ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2009/8 vol.2 グルーヴが欲しい
「いや、違うんだ、俺にはちゃーんと計算があるから、いいから俺が言う通りやってくれって。
それで持って帰ってきた。だからこれネイサン・イーストとか強力なメンツが参加してんだよ。だけどそれを表に感じさせないんだよ、全然。フレーズ聴いてても『どうだ!』っていうのはないじゃない」
●面白いですねえ。昔、永ちゃんは何をやろうとしてたかって、とにかく洋楽のように聴かそう、洋楽にしようっていう、もう世界の矢沢の音にしようって言ってたのに。
「今度は、洋楽にしないって言ってた」
●(笑)。
「でも洋楽にしないんだったらこっちでやりゃあいいんだけど、なんと言ってもプレイのすごさ、奥深さ、グルーヴ、これは世界一だからね。
それでミックスダウンは日本のエンジニアに絶対託したいと。だからエンジニアと最初ガッツリ話しましたもん」
●だから洋楽でも邦楽でもないと。
「そう!」
●矢沢なんだっていう、そういう実にいい矢沢なメッセージですよね。
「10年前にこれやってりゃよかったのよ」
●できないですよ。
「そうね。やっぱりこれも3年前にROCK IN JAPANに出たからできたの。ROCK IN JAPANに出て『なるほど。リスナーってそういうところで聴いてるのね』と。そういうところでこれが生まれたのかな」
・・・続く
ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2009年 08月号 [雑誌]