Eiji Murakami's BLOG
美延先生の広い応接室にチョコ~~~ンがメチャ可愛いドキドキ


不登校の問題に関しては、多様なセーフティーネットが必要ではあるが、各学校での取組も重要になってくる。

不登校になる要因は様々であるが、特に大阪市においては、小学校6年生から中学校1年生にかけて不登校の生徒が約4倍と増加する傾向があり、これはいわゆる「中1ギャップ」が要因の一つであると考えられる。

大阪市では、「中1ギャップ」の解消にもつながるとして、昨年度より小中一貫した教育を全小中学校で実施し、今年度4月には大阪市初の施設一体型小中一貫校を設置している。

不登校の課題解決のためにも、施設一体型小中一貫校をはじめとして、すべての小中学校で「中1ギャップ」の解消に向けた取組をしっかりと進めていくべきである。

ところで、施設一体型小中一貫校は、報道において、今後「スーパー校」としていくと取り上げられたが、教育委員会に確認すると施設一体型小中一貫校の利点を生かした特色ある教育を実施する学校をめざすと聞いた。

教育委員会として、今後の施設一体型小中一貫校の特色ある教育を、どのように考えているのか。



小中一貫した教育は、小学校と中学校が連続した指導を行うことで児童生徒の学力や体力の向上、生活指導の充実等を図ることができ、例えば中学校入学後の学習面や対人関係のつまずきの解消にも効果があると考え、本市のすべての小中学校で取組んでいる。

施設一体型小中一貫校における今後の教育内容の特色化については、施設一体型の利点を生かし、現行の学習指導要領に加えて、特色ある教育を実施していく。

現在、小学校からの英語教育や、ICTを活用した教育活動の充実、また、学年にとらわれない反復学習や発展学習の実施、小学校における教科担任制の導入などの検討を進めている。

施設一体型小中一貫校においては特色化を図りながらも、すべての子どもたちの個々の習熟に応じて、基礎基本の定着や応用力の育成を図る教育を進めたいと考えている。

いずれにいたしましても、小学校と中学校の円滑な接続を図り、義務教育9年間を通して、子どもたちに「生きる力」をバランスよく育めるよう、しっかりと取組んでまいる。