法治国家からの転落 | ミュープロダクション オフィシャルブログ

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『名もなき星たちのキラメキ』

シルバーウィーク中の1日、久しぶりに近所のデイサービスにボランティアに行き、敬老祭でみっちり1時間、ギターを抱えて歌ってきました。


帰り際、半年ぶりに再開した大正生まれのおばあちゃんが近寄ってきて、「最近はテレビを観ると戦争の頃のことを思い出して恐くなる。夢にまで出てくる」と嘆くことしきり。


先日可決した安保関連法制のことだと、すぐにわかりました。


まるでクーデター。


特別委員会での採決などは、軍人に煽られて強行に次ぐ強行。


日本は法治国家から、野蛮な人治国家へと転落してしまいました。


どんな角度から見ても憲法違反の法律を成立させてしまったら、その国がどうなるか、彼らは想像すらできないのでしょうか。


単純に多数決が民主主義だと勘違いしている人間が多いのは事実ですが、ことは国家の根幹に関わる一大事、あとから「憲法違反でした」ではすみません。


この法律が施行されたあかつきに、もし1人でも犠牲者が出れば、彼らは「戦犯」として永久に拭えない汚名を着せられ、後世の人々に断罪されることになります。


その犠牲者とは、この法案に賛成し、志願して他国の戦争に出向いて行った人になるのでしょうか。


この法案の成立が何を意味するのか、想像力が欠如した人間には理解できないのかもしれません。


原発の再稼働と消費税の増税は財界のニーズ、今回の安保法制はアメリカのニーズ、これはもはや常識中の常識ですが、日本国民のニーズには何も応えようとしない議員たち…。


こんな政治家を国会に送り出したのは誰あろう、日本国民です。


彼らに投票した人、こんな結果を想像できず選挙に行かなかった人の責任は、残念ながら重いと言わざるを得ません。


ただ、前回までの選挙で憲法違反の「集団的自衛権」は公約に掲げられておらず、争点にはなっていませんでした。


しかしながら、これからは違います。


このブログで何度も引用したベンジャミン・フランクリンの言葉


『悪い政治家をワシントンに送り出すのは、投票に行かない善良な市民である』


は、「ワシントン」を「永田町」に入れ替えれば、そのまま日本にも当てはまります。


今回の暴挙が却って日本の民主主義を発展させ、民度をレベルアップさせるきっかけになってしまったことを、彼らは想像もできないでしょう。


私たちが知と力を蓄えるのは、今のうちです。




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