお試しあれ。



それではまた本





みなさま こんにちは♪


かなり久々の、猫以外の話題 (苦笑)


餃子を つくりました割り箸





実家の母がとても健康志向であり、


さらに父があまり肉好きでなかった(殊に牛は大の苦手であった)影響で、


私はもともとあまり肉料理をしない人。




ところがこちらに移住してみると、さすが鹿児島、肉が安いし美味しい、


そして偶然 村之湯の近隣に 美味しい肉屋が2件も。


そうして、いつのまにか、肉食な食卓が増えていました。




とくにそのお肉屋さんの1件でつくっている餃子がとても美味しいので、


料理が面倒な時など、よく食べていたのですが、


肉屋さんの餃子イコールお肉たっぷり


私の味覚にはちょっと肉肉しすぎる・・・


と、 ずっと 思ってました。




そして先日、夕刻に時間があったので、


四代目の手を借り、わたしなりのレシピで久々に野菜中心の餃子をつくることにしたのです。




わたしなりのレシピといっても、


別に隠し味や特別な具材を入れるわけではありません。



・ キャベツ (1/4カットを全部)


・ 白菜 (大きめの歯を数枚)


・ 椎茸 (粗微塵)


・ にんにく (粗微塵とすりおろしを両方)


・ しょうが (今回はチューブを使用)


・ 挽き肉 (適量。今回は牛と豚の合挽きを使用)



味付けはシンプルに塩コショウと醤油、少しのお酒


きっとつなぎに片栗粉ふるとまとまりやすいとか


豆腐とかまぜたらヘルシー などもっと工夫があるかもしれません。


母の味を思い出しながら、調節しつつ、ねる。




ちなみにキャベツと白菜はまず軽く茹でて切り、


水を軽くきって使用。


野菜のうまみを大切にしたかったので、


ぎゅうううううっとは絞らずに 少し野菜の茹で汁を残してねりました。




四代目は餃子を包むのが人生初めてとのことでしたが、


器用な人なのでいつのまにか上手くなっていてどんどん包んでくれました合格


ありがとう!






頂き物の わかめ (ご近所さんが潜って採ってきてくださったもの)


と 卵で 中華風のスープをつくり、


大の酢好きの私はラー油と酢を足してスーランタンスープに。


& ビールで 完成ドキドキ




「買ったら早いし美味しいのになんでわざわざつくるの?」



と言っていた四代目。


ひとくち食べて、


「うまーーーーーーーーーーーーーーーーー!」


と絶叫。


「これならいくつでも食べれるわ!」


と言って結局、


ふたりで40個ほどたいらげました(・・・食べ過ぎ)




中身がほぼ野菜なので、


ほんとに何個でも食べられちゃう。




最近 野菜不足かも っていう方、お試しあれ。




ちなみに今回の分量で約100個包めましたので、


経済的でもあります。


うちは一気にそんな何十個も食べれません、という場合には、


残りは冷凍にしておけば、


疲れた日の強い味方。




ちょっと手間はかかるけど、切ってねって包んで焼くだけだし、


焼き具合に妙なこだわりさえみせなければ餃子って簡単な料理。



今回は美味しくて一気に食べちゃって冷凍するぶんがつくれなかったので笑、


次回はもっと大量生産したいと思います。



あー 美味しかった!




さて今夜の夕食は何にしよう。。。




それではまた本


最後の更新からちょうど1ヶ月。


更新できなかったのには理由がありました。




我が家の看板猫 りぼんが


2月16日の夕刻、4~5時間 家を空けている間に、


忽然と姿を消してしまったのです。




去勢済のメスだから行動範囲はそう広くないはずで、


それでもまぁ、たまには遠出もあるのかな・・・


自然と胸をよぎる嫌な予感と


暗雲のようにたちこめる不安感に苛まれながらも、


人と猫 それぞれふたりずつで、


我が家そして村之湯のアイドルであるりぼんねえさんの朝帰りを待ちました。





日が沈み、日が昇りました。





翌朝になっても、りぼんは戻りませんでした。





インターネットや猫好きのお客様の情報によると、



・ 獣医に3日で戻ると予言され本当にそうなった


・ 1ヶ月や半年など諦めた頃に帰ってくることもある


・ 去勢や性別により行動範囲の広さが違う


・ 自らの意志で家出した場合帰ってこない


・ 新しい猫がくると家出率が高まる


・ 夜から翌明け方までが猫が最も活動する


・ 駐車場や空き地などが探すポイント



など 情報は様々で、


あてはまって不安になったり、あてはまらなくて安心したり、


見つかってもいないのに一喜一憂の時間が流れました。





お客様のなかには、


可愛い猫だから、さらわれたんじゃないか


そう言う方も多くいました。


そう言われてすぐには否定できないくらい、


実際 りぼんは お客様にとてもとても可愛がられていました。




推理小説やサスペンス好きの私は


無駄な知識やドラマ仕込みの推測をしたりなんかもして笑、


それからはもう本当に


頭の中が常に猫のことでいっぱいで


四代目も私も夢に見たほどでした。






色々考えた結果、



可能性が高いなと思った失踪原因として



1) お客様の軽トラの荷台に乗りうっかり運ばれてしまった


   最初の交差点で飛び降り、


   A) その周辺の家に保護されている


   B) そのまま迷い猫



2) 失踪当日具合が悪そうだったので死に場所を探して家出




もし原因が1)だった場合は、


かなり遠くまで行ってしまっている可能性も考えられる。


2)ならせいぜい近所  空家どこかの家の軒下などだろう。






いなくなって3日ほどして、


心配のあまりチラシをつくってスーパーやコンビニめぐりを開始。


貼ってもらえませんか、と 外回り。




デザイナーとしてこれまで色んなタイプの紙面をつくってきましたが、


猫探しポスターは初体験。


これも作り方はネットで調べました。


「猫探してます」は大きく太字ではっきり、など初歩的なことはもちろん、


子供は視点が低く意外と大人より猫を見つけやすいので、


子供にもわかるように平仮名多めが良い


というアドバイスなんかは、目からうろこでした。


白黒の野良猫は多そうなので、


柄の出方や白黒の面積比がわかるように、


後ろ姿や全身のカットも足し、


とにかく写真中心の、文字の少ないレイアウトにしました。


とある獣医でもっと詳細に書かなきゃだめだとまさかのダメ出しを受けましたが笑、


自分のデザイン感覚とネット上のアドバイスにあくまでこだわりました。





外回りの結果としては、


あきらかに面倒くさそうにされたり、適当にあしらわれたり、


心配ですね、見つかりますように、と温かな言葉をもらったり、


人のあたたかさもつめたさもひしひしと感じました。





猫には天性のGPS機能みたいなものがあって、


太陽の動きや嗅覚でたいてい見事に家に帰りつく場合が多い


そう言って なぐさめてくれていた四代目も


それから2週間以上経って


さすがに明るさが減っていきました。





りぼんのことを口にすると悲しくなるので


りぼんの話が話題にのぼらなくなりました。


お客様方も、まだ帰らないんだねと悲しそうでした。


でもきっとどこかで元気だよと


皆さん励ましてくださいました。


ほんとうに有難く思いました。







そんなある日、


りぼんをよく知る人から連絡がありました。


車窓から似た猫を見た というものでした。


なんとなく、ほんとうになんとなくですが、


本当にそれがりぼんであるような直感がありました。




そこは我が家から700~800mほど離れた場所。


数えるほどしか家がなく、


各種店舗が軒を連ねる、交通量の多い車道沿いで、


これまで捜索範囲に入れていなかったエリア。


完全に盲点でした。




チラシを数部印刷して、翌日ふたりで向かいました。




目撃者が言うには、


きれいなおうちの敷地内に入って行った


ということでした。


その「きれいなおうち」がどの家かわからないので、


とりあえず周辺できれいっぽい家をあたってみる。


「見かけませんでしたか」の問いに


プラスの反応はありませんでしたが、


とりあえずチラシを渡していきました。




それから周辺を歩きました。


猫のいる家には猫えさがあるから来るかもしれない。


それで猫を探すのですが、


野良猫も飼い猫も ことごとく居ない。


どちらかというと、犬を飼っている家が多い様子。


近くにあった新興住宅地は、


いわゆる新しいデザイナーズホーム中心なので、


猫が隠れそうな軒下や駐車場もなく


あきらかに猫の気配はありませんでした。


しかもその日は雨降りで、雨上がりを歩きましたが、


キレイ好きで女王様気質のりぼんが、


仮に野良の身に落ちぶれていたとしても、


そんなぐちゃぐちゃ道をべちゃべちゃ歩くとは到底思えず、


「晴れた日に出直そう」


そう言って私たちは一旦その場を去りました。






翌日、 3月8日




鼻歌をうたいたくなるような、快晴の日曜日。


冬の名残の冷たく澄んだ空気を、


春めいた明るい陽射しが幾線も貫いていました。




昼まで色々な作業をして、


四代目がつくってくれた美味しいトマトカレーを食べ、


ご先祖様に祈り、


猫かごを持ち、


チラシを一枚だけ持って、再び捜索に向かいました。


こんなポカポカした日、


りぼんは決まって、陽だまりに身を投じ、


なでろとせがみながら、


その美しい白と黒の毛並みをつややかに整え


うとうとしていたものでした。


きょうも、


きっと、あのエリアのどこかで そうしているはず。






捜索散歩の道すがら、



仲良く畑仕事に勤しむ老夫婦


スナップエンドウを丁寧に剪定するおじさん


色とりどりの花の植え込み


終わりかけた菜の花の眩しいレモンイエロー


立派なソラマメ畑の一面の緑


庭に並ぶ、貝殻や珊瑚のかけら


のどかな風景と鮮やかな色たちが目に映ります。


どこかで喧嘩する子供の声が聞こえました。


でも猫の姿 猫の声はありませんでした。





「夜、また出直そう」





そう言って、一時間歩いたのち、一旦帰宅しました。


猫かごは車に乗せたまま車を降り、


私はお風呂番を


四代目は祖父の残した小屋の片付けを


始めました。





それからどのくらい経った頃か、


急に私の携帯電話が鳴りました。


携帯電話からでした。


知らない番号。


いつものように無視しようとして、


そして、ハッとしました。


予感めいたものがありました。


りぼん捜索のチラシには私の携帯番号を載せていたのです。





その電話は、


案の定、目撃情報でした。


それどころか、「保護して閉じ込めてあるよ~」とのこと。


「あのチラシの猫に、そっくりな猫がいたもんだから・・・違うかもしれないけど」


その、そっくりな猫、という言い回しに、


りぼんなんじゃないか ほぼ確信に近いものがありました。


なにより、チラシを気にかけていてくれたことが嬉しかった。





お宅にうかがうと、家の横にちいさな小屋があり、


その入口のあたりで、おじさんがおばさんと私たちを待っていました。


「その小屋のなかに閉じ込めてある」





小屋に近づくと、中から鳴き声が聞こえていました。


その声は、聞き慣れたりぼんの声ではありませんでした。


ま ぁ、そうだよね


りぼんのわけない  か


だめでもともと  はずれでも、仕方ない


情報だけでも 気持ちだけでも 有難い





半分諦めて、ドアを開けると、


中には、小さな屋外用のキッチンセットのようなものと


植木鉢や道具が並んでいたように思います。


でもそんな色々モノがあったにもかからわず、


目が、迷わず、キッチンセットの下にうずくまっている猫をとらえました。


他のものは、不思議と目に入りませんでした。


そしてその猫は、


まぎれもなく、りぼんでした。


見慣れた、大きなふたつの黄色の目


その中に丸々と光る、意思の強そうな黒い瞳。



抱きかかえると、


かつて「まんまる」と形容されていたぷりぷりのおしりも


自慢のつやつやの毛並みも失い、


見る影もなくやせ細って、骨格が絵に描けるように透けて


まるで子猫のようになっていました。




いなくなって約3週間、


おそらくそのプライドの高さと元来の大人しさが災いして


ほとんどえさをもらうようなこともなく、


ほぼ何も食べずにしのいでいたのだと


その姿が如実に物語っていました。


どんな思いで この3週間を乗り越えたのか


再会の喜びも相俟って


涙腺がゆるみ 頬を熱いものが伝いました。


生きていてくれたことが、本当に、本当にうれしかった。







そして今朝は病院に行きました。


あきらかに4kg近くあったと思われる体重は2.6kgに


耳はおそらくダニにやられ、ウィルス性の猫風邪を発症中


と、


とても元気いっぱいとは言えない状況ですが、


食欲も無くはないし、


私たちに甘えたり 毛づくろいをする余裕がでてきて、


私たちも そして本人も ほっとしています。


もともと好きではなかった他の2匹とは接触できる余裕はまだ無いし、


風邪がうつるのも困るため、


これからしばらくの間、隔離してケアをしていきます。





ちょっとでも私たちが離れるとにゃーにゃー鳴き、


ふとんにもクッションにも椅子にも乗らずに常に膝抱っこを求め、


子猫のような甘えっぷり


内弁慶でツンデレの あの女王様な彼女が 別人のよう(笑)


このまま 他の猫をいじめない 優しい猫に改心してくれないかな、


と 実はちょっと願っています。


というのも、いつもいじめられていたアカは


りぼんが居なくなってから別人のように羽を伸ばし、


どんどん甘えん坊になり、


はっきりいって、りぼんのいない生活を「満喫」していたから(笑)


りぼんが帰ってきて嬉しいけど、


そんなアカがちょっと可哀想だったりもするのです。




ちゃたろうは愛するりぼんねえさんが戻り、


遊びたくて遊びたくて仕方がないのに


接触させてもらえないわ 近寄るとシャーシャー言われるわで


こちらもこちらで可哀想。







今回の猫失踪事件は、


色々な意味で、実に良い経験になりました。


あって当たり前 が 唐突になくなる


その悲しみ 動揺 恐怖 不安 後悔


必死な人の 懸命な訴えに対する 世間のリアルな反応


普段歩く町を 普段は見ない視点で見る


普段行かない町を 特別な思いで巡る


という行為


色んな気づき 発見 感動 が ありました。





そして何より




諦めないことの大切さ


念じれば叶うということ




これは もう ほんとうに そのとおりだと痛感しました。




特に今回、


帰ってこない 見つからない猫を想い、


日々暗い思いと闘っている方が多いことを


ネットで調べるうちに知りました。


上記のことは、


猫探しだけでなく 色んなことに通じますが、


とくに今回の私たちのように


飼い猫の失踪に直面している全国の悩める飼い主さんたちには


どうかどうか 諦めずに


いつか再会できると信じ続けてほしい


そして再会を果たしてほしい


そう 心の底から 思います。





そして





たかが猫 かもしれません。


でも その たかが猫 の ちいさな命ひとつが


どれだけ尊いものであるか


死にたいと思っているどこかの誰かの 命ひとつが


その誰か自身にとって


そしてその周囲の別の誰かにとって


どれだけ尊いものであるか


この記事に出会ってくださった どこかの誰かが


命の大切さ


自分自身の まわりの誰かの命が


いかに尊いものであるかということを


改めて感じ


その感覚を


これからの日々に活かしてほしいと思います。









りぼんちゃん、



本当に、おかえりなさい。



ずっと ずっと 待ってたよ。



これからも いっしょに 寝よう。


遊ぼう。


元気になったら、


また、いっしょに お風呂掃除 しようね。


番台で 看板娘ぶりを 発揮してね。




いつか必ず訪れるその日まで


りぼんも わたしも 丁寧に


日々を生き直していきたい。



そう 思っています。






それでは、また