2006/12/8 週間ポスト 矢沢永吉 「永遠の反逆児」「ロックのカリスマ」 | 矢沢永吉激論ブログ

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矢沢永吉の記事のコレクションの中に古い記事がありました。テキストで起こしてみます。


「永遠の反逆児」「ロックのカリスマ」


日本のミュージックシーンを切り拓いてきた1人の男の生き様は、 殊に中高年の男たちを惹き付けて止まない。 極貧の中から、自らの力だけで身を立てた男、 矢沢永吉が現代人の心を揺さぶり続ける秘密に迫る。

「その生き様に励まされる」

ライブを重視する矢沢は、 毎年ツアーで全国を回る。今も12月半ばに控える恒例の日本武道館5日間公演に向けて全国ツアーを展開中だ。


そのひとつ、 11月4日の仙台サンプラザホールでのコンサートを訪れた。

およそ2000人の観客の中に、矢沢を真似た白いスーツ姿の40代のファンが100人ほどいる。少年時代から熱烈に矢沢を支持し続け、「化石」と呼ばれるファンだ。

その「化石」のリードで開演前から「永ちゃんコール」が沸き起こり、クライマックスにはロックンロールに合わせて会場全体がタオルを頭上に投げ上げた。ファンによる恒例のパフォーマンスだ

だが、矢沢のコンサート特有の光景は、むしろ終演後である。会場前のあちこちで、元不良たちが再会を喜び、和やかに記念撮影を行う。中には妻子を連れた「化石」もいる。

居酒屋を貸し切り、70人のファンが集まって打ち上げも行なわれた。コンサートが同窓会的な役割を果たしている。

ミュージシャンを介してファンがここまで強いつながりを持つのは、矢沢以外では考えられない。

「化石」たちは一様に「永ちゃんの生き様に強い影響を受けた」と語る。


仙台で建設会社を経営する45歳のA氏もそのひとりだ。元暴走族のリーダーで、少年院に入った経験もある。

「少年院で『成りあがり』を読み、『永ちゃんは貧しい少年時代を送ったのに、負けずに這い上がった。自分も心腐らずに頑張ろう』と勇気づけられたんです。

今でも仕事が上手くいかず、気持ちが後ろ向きになると、『成りあがり』を読んで自分を励ますんです」


・・・続く