壁ドンの真相!?

テーマ:
智子に電話をかけた以上、何かを喋らねばならないけど美麗に見られながら電話をする気にもなれず「また後で」と言って電話を切ったわ。

美麗は笑って「私に気にせず掛けたらいいのに」と言うけど、出来る訳ないじゃない。

その美麗から「そうそう、その琴美ちゃんの御両親。9人目妊娠中なんだって」

そっちを早く言ってよっむかっ

それなら電話する理由出来たじゃない!!

・・・じゃなくて、えーと。

何か錯乱している気がするわ。

「こ、琴子さんに聞いた方がいいのかしら」

「ママ、そこまで動揺する??」と美麗に言われて「多分・・・」と答える私。

そのままダイニングの椅子に座ったまま「夕食作れそうもないわ」と言うと、美麗が目を輝かせて「じゃあ、智子おばさん呼んで一緒にご飯にしようよ」と誘った。

ちょっと!! それを狙ってこの時間にそんな事を言いだしたの!?

私は美麗を軽く睨みながらもその案に乗って再び智子の家に電話をかけたのだった。

智子は笑って「じゃあうちにいらっしゃいよ」と誘ってくれたので甘えさせてもらったわ。


智子のうちに行くと、うちとは対照的に子供が多くてワイワイしている。

でも、みんなそこそこ大きくなったので騒がしさも幼稚園後にみんなで遊んだのとはまた違う雰囲気。

太一くん14歳、祐二くん13歳、博三くん9歳、篤四くん7歳、桃子ちゃん5歳。

それから考えると桃子ちゃんと同い年の頃が一番楽しかったかなって思う。

・・・あの時はあの時で色々あったけど。

琴子さんのところに第2子が生まれたからうちも欲しいって2人目攻撃の凄まじかった事。

もういいわねドクロ

黄昏ている私に智子はコーヒーを出してくれて「で、どんな凄い事なの!?」と智子がわざと面白がって聞いてくる。

私はもう大した事じゃなくなって「んー、特に凄くはないわ。入江さん宅9人目妊娠だって」とサラッと言った。

智子はブーッとコーヒーを噴く。

「うっ、かりして、た。あ、の二人の話を聞くのに飲、み物、はダメだっ・・・て事を忘れてたわ」と桃子ちゃんに背中をさすられながら智子がむせている。

そしてテーブルは無言で祐二くんが拭いてくれた。

うちの美麗と太一くんは相変わらずイチャイチャ。

いえ、今は何故か壁際でコソコソ・・・早速壁ドンかしら??

「そうそう、壁ドンの話も聞いたのよ」と智子が淹れてくれたコーヒーを飲みながら私は伝えた。

智子はマグカップに手を付けずに「正座して聞くわ」と姿勢を正す。

私が智子に話すと「ねぇ、昔『ザマーミロ』って言われた女の子助けてなかったっけ??」ととんでもない事を言いだした。

う、嘘でしょ・・・叫び

青ざめながら「もうこれ以上のkissの思い出要らない」って言ったら智子が「逆に全てを見届けても面白いかも」と他人事で言った。

「そーだ、出産に立ち会ったら?? 後学の為にひらめき電球」と言われたけど、それだけはノーサンキューあせる

「そんな事頼むくらいなら子供生むのを入江さんに取り上げてもらった方がマシよ」と私は返す。

そして、その後の話はやっぱり入江夫妻の話題に戻り男か女かで盛り上がり・・・私にはヨシキという夫がいるという事を綺麗さっぱり忘れていたのよ。

夕食の準備必要だったわ。

せめてはと思い、ヨシキに「お疲れさまー」と挨拶をして食後のコーヒーだけはそそくさと淹れたのだった。
AD